加藤 結李愛(かとう ゆりあ、2003年2月15日[1] - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士。女流棋士番号は65[1]。宮城県仙台市出身[1]。石田和雄九段門下[1]。N高等学校卒業。
棋歴
女流棋士になるまで
小学2年生の時、将棋日本シリーズと同時開催の「テーブルマークこども大会」参加賞の駒形消しゴムが欲しくなり、兄に教わって将棋を始めた[1]。
2016年4月、関東研修会にD1で入会[1]。2017年9月、関東研修会の例会で6連勝してC1に昇級し、女流3級となる権利を得た[1]。その後、女流棋士資格申請を行い、2018年4月1日付で関東所属の女流棋士3級となった[1][2]。これより2年以内に女流2級に昇級すると正式に女流棋士と認定される。
2018年7月7日、第12期マイナビ女子オープン一斉予選決勝で水町みゆを破って本戦出場を決め、「マイナビ女子オープン本戦入り(女流1級への昇級条件)」とし、昇級規定「『女流棋士昇段級規定』の女流1級に該当した場合」を満たして、同日付で女流2級に昇級し、正式な女流棋士となり、女流棋士番号65を付与された[3][4]。
石田和雄九段門下には、一番弟子の勝又清和、初代叡王(第3期)[5][6]となった高見泰地をはじめとする多数の棋士がいるが、女流棋士は加藤が初である[7]。
女流棋士として
2019年度、第27期大山名人杯倉敷藤花戦で活躍を見せた。2019年6月13日の4回戦で香川愛生に勝利して「倉敷藤花戦ベスト8」の規定を満たし、女流1級に昇級した[8]。同年8月25日の準々決勝で井道千尋に勝利して「倉敷藤花戦ベスト4」の規定を満たし、女流初段に昇段した[9]。続いて同年9月19日の準決勝で谷口由紀に勝利して挑戦者決定戦に進出したが[10]、同年9月25日の挑戦者決定戦で伊藤沙恵に敗れてタイトル初挑戦を逸した[11]。
2022年度、第7回YAMADA女流チャレンジ杯において順調に勝ち進み決勝進出。2023年1月3日に群馬県高崎市で公開対局として行われた決勝において、堀彩乃女流1級に勝利し、女流棋戦初優勝した[12]。
2023年度、第31期倉敷藤花戦で本戦を勝ち進み、5期ぶり2度目の決勝進出するも、挑戦者決定戦で西山朋佳に敗れ、またもやタイトル挑戦を逃す結果となった。
2024年7月13日に行われた第18期マイナビ女子オープン一斉予選の1回戦において木村朱里女流初段に勝利し、「女流初段昇段後公式戦70勝」の規定を満たして同日付で女流二段に昇段した[13]。
棋風
居飛車党[1]。
人物
昇段・昇級履歴
- 2016年04月00日 - 関東研修会入会(D1クラス)
- 2017年09月00日 - 関東研修会C1クラス昇級
- 2018年04月01日 - 女流3級(研修会C1クラス昇級)= 女流仮会員[1]
- 2018年07月07日 - 女流2級(マイナビ女子オープン本戦入り)= プロ入り[4][注 1]
- 2019年06月13日 - 女流1級(倉敷藤花戦ベスト8)[8]
- 2019年08月25日 - 女流初段(倉敷藤花戦ベスト4、女流通算15勝)[9]
- 2024年07月13日 - 女流二段(勝数規定/女流初段昇段後70勝、女流通算85勝63敗)[13][22][23][24]
主な成績
棋戦優勝
年度別成績
公式女流棋戦成績
年度 |
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2018
|
13 |
5 |
8 |
0.3846 |
[25]
|
2019
|
27 |
18 |
9 |
0.6666 |
[26]
|
2020
|
17 |
5 |
12 |
0.2941 |
[27]
|
2018-2020 (小計)
|
57 |
28 |
29 |
|
|
年度 |
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2021
|
22 |
13 |
9 |
0.5909 |
[28]
|
2022
|
30 |
21 |
9 |
0.7000 |
[29]
|
2023
|
26 |
13 |
13 |
0.5000 |
[30]
|
2021-2023 (小計)
|
78 |
47 |
31 |
|
|
通算
|
135 |
75 |
60 |
0.5555 |
[31]
|
2023年度まで
|
在籍クラス
女流順位戦の在籍クラスの年別一覧
開始 年度
|
(出典)女流順位戦
|
期
|
白玲
|
A級
|
B級
|
C級
|
D級
|
0
|
2021
|
1
|
順位決定トーナメント戦49位
|
2022
|
2
|
|
|
|
|
D08
|
7-1
|
2023
|
3
|
|
|
|
C15
|
|
5-3
|
2024
|
4
|
|
|
|
C08
|
|
6-2
|
2025
|
5
|
|
|
B10
|
|
|
|
女流順位戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
|
脚注
注釈
- ^ 女流3級が『女流棋士昇段級規定』の女流1級に該当した場合は、女流2級に昇級となる[21]。「マイナビ女子オープン本戦入り」は女流1級昇級条件を満たしており、当時女流3級の加藤は、この規定により女流2級に昇級となった。
出典
関連項目
外部リンク
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タイトル保持者 【4名】 |
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永世称号 有資格者 |
- 女流七段 清水市代(クイーン名人・クイーン王位・クイーン王将・クイーン倉敷藤花)
- 女流六段 中井広恵(クイーン名人)
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女流五段 【 3名】 | |
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女流四段 【 8名】 | |
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女流三段 【12名】 | |
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女流二段 【20名】 | |
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女流初段 【18名】 | |
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女流1級 【 9名】 | |
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女流2級 【 8名】 | |
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現役女流棋士 全82名(2025年1月23日時点)/ △は2024年度の昇段 詳細は将棋の女流棋士一覧を参照。 / 引退者については「Template:将棋の引退女流棋士」を参照。 |
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白玲 | |
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A級 | |
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B級 | |
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C級 | |
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D級 | |
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次期参加 | |
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休場 | |
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数字は順位 / 名前横の「休」は今期休場者 / D級の「*」は降級点の数(3つで女流順位戦の参加資格を失う) 「次期参加」は組み合わせ抽選基準日以降にプロ入りした女流棋士(当期は未参加) / 「休場」は第1期からの休場者(棋戦未参加) |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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関連項目 | |
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タイトル戦経験者を除く女流二段以下、プロ入り15年以下の女流棋士、及びアマ1名が参加。第3回まで棋戦名称「女子将棋YAMADAチャレンジ杯」 |