パスカル・シアカム
パスカル・シアカム(Pascal Siakam, 1994年4月2日 - )は、カメルーンのリトラル州ドゥアラ出身のプロバスケットボール選手。NBAのインディアナ・ペイサーズに所属している。ポジションはパワーフォワード。SpicyP[2]、PSkillのニックネームをもつ。 経歴生い立ち1994年にドゥアラで4人兄弟の末子として生まれる。2009年にNBAとFIBAが共同で毎年夏に世界中で開催する "国境なきバスケットボール"(バスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ)がカメルーンで開催された際に、開催都市に住む姉に会うついでに参加を決めた。同国に帰国していたNBA選手のルック・バ・ア・ムーティと対面したことに感激したシアカムは、その後NBA選手を目指す為に翌年渡米し、テキサス州ルイスビルのゴッズ・アカデミー高校に進学。大学はニューメキシコ州立大学に進学したものの、2年生時の2014年10月、父が母国で交通事故で他界するという悲劇に遭遇してしまう[3]。亡き父の為に奮起を誓ったシアカムは、2014-15シーズンから公式戦に出場し、同シーズンのWACのフレッシュマン賞を受賞。翌2015-16シーズンは、平均20.2得点、11.6リバウンド、2.2ブロックショットを記録し、WACの年間最優秀選手に選出された[4]。シアカムは2016年4月に2016年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明[5]。 トロント・ラプターズ2016-17シーズン2016年6月23日に行われた2016年のNBAドラフトにて全体27位でトロント・ラプターズから指名された[6]。同年7月9日にルーキースケール契約を結んだ[7]。ルーキーシーズンとなった2016-17シーズン開幕戦のデトロイト・ピストンズ戦で、シアカムは先発PFを予定していたジャレッド・サリンジャーが、右足の負傷で欠場した関係で先発で起用され、4得点、9リバウンドを記録しチームの勝利に貢献した。 2017-18シーズン2年目の2017-18シーズンではBench-mobsと呼ばれたラプターズのベンチメンバーとともにチームをイースタン・カンファレンス1位へと押し上げ、またリーグ内の2ndチームの得点効率で1位についた。 2018-19シーズン2018-19シーズンは先発での出場が増え、1試合平均16.9得点、6.9リバウンド、3.1アシストを記録。またシュートセレクトなど改善し、3ポイントシュート成功率を14%増やして36%と大幅に上がった。2018年11月5日から11日にかけて行われた試合でイースタン・カンファレンス週間MVPに選ばれ、デマー・デローザン(10回)、ヴィンス・カーター(7回)、クリス・ボッシュ(7回)、カイル・ロウリー(4回)、マイク・ジェームス、ジェイレン・ローズ、ルー・ウィリアムズに続いて、ラプターズのフランチャイズ史上8人目となった[8]。2019年1月13日、シアカムはワシントン・ウィザーズ戦にて、24得点、キャリアハイの19リバウンドを記録し、140-138のダブルオーバータイムの末勝利した。同年2月13日のウィザーズ戦にて、キャリアハイの44得点を記録し129-120で勝利した。また、フランチャイズ史上11人目の40得点以上の記録者となった[9] 。 プレーオフ第1回戦のオーランド・マジックのゲーム3にてシアカムは、30得点、11リバウンドを記録し、チームは98-93で勝利した[10]。第2回戦のフィラデルフィア・76ersのゲーム1では、29得点を記録し、108-95で勝利した。イースタン・カンファレンスファイナルのミルウォーキー・バックス戦のゲーム3では、25得点、11リバウンドを記録し、チームはダブルオーバータイムまで縺れ込んだが118-112で勝利に貢献した、。カンファレンスファイナルは4-2でシリーズを締めくくり、ラプターズはフランチャイズ史上初のNBAファイナルへ到達した。ファイナルの相手はゴールデンステート・ウォリアーズとなり、ゲーム1ではプレーオフキャリアで最高の32得点を記録し、118-109で勝利した[11]。その後ラプターズは6試合でウォリアーズに4-2で勝利し、フランチャイズ史上初のNBAチャンピオンを獲得した。シーズン終了後、シアカムは2018-19シーズンにおいて最も成長した選手に贈られるNBA最成長選手賞(略称:MIP)を受賞した[12]。2019年10月19日、シアカムはラプターズと4年1億3000万ドルの契約延長に合意した[13]。 2019-20シーズン2020年1月23日、キャリア初のオールスターゲームに選出し、スターターに選ばれた[14]。 2020年9月16日、オールNBAセカンドチームに選ばれた。 2020-21シーズン2021年1月6日のフェニックス・サンズ戦にて、123-115で敗北はしたもののシーズンハイの32得点を記録した[15]。1月8日のサクラメント・キングス戦では17得点、9リバウンド、キャリア最高の12アシストを記録し、チームは144-123で勝利した[16]。 インディアナ・ペイサーズ2024年1月17日にブルース・ブラウン、カイラ・ルイス・ジュニア、ジョーダン・ウォーラ、3つのドラフト1巡目指名権とのトレードで、インディアナ・ペイサーズへ移籍した[17]。 家族兄が3人おり、いずれも大学バスケの選手だった。その内、3番目の兄・ジェームズはヴァンダービルト大卒業後の2015年に、岩手ビッグブルズ(当時bjリーグ)との基本契約を結んだ。[18] しかし、政治的要因により、早期のパスポート取得が困難だったため、正式契約には至らなかった。 個人成績
レギュラーシーズン
プレーオフ
脚注
外部リンク
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