東京女子医科大学病院
東京女子医科大学病院 (とうきょうじょしいかだいがくびょういん)は、東京都新宿区河田町にある大学病院である。略称:女子医大病院、TWMUH。東京女子医科大学河田町キャンパスに併設されている。 歴史
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医療事故・不祥事東京女子医大事件2021年の労働問題薄給を更に薄くさせ、医師100人超が退職東京女子医科大学は医師給与が最低級にもかかわらず、多くの勤務医たちは国内最上級の医療経験を積むため、薄給を覚悟でこの病院を選ぶ。がそれでは生活できないため、外部の病院での勤務=外勤=アルバイトが週1回認められてきた。これが長年の慣行だった。 が経営陣はこれを一方的に破り、外勤をやめなければ給与を下げるという通告を、2021年2月に勤務医へ打ち出した。医師たちには衝撃が走り、他院へ移るか我慢するかを迫られた。それが前代未聞の大量退職の原因になった[6]。 2020年の労働問題ボーナスゼロ回答と看護師400人退職意向2020年6月11日、東京女子医科大学は団体交渉に臨んだ東京女子医科大学労働組合に対して、全職種の「今期の上半期賞与は支給しない」と回答した。今回のボーナスゼロ回答を受けて、全看護師(3病院合計)の5分の1にあたる約400人が退職の意向を示した。日本医療労働組合連合会の調査によると、夏季ボーナスについて回答した全国の医療機関338のうち、約3割が去年より支給額が下がったが「ボーナスゼロ」回答は東京女子医科大学のみであった[7]。 同年7月31日付で病院側が教職員向けに通知した文書によると、理事会で夏季賞与は基本給の0.9カ月分でいったん決定。「コロナ感染症拡大に伴う様々な心労・負荷に対する慰労を込めて」0.1カ月分を上乗せし、合計1カ月分として賞与を支給する方針に転換した[8][9]。 海外旅行した看護師の解雇2020年4月に入職した女性看護師(21歳)が、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大していた2月末から3月始めに海外への卒業旅行をした3週間後、病院から無給での自宅待機や自費でのPCR検査を求められた[10]。こうした対応の詳しい理由を説明してほしいと伝えたところ「勤務態度が芳しくない」などとみなされ、6月末に解雇された[10]。 女性看護師は、東京女子医科大学看護専門学校を卒業して看護師国家試験を終え、卒業を待つだけだった2月27日、ロサンゼルスに卒業旅行に出かけた[10]。専門学校からは在学中の2月中旬に海外渡航は控えるよう言われていたが、3カ月前から計画していたこともあり出発し、現地の友人宅に滞在し3月5日に帰国した[10]。海外へ渡航したことは3月下旬にあった病院からのアンケートに回答して伝えた[10]。 病院の寮に転居し初出勤に備えていた3月31日夜、病院から電話で3週間の自宅待機を言い渡された[10]。さらに自費(5万5千円)でPCR検査を受けるよう指示された[10]。PCR検査の結果は陰性で、自宅待機は解除され、女性看護師は4月23日から病院で働き始めた[10]。 5月に入って病院側から(1)海外渡航についての弁明書または始末書の提出(2)PCR検査の自費負担(3)自宅待機中は無給とする、という3点を自宅待機解除の要件として同意するという内容の書面の提出を求められた[10]。女性看護師によると、就職前に海外渡航した新人看護師は30人以上おり、病院側に対応を糺す質問が相次いでいたという[10]。 女性看護師は5月末に同意書を提出。同時に法的根拠などを丁寧に説明してほしいと病院側に伝えたところ、3日後の6月30日に雇用契約を終了するとの通知書が届いた[10]。通知書には「海外渡航したことやPCR検査代金の自己負担にかかわる同意書の提出までの経緯などに鑑み、勤務態度が芳しくないものと判断した」などと書かれていた[10]。寮からの退去も命じられ、4年働けば免除されることになっていた看護専門学校在籍中の奨学金計108万円の返却も求められた[10]。 東京女子医大広報室は朝日新聞の取材に対し「双方の弁護士間で折衝中の事案であり、コメントは控えさせていただく」としている[10]。 その他ドキュメンタリー関連施設
脚注注釈出典
外部リンク |