ユーリズミックス
ユーリズミックス(Eurythmics,ユーリズミクス)はイギリスの二人組ミュージシャン。1980年代にヒット曲を連発し高い人気を誇った。 歴史1980年にアニー・レノックスとデイヴ・スチュワートが結成して1981年にデビューした。結成以前に二人はバンド「The Tourists」で、互いに音楽の才能を認め合う恋人であったが、二人で音楽活動を続けるにあたり恋愛関係を解消する。The Tourists は「二人だけのデート」のカバーがスマッシュヒットした。 レノックスが幼少期にヴァルドルフ学校で学んだ、ルドルフ・シュタイナーが提唱した舞踏芸術(Eurythmy、オイリュトミー)の授業から、ユーリズミックスとした。 1983年に第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンが流行して「スウィート・ドリームス (アー・メイド・オブ・ディス)」が全米1位の大ヒットを記録した。クールなエレクトリック・ポップのサウンドと、短髪で男性的なレノックスの容貌で強烈な印象を与えた。ミュージックビデオの男装やシングル楽曲「セックスクライム」などが、性表現に厳しいアメリカの放送でたびたび規制された。「ヒア・カムズ・ザ・レイン・アゲイン」でブルー・アイド・ソウルとエレクトロニクス・サウンドを組み合わせ、以後アニー・レノックスのソウルフルな歌唱を生かした楽曲が増える。 1984年にマイケル・ラドフォード監督の映画『1984』[1]のサウンドトラックに参加し、レノックスが歌う「Sex Crime」をシングルで発売し、日本は「1984のテーマ(セックスクライム)」の表題で発売した。 スティーヴィー・ワンダーがハーモニカで参加して話題になった1985年の「ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル (プレイング・ウィズ・マイ・ハート)」は代表曲の一つで、全英1位となる。歌い出しのスキャットが非常に印象的で、日本でも人気が高くカバーバージョンやCM音楽で用いられることが多く、ルチアーノ・パヴァロッティとデュエットヴァージョンがある。1985年にレノックスは、アレサ・フランクリンとデュエットでウーマンリブをテーマにした「Sisters Are Doin' It For Themselves」をヒットさせた。 1990年にユーリズミックスの活動を停止し、二人はソロ活動を経て1999年に一時再結成した。 2022年5月4日に米Rock & Roll Hall of Fame Foundationのロックの殿堂で、パフォーマンス賞を受賞[2]する。 ディスコグラフィーアルバム
コンピレーション・アルバム
日本公演
脚注
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