吹田工場(すいたこうじょう)は、かつて大阪府にあった西日本旅客鉄道(JR西日本)の車両工場および車両基地である。
近畿統括本部が管轄している工場で、工場の組織としてはJR西日本の唯一であったが、2012年6月1日に検修体制の見直しにより、吹田総合車両所に改称されて廃止された[1]。
JR西日本の車両所・車両工場としては唯一気動車を扱わない電車専門の工場であった。
組織
本区
大阪府吹田市にあり、東海道本線(JR京都線) 岸辺駅 - 吹田駅間の南側に位置していた。日本貨物鉄道(JR貨物)の吹田機関区と隣接している。車両の全般検査のほか、改造や更新工事なども行われていた。
主な検査車両は自所配置の車両のほか、下記の車両の検査が行われていた。
高槻派出所
大阪府高槻市にある車両基地で、東海道・山陽本線(JR京都線・JR神戸線)の普通(京阪神緩行線)で使用されている車両の夜間滞泊基地として使われていた。高槻電車区として使用されていたが、宮原電車区を経て当工場に統合され、留置線のみが残っていた。
沿革
1921年(大正10年)11月1日に湊町駅(現在のJR難波駅)に併設されていた鉄道省湊町工場が廃止され、当工場地に移転したことで開設された[2]。
年表
- 1921年(大正10年)11月1日:鉄道省神戸鉄道局吹田工場として発足[2]。
- 1933年(昭和08年)02月:電車修繕を開始[3]。
- 1949年(昭和24年)06月01日:日本国有鉄道に継承。
- 1957年(昭和32年)03月:客車修繕を高砂工場に移管[3]。
- 1964年(昭和39年)09月:東海道新幹線車両部品の修繕を開始[3]。
- 1983年(昭和58年)04月:貨車修繕を廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)04月01日:国鉄分割民営化により、JR西日本に継承。近畿運行本部吹田工場に改称[3]。
- 1990年(平成02年)03月:新幹線台車検査輪軸受託業務終了[3]。
- 1993年(平成05年)06月01日:組織改正に伴い、京都支社吹田工場に改称[3]。宮原電車区高槻派出所が吹田工場高槻派出所となる[4]。
- 2010年(平成22年)12月01日:組織改正に伴い、近畿統括本部吹田工場に改称[5]。
- 2012年(平成24年)06月01日:組織改正により吹田総合車両所に改称[1]。
車体に記される略号
- 所属車両に記される略号
- 近畿統括本部を意味する「近」と、吹田を意味する「スイ」から構成された「近スイ」となっている。京都支社の管轄だった頃は「京スイ」。過去に高槻派出所に207系が配置されていた頃には、「京スタ」(京都支社を意味する「京」と、吹田を意味する「ス」・高槻派出所を意味する「タ」から構成)→「近スタ」であった。
- 整備済みの車両に記される略号
- 「吹田工」、「ST」
所属車両
2019年4月1日現在の所属車両は以下の通りで、本区のみに配置されていた[6]。
電車
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気動車
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機関車
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客車
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貨車
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合計
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6両
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0両
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0両
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0両
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0両
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6両
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過去の所属車両
脚注
参考文献
関連項目
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支社・管理部 |
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路線 |
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車両基地・車両工場 |
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乗務員区所 |
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鉄道部 |
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運転指令所 |
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- ※廃止路線・組織には近畿統括本部発足・統合以前のものを含む。
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