大島 綾華(おおしま あやか、2003年1月31日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士。女流棋士番号は74。広島県広島市出身。森信雄門下[1]。
棋歴
女流棋士になるまで
小学6年生のとき、双子の弟と父が将棋を指してるのを見て、自分もやりたくなり、父から教わった。何十分も考えて熱中してるのを見た父が将棋道場に連れて行き、弟と共に通うようになった[1][2]。
中学2年生のとき、初めて全国大会に出場した際、予選を抜けて本戦一回戦で野原未蘭と対戦した。熱戦だったが最終盤、7手詰めが見えながら受けに回り頓死した。その光景が頭から離れず、以来、将棋に本格的に打ち込むようになった[2]。
2016年11月、関西研修会にD2で入会。
中学生から奨励会を目指していた[3]。そのためアマチュア棋戦に参加することはあまりなく、高校2年生のときには通信制のN高に転校し[3]、研修会を休むことも度々であった。
奨励会試験では年齢規定により高校2年生(2019年)のときは5級、高校3年生(2020年)のときは4級を受験し、それぞれ一次試験を通過したが、二次試験で不合格となった[4]。二次試験は奨励会員と1日に3局指し、1勝すれば通過することができるシステムである。2020年の最終局では敗勢の局面から入玉を果たし、一転してチャンスを掴みかけるも、相手玉に入玉を許し持将棋となった。
19時10分に始まった指し直し局も激闘となり、22時まで戦い抜いたが、最後は力尽き無念の投了となった。これにより奨励会への入会を諦めることになった。
2021年3月、4年半ほど在籍した研修会で既定の成績をクリアしてB2に昇級、2021年5月1日付で女流2級として関西所属の女流棋士となった[1]。
女流棋士として
2021年6月26日、第15期マイナビ女子オープン一斉予選で武富礼衣に勝ち本戦入りを決めたことにより、女流1級に昇級した[5]。
2024年3月4日、第17期マイナビ女子オープンで北村桂香に勝ち、西山朋佳女王への挑戦権を獲得。同時に女流二段に昇段した[6]。
五番勝負では0勝3敗のストレートで敗北した。
棋風
居飛車党。
人物・エピソード
昇段・昇級履歴
- 2016年11月00日 - 関西研修会 入会(D2クラス)
- 2021年03月28日 - 関西研修会 B2に昇級(女流2級資格)
- 2021年05月01日 - 女流2級 = プロ入り [1]
- 2021年06月26日 - 女流1級(マイナビ女子オープン本戦入り)[5]
- 2022年04月01日 - 女流初段(年度指し分け以上・8勝以上〈2021年度13勝8敗〉)[9]
- 2024年03月04日 - 女流二段(タイトル挑戦、女流通算56勝26敗)[10][11][12]
主な成績
タイトル戦
- タイトル戦登場
- 登場回数 1回、獲得 0回
棋戦成績
女流タイトル戦 | |
| - 第4期 C級17位 3勝5敗 / 最高順位 C級17位(第4期) |
| - 第6期 予選 4勝2敗(再挑戦2勝) / 最高成績 4勝2敗(再挑戦2勝)(第6期) |
| - 第17期 五番勝負 0勝3敗 / 最高成績 五番勝負 0勝3敗(第17期) |
| - 第14期 一次予選 1勝1敗 / 最高成績 本戦 0勝1敗(第13期) |
| - 第51期 リーグ序列7位 4勝5敗・6位残留 / 最高成績 リーグ序列7位 4勝5敗・6位残留(第51期) |
| - 第35期 リーグ 4勝1敗・残留 / 最高成績 リーグ 4勝1敗・残留(第35期) |
| - 第46期 本戦 0勝1敗 / 最高成績 本戦 0勝1敗(第46期) |
| - 第32期 トーナメント1勝1敗 / 最高成績 トーナメント1勝1敗(第30期-第32期) |
女流一般棋戦 | |
| - 第8回 トーナメント0勝1敗/最高成績 トーナメント1勝1敗(第7回) |
在籍クラス
女流順位戦の在籍クラスの年別一覧
開始 年度
|
(出典)女流順位戦
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期
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白玲
|
A級
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B級
|
C級
|
D級
|
0
|
2022
|
2
|
|
|
|
|
D26
|
5-3
|
2023
|
3
|
|
|
|
|
D12
|
7-1
|
2024
|
4
|
|
|
|
C17
|
|
3-5
|
2025
|
5
|
|
|
|
C15
|
|
|
女流順位戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
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年度別成績
女流公式棋戦成績
年度 |
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2021年度
|
21 |
13 |
8 |
0.6190 |
[13]
|
2022年度
|
25 |
15 |
10 |
0.6000 |
[14]
|
2023年度
|
41 |
32 |
9 |
0.7804 |
[15]
|
2021-2023 (小計)
|
87 |
60 |
27 |
0.6896 |
|
通算
|
87 |
60 |
27 |
0.6896 |
[16]
|
2023年度まで
|
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 大島綾華 - 女流棋士データベース(日本将棋連盟)
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タイトル保持者 【4名】 |
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永世称号 有資格者 |
- 女流七段 清水市代(クイーン名人・クイーン王位・クイーン王将・クイーン倉敷藤花)
- 女流六段 中井広恵(クイーン名人)
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女流五段 【 3名】 | |
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女流四段 【 8名】 | |
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女流三段 【12名】 | |
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女流二段 【20名】 | |
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女流初段 【18名】 | |
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女流1級 【 9名】 | |
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女流2級 【 8名】 | |
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現役女流棋士 全82名(2025年1月23日時点)/ △は2024年度の昇段 詳細は将棋の女流棋士一覧を参照。 / 引退者については「Template:将棋の引退女流棋士」を参照。 |
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白玲 | |
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A級 | |
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B級 | |
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C級 | |
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D級 | |
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次期参加 | |
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休場 | |
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数字は順位 / 名前横の「休」は今期休場者 / D級の「*」は降級点の数(3つで女流順位戦の参加資格を失う) 「次期参加」は組み合わせ抽選基準日以降にプロ入りした女流棋士(当期は未参加) / 「休場」は第1期からの休場者(棋戦未参加) |
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竜王 | |
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1組 【 ▼降級 4名 】 | |
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2組
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3組
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4組
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5組
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【在籍 31名(棋士30名・奨励会員1名) / 定員 32名 (欠員1) 】
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6組 【 △昇級 5名 】 |
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次期から出場 |
- 2025年4月昇段者(2-3名)
- 2025年10月昇段者(2-3名)
- (いずれも第39期からの出場)
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★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。 |