上智大学法学部(じょうちだいがくほうがくぶ、英称:Faculty of Law)は、上智大学が設置する法学部。上智大学大学院法学研究科(じょうちだいがくだいがくいんほうがくけんきゅうか、英称:Graduate School of Law)は、上智大学が設置する大学院法学研究科。
概説
- 上智大学法学部は、カトリック教会枢機卿兼イエズス会総長であった西ドイツのヨゼフ・フリングスの慫慂を受け、1957年に開設された[1]。
- 法律を扱う法律学科、国際社会の法律・政治問題を扱う国際関係法学科、環境法を扱う地球環境法学科の3学科が置かれている[2]。尚、3学科の講義は興味・関心に合わせて自由に受講することが可能。
- 法律学科においては、1年次は基本的人権を中心とした「憲法」、市民生活に関わる「民法」などを学習し、2年次は統治機構を学ぶ「憲法」「債権法」「刑法」などの必修科目と履修モデルに沿って学ぶ。3年次は様々な選択科目を履修し、4年次の「演習」でそれまでに培った知識を駆使して研究、発表、討論の力を磨く[3]。
- 国際関係法学科においては、1年次でまず法学・政治学の学び方を身につけてから、「憲法」「民法総則」などの法律に関する基本科目を履修し、そのうえで「国際法総論」「国際法各論」「国際私法」「国際経済法」「国際取引法」「国際紛争処理法」「国際組織法」「英米法」「現代ヨーロッパ法」「ドイツ法」「アジア法」などの国際関係の科目へと、学びを深める。また法律に関する学びに加えて、「政治学」「国際政治学」などを通して、法律や経済とは異なる視点で、世界の多様な事象や国際関係を体系的に理解する力を身につける。生きた法や政治に触れることができる、外務省などの実務経験者を招聘する「特殊講義」などを経て、4年次の必修「演習」で、具体的な諸問題に対処するための能力を磨く。外交官、国連などの国際機関の職員、国際的な弁護士、企業における国際法務の担当者など、国際的な舞台で活躍する人材を育成[3]。
- 地球環境法学科においては、法律の基本科目を修得した上で、「環境法入門」「環境法総論」といった基礎から「環境訴訟法」「自然保護法」「国際環境法」「企業環境法」「比較環境法」「環境刑法」「自治体環境法」「アメリカ環境法」「ヨーロッパ環境法」「アジア環境法」などの専門へと発展的に学び、世界の環境関連ルールの知識と思考力を身につける。行政や企業など異なる舞台における環境と法の関係性や、アメリカやヨーロッパ、アジアなど、地域ごとの環境法の在り方も探求[3]。
- 2020年度より、法曹コースを設置。法曹コースは、法学部を3年で早期卒業し、法科大学院既修者コースを2年間で修了し、司法試験を受験する、という法曹をめざす法学部生のための「5年間一貫コース」。なお、法曹コースでは、法科大学院との連携協定のもとで授業展開をするだけでなく、正規課程外でも修了生弁護士10名程度によるゼミや自習支援、答練等のサポート・プログラムを提供。また、5年一貫型特別選抜で上智法科大学院に進学する場合には、法科大学院の授業料免除の特典が得られる[4]。
沿革
- 1957年 上智大学に法学部法律学科を開設[1]
- 1966年 大学院法学研究科修士課程を開設[1]。
- 1968年 大学院法学研究科博士課程を開設[1]。
- 1980年 法学部に国際関係法学科を開設[1]。
- 1997年 法学部に地球環境法学科を開設[1]。
- 2004年 大学院法学研究科に法曹養成専攻(法科大学院)を開設[1]。
学科
著名な出身者
政治・行政
法曹
経済
マスコミ
研究
文学
芸能
その他
脚注
- ^ a b c d e f g 概要 上智大学法学部
- ^ 「学科紹介」上智大学法学部
- ^ a b c 法学部 上智大学 2023年3月30日閲覧
- ^ 上智で身につける リーガル・マインド 上智大学 2022年11月23日閲覧
- ^ a b c d e f [1]上智大学
外部リンク