洗足学園音楽大学
洗足学園音楽大学(せんぞくがくえんおんがくだいがく、英語: Senzoku Gakuen College of Music)は、神奈川県川崎市高津区久本2-3-1に本部を置く日本の私立大学。1924年創立、1967年大学設置。大学の略称は洗足音大。 学校法人洗足学園が経営。系列校として洗足こども短期大学、また同一敷地内に幼稚園から高等学校までを設置している(後述)。 いわゆるミッション系大学(キリスト教主義学校)ではないが、創設者の前田若尾が日本基督教会の教会員で、敬虔なクリスチャンであったことから、新約聖書の『ヨハネによる福音書』13章にあるイエス・キリストが弟子の足を洗ったことに因んで[注釈 1]「洗足」の名が付けられている[1]。 前身は、1924年に東京市(現:東京都)品川区戸越に設立された「平塚裁縫女学校」である。1926年に洗足(現在の東京都目黒区)へ移った際に「洗足裁縫女学校」と改名した。1946年(昭和21年)6月に川崎市久本に移転した。 建学の精神は「理想高遠 実行卑近」。 音楽学部を設置している国内の大学の中で、最大の学生数と最多のコースを有している。 概要多様なアンサンブル編成のオーケストラ(洗足学園音楽大学管弦楽団、レパートリーオーケストラ、ベーシックオーケストラ)、吹奏楽 (洗足ウインド・シンフォニー、ブルー・タイ ウインド・アンサンブル、グリーン・タイ ウインド・アンサンブル、フレッシュマン・ウインド・アンサンブル)、合唱、室内楽などの楽団や演奏活動が存在し、専攻分野内外の領域を横断的な音楽交流が可能である。また、前衛的な楽曲編成を用いるアンサンブル研究や同種楽曲のアンサンブルを表現する楽団として、ブリティッシュ ブラスやファンファーレ オルケスト、サクソフォーン オーケストラ、フルート オーケストラ、打楽器アンサンブル、ストリング オーケストラ等がある。 これまでに、秋山和慶(芸術監督・特別教授)、ウラディーミル・アシュケナージ(名誉客員教授)、ヘルベルト・ブロムシュテット(名誉客員教授)、シャルル・デュトワ、ロバート・チャイルズ(客員教授)、ヤン・ヴァン=デル=ロースト(客員教授)、ダグラス・ボストック(客員教授)、ジェイムズ・バーンズ、ティモシー・レイニッシュ、ベルト・アッペルモント、ジェリー・ジャンキン、ケヴィン・セダトール、青島広志(客員教授)、真島俊夫、澤和樹(客員教授)、汐澤安彦、井上道義、下野竜也、藤岡幸夫、山下一史、大井剛史 等の国内外の著名な指揮者や、作曲家本人により直接指導を受ける。 芸術監督は秋山和慶特別教授。 冬の音楽祭「FUYUON!」を例年11月下旬〜12月上旬に行っており、多くの来場者を集めている。 アカデミック・アドバイザー(AA)制度があり、各コース選出の教員が学生の履修アドバイジングや相談、クラスミーティングを行う。 在学生用ポータルサイト「SENZOKUポータル」を使い、学校・教員からの連絡や授業資料の配布、授業の出欠席確認等が出来るようになっている。 沿革
学部伝統的な音楽専攻としてのクラシック系のコースと、近代以後に商業的にも発展した系譜の音楽専攻としてのコンテンポラリー系のコースが存在し、2つのカリキュラムの方針として分類され認識されている。 専攻科
大学院キャンパス及び併設校溝の口キャンパスに大学・大学院のほか、以下の系列校がある。
かつては横浜キャンパスもあったが、2009年に溝の口キャンパスに統合された。1981年から2002年までは、富山県魚津市に洗足学園魚津短期大学があった(建物は現在、新川学びの森天神山交流館として活用している)。 前田ホール学内に所在する音楽ホール。
対外関係同じ川崎市内にある日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)クラブの川崎フロンターレと協力関係を持ち、フロンターレの公式戦主催試合では同大学の学生がファンファーレ演奏などで参加する一方、フロンターレが毎年1月に報道陣やサポーターを招いて行う「新体制発表会」の会場として同大学の前田ホールが2005年から2013年の間に過去5回使用されている[3]。 撮影協力歌手の平原綾香が『Jupiter」』『誓い』のプロモーションビデオを制作した際、その時点で自らが学生として在籍していた同大学の前田ホールで撮影している。 2006年10-12月にフジテレビ系列にて放送されたテレビドラマ『のだめカンタービレ』のロケ地として、キャンパス構内やホール等が使われた。 大学関係者→詳細は「洗足学園音楽大学の人物一覧」を参照
校歌作詞:前田若尾 / 作曲:柴田すゑ 互いに足を洗えとのりし 脚注注釈出典
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