関東自動車 (埼玉県)
関東自動車株式会社(かんとうじどうしゃ)は、埼玉県さいたま市浦和区に本社を置くバス事業者である。 特定バス事業を柱として特別支援学校のスクールバスなど福祉送迎バスの運行を中心に、貸切バス事業も行う[1]。乗合バス事業は行っていない。埼玉県バス協会会員。 概要埼玉県を中心に特定輸送バスや貸切バスの運行、車両リース、自動車整備業、旅行業(ガリバー旅行)などの事業を行っている。福祉輸送に対応するため、車椅子でも容易に乗り降りができるリフト付きバスも数台配備されている[2]。 1964年(昭和39年)2月に浦和市(現・さいたま市緑区)大牧に設立された共栄自動車工業が前身である[1]。1966年(昭和41年)9月、共栄自動車工業を改組し関東自動車有限会社を設立[1]。1968年(昭和43年)8月、株式会社へ改組した[1]。当初は自動車整備・販売を専門とする会社であったが、のちレンタカー事業に参入した[3]。 その後に幼稚園送迎バスを請け負うようになった頃、埼玉県から東京都内の養護学校へ通学する生徒の保護者より通学用バスを運行してほしいという要望が寄せられるようになった[2][4]。当時は埼玉県内に養護学校がなく、東京都内まで通学するには電車通学か自家用車での送り迎えでしか通学手段はなかったことも、通学用バスの運行要望が多く寄せられた要因であった[4]。そこで1977年(昭和52年)に特定自動車運送事業許可を取得し[3]、埼玉県内の養護学校開校に合わせて運行を開始したのが、関東自動車における福祉バス事業の契機であった。以降は全国的にも福祉バスの先駆けとして発展してきた。 かつては埼玉県内でコミュニティバスの運行も受託しており、伊奈町内循環バス「いなまる」、深谷市コミュニティバス「くるリン」を受託していた。専用車両として三菱ふそう製小型ノンステップバスを保有し、いなまるではエアロミディMJ、くるリンではエアロミディMEを使用していた。のちにコミュニティバス受託に乗合免許が必要となったことから撤退し、いずれも委託先が他社へ変更されている。詳細は各路線の記事を参照。 本社・営業所現行拠点
廃止拠点
ナンバープレート
事業内容特定事業部中核部門であり、中心となるのが埼玉県内で最初に運行開始した福祉バスである[3]。2005年時点では保有車両210台のうち、福祉送迎用車両が166台であった。 2012年時点では、特別支援学校や福祉施設などの福祉関連の送迎バスを埼玉県内各自治体との間で契約・運行しているほか、11校のスクールバス、企業の社員送迎バス、浦和レッドダイヤモンズのチームバス運行[5]も行っている。 老人センター、デイサービス等の福祉送迎バス、その他各種送迎バスの運行を行う。 貸切事業部貸切車両は12台で、大型車はいすゞ・ガーラなど6台(車椅子用リフトバスを含む)、中型車は三菱ふそう・エアロミディMKなど2台、マイクロバスはトヨタ・コースターなど4台を保有する[6]。 その他の部門
車両2021年現在、車両数は約230台を有する[1]。 バスの車体はイメージカラーの青色と黄色の2色を配した塗装で統一されている。スクールバスなどは鉛筆や三角定規などの文房具をデザインした図柄が、貸切バスなどには「人」をデザインした図柄がそれぞれ描かれている。 関連企業ガリバー旅行社
平成興業観光バス
脚注
関連項目外部リンク |