堀越捜査一課長殿『堀越捜査一課長殿』(ほりこしそうさいっかちょうどの)は、江戸川乱歩の著した短編小説。1956年4月、『オール讀物』に掲載された。書簡体小説である。 登場人物
あらすじ堀越は課長室で、大阪の北園壮助と名乗る男から送られてきた、非常に部厚い配達証明付きの封書を受け取る。北園は書状で、迷宮入りとなった東和銀行渋谷支店で発生した強盗事件について、真実を語るという。東和銀行渋谷支店の現金輸送時を狙って、現金を入れた麻袋を強奪していた男。それは北園が渋谷に住んでいた時代、高級アパート「松涛荘」の隣人であり、友人である大江幸吉であった。大江は麻袋を自室に持ち込んで、忽然と消えてしまった。 出版 |