東京医科大学病院
東京医科大学病院(とうきょういかだいがくびょういん、英語: Tokyo Medical University Hospital)は、学校法人東京医科大学が運営する大学病院である。 904床[1]の入院病床数を有する。新宿副都心に位置し、病院本館(地上19階建)は1986年(昭和61年)の完成当時、日本で最高層の病院建築であったが、2019年(令和元年)3月に同敷地内で竣工した新病棟が稼動した後に解体された[2]。 沿革
診療時間
診療科教職員数※ 2022年(令和4年)4月1日現在 指定医療機関
特定機能病院1993年(平成5年)に特定機能病院の認定を受けるが、2005年の第2外科(心臓外科)における医療事故に係わり厚生労働省による承認取り消しを受け、指定を持たない大学病院となっていたが、2009年に特定機能病院として再承認された。 卒後臨床研修2007年(平成19年)4月、大学病院として初めて特定非営利活動法人卒後臨床研修評価機構の審査を受けた。2008年(平成20年)には、日本医学教育学会を主催した。 医療事故2002年(平成14年)10月から1年間に、立て続けに心臓弁膜症の手術を受けた患者4人が死亡した。いずれの執刀医も同一人物であるという内部告発があり、それを受けて、手術の結果は医療ミスではないかと疑った3遺族が、死亡患者3人のカルテなどの保全を司法に求めた。病院側は当初、手術ミスを否定したが、外部の専門家による調査委員会は、「執刀医の経験不足で、合併症が起き、死亡という結果に至った」との報告書を提出し、技術の未熟な外科医に執刀を続けさせた指導体制の不備などを厳しく指摘した。これを受けて、病院側はミスを認めて謝罪、理事長らトップが引責辞任を表明、担当教授、外科医が辞職した[4]。 2003年(平成15年)当時51歳の女性患者が点滴用カテーテルを誤挿入され死亡した。女性は、平成15年7月、直腸がんの手術を受けるために入院。手術自体は成功したが、栄養剤などを点滴するために首から挿入したカテーテルが誤って血管外に入り、胸腔内に点滴液が貯留。脳に十分な酸素が供給されず意識不明となり、平成17年4月に死亡した。事故をめぐり、女性の遺族らが学校法人東京医科大に約1億円の損害賠償を求めた訴訟は、大学側が遺族に和解金を支払うことなどを条件に、東京高裁で和解が成立した[5]。 建築計画新しい建物を造るための「建築計画のお知らせ」が、2011年(平成23年)11月18日に掲示された。用途は学校、敷地2万2325平方メートル、建築面積1137.84平方メートル、延べ建築面積1万6335.84平方メートル、構造はS造一部SRC造・RC造。地上20階建て、地下2階、塔屋1階、高さ88.03メートル(最高91.70メートル)、新病棟着工予定16年4月27日、完了予定19年3月31日、基礎工法は場所打ちコンクリート杭、免震構造で最大60cmの揺れ幅に押さえられていて手術中の際でも継続して行うことが可能。設計は大林組一級建築事務所、施工は大林組である。 なお、地上8階・地下1階・高さ28.0mの建物ほか10棟を解体するという掲示も出された。解体期間は、先行解体が11年12月5日~12年4月15日、後期解体が13年3月15日~14年8月9日である。それぞれアスベストの撤去工事を含む。解体は大成建設である。 交通アクセス
その他
脚注
関連項目外部リンク |