太子町(たいしちょう)は、兵庫県の南西部(西播磨地域)に位置する町。揖保郡に属す。西播磨県民局管轄区域。
江戸時代の地誌『播磨鑑』により、町内宮本は宮本武蔵の出生地として有力な候補の一つとされている。
地理
播州平野が広がる揖保川の下流域に位置し、西部に林田川、中央部に大津茂川が南北に流れる[1]。
隣接している自治体
姫路市への通勤率は39.1%、たつの市への通勤率は15.1%である(いずれも平成22年国勢調査)。
檀特山
太子町と姫路市にまたがる標高165.1mの山。
山頂にある大きな岩には伝説があり、岩のくぼみは応神天皇の御沓・御杖の跡、または聖徳太子が馬に乗って登り修行をした時についた蹄の跡と言われる。詳細は檀特山を参照。
歴史
「日本書紀」推古天皇14年(606年)条に、聖徳太子が法華経の講義を岡本宮で行ったため、天皇から播磨国の水田100町を与えられ、斑鳩寺(法隆寺)領として納めた、とある。この地は「鵤荘(いかるがのしょう)」と呼ばれ、町域はこの地に当たる[2]。
町名は、聖徳太子ゆかりの町であることからつけられた。
行政
- 町長:沖汐守彦(2022年11月13日就任、1期目)
- 歴代町長[5]
代 |
氏名 |
就任日 |
退任日
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初代 |
嵯峨山作一 |
1951年4月 |
1959年4月
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2代 |
幸田勇 |
1959年4月 |
1963年4月
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3代 |
上田勝信 |
1963年4月 |
1967年4月
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4代 |
中村元治 |
1967年4月 |
1981年9月
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5代 |
陸井美幸 |
1981年9月 |
1989年9月
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6代 |
大村一郎 |
1989年9月 |
2000年6月
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7代 |
首藤正弘 |
2000年8月6日 |
2012年8月5日
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8代 |
北川嘉明 |
2012年8月6日 |
2016年8月5日
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9代 |
服部千秋 |
2016年8月6日 |
2022年10月7日[6]
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10代 |
沖汐守彦 |
2022年11月13日 |
現職
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衆議院
地域
人口
平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、2.72%増の33,439人であり、増減率は県下41市町中4位、49行政区域中6位。
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太子町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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太子町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 太子町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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太子町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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20,457人
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1975年(昭和50年)
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24,751人
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1980年(昭和55年)
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26,686人
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1985年(昭和60年)
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29,663人
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1990年(平成2年)
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30,477人
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1995年(平成7年)
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31,634人
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2000年(平成12年)
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31,960人
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2005年(平成17年)
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32,555人
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2010年(平成22年)
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33,438人
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2015年(平成27年)
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33,690人
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2020年(令和2年)
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33,477人
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総務省統計局 国勢調査より
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教育
令和6年度より全町立幼稚園で3歳児保育の完全実施を行う[7]。
- 高等学校
- 文化施設
交通
鉄道路線
西日本旅客鉄道(JR西日本)の山陽新幹線・山陽本線が町内を通るが、駅はない。最寄り駅は姫路市の網干駅。
山陽本線では2008年3月、同様に駅がなかった山口県玖珂郡和木町に和木駅が開業したため、同線が通っているのに駅がない唯一の市町となった。
路線バス
道路
産業
金融機関
- 銀行
-
- 信用金庫
-
- 農協
-
おもな企業
郵便局
電話番号
2006年5月14日午前2時より、太子町を含む姫路MAの市外局番は079(市内局番は200 - 216、218 - 316、318 - 320、322 - 330、332 - 339)に統一された。
天気予報は姫路MA(0792-177)が廃止され、神戸MA(078-177)に統合された。
- 0792-DE-FGHJ → 079-2DE-FGHJ 太子町、姫路市(旧市街地、香寺町)
- 07932-E-FGHJ → 079-32E-FGHJ 姫路市(旧家島町)、たつの市(旧御津町)
- 07933-E-FGHJ → 079-33E-FGHJ 姫路市(旧夢前町)
名所・旧跡・祭事・催事
名所・旧跡
祭事
- 播州の秋祭り(10月中旬から10月下旬にかけて)
- 稗田神社秋季例祭 - 稗田神社 10月の第2土日曜日
- 黒岡神社秋祭り - 黒岡神社 10月の第2土日曜日
歴史行事
催事
出身有名人
ゆかりの人物
脚注
注釈
- ^ 龍田幼稚園は令和6年度より休園となり、龍田校区居住の幼児は町内いずれの幼稚園にも入園可となる。
出典
関連項目
外部リンク