北京市郊外鉄道
北京市郊外鉄道(ペキンしこうがいてつどう、中文表記: 北京市郊铁路、英文表記: Beijing City Railways (BCR))は中華人民共和国の首都・北京市市街地と近郊を結ぶ通勤列車システムである。中国国鉄が在来線を利用して運営しているため、北京地下鉄が市街地内やその近郊に広がっているのに対し、より郊外まで路線が延びている。 路線
沿革北京市では郊外の衛星都市の発展のために、地下鉄に加え「市郊鉄路」の整備を行う計画を2004年の北京都市全体計画(北京城市总体规划)の中に入れた[1]。 2008年北京オリンピック期間に向けて八達嶺長城観光を便利にするために、北京市と鉄道部が京包線と康延線や北京北駅などの各駅で拡張・リニューアル工事をして、8月6日にS2線が開通した。当初1日16往復の列車が設定された。しかし、駅が観光地や市街地から距離があったり、バスよりも運賃が高かったことから利用客が伸び悩み、8往復にまで減便された。このため、2011年7月1日から北京市と鉄道部が、運賃の大幅引き下げと均一料金化や16往復への増便といった「公交化」をしたところ、改善して1週間の時点では、利用者は大幅に増加したと報道された[2]。しかし、2012年2月24日から平日8往復、休日12往復に減便された[3]。 運賃S2線の開業当初は、北京北 - 延慶間が一等23元、二等19元で、北京北 - 八達嶺間が一等17元、二等14元であった。また、地下鉄やバスで利用可能な北京市政交通カードには対応していなかった。2011年7月1日に大幅値下げをし、一等二等に関わらず一駅では5元、二駅以上では6元均一とした。また5駅で北京市政交通カードが利用可能となった。 脚注関連項目 |