2019-20 V.LEAGUE DIVISION1は、2019年10月から2020年2月まで開催される2019-20V.LEAGUEのDIVISION1(V1、1部相当)である。
概要
前年度同様、男女とも、V・レギュラーラウンドとV・ファイナルステージの2段階システムで行われる[1][2]。
男子は前年度同様10チーム編成[1]、女子はヴィクトリーナ姫路の昇格で従来の定員である12チームとなった[2]。
前年度同様、V・レギュラーラウンドでは、男子は1リーグ制、女子は2リーグ制を採用[1][2]。女子は前年度の東西カンファレンス制で西カンファレンスの4チームがV・レギュラーラウンド上位4位を独占したこともあり、当年度は東西ではなく2017/18シーズンの順位をもとに2つのカンファレンス(プレミアとスター)に分ける方式をとった。同カンファレンスチームと3回ずつ、異なるカンファレンスのチームと1回ずつそれぞれ試合を行うシステムで、異なるカンファレンスのチームとの対戦を「交流戦」と位置づけ、プロ野球同様、交流戦の期間を設け、その期間に交流戦をまとめて全て行う日程にしている[2]。
2020年東京オリンピックに備える年度であるため、大会閉幕がいつもより早い短期決戦になっている。特に女子は1月26日と例年より2ヶ月ほど早い閉幕で、ファイナル8は8チーム総当たりから2グループに分かれての4チーム総当たりに変更され、セミファイナル、ファイナルも2試合勝負から1試合勝負に変更された。男子もファイナルラウンドはファイナル6、ファイナル3を開催せずV・レギュラーラウンド上位5チームによるパラマス式トーナメントの短期決戦となった[1][2]。
令和元年東日本台風(台風19号)の影響により、一足先に開幕したV1女子の5試合(10月12日-13日の2大会)が中止となった[3]。中止になった試合は、V・レギュラーラウンド最終日の翌週(2020年1月4日-5日)に代替された[4][5]。
新型コロナウイルスの影響により、2020年2月29日のV1男子ファイナルが無観客で開催されることとなった[6]。
男子
日程
2019年10月26日 - 2020年2月29日[1]
出場チーム
2019年5月に2019-20V.LEAGUE編成が発表された[7]。V1男子出場チームは以下の通り。
大会方式
大会方式は以下のように定められている[1]。
V・レギュラーラウンド
参加10チームによる3回戦総当たりを行う。各チーム計27試合行い、上位5チームがV・ファイナルステージに進出する。下位5チームは順位がそのまま最終順位となる。
下位2チームは、V・チャレンジマッチに出場する。
V・チャレンジマッチは3月14日、15日に行われ、本来なら9位がV2・2位、10位がV2・1位とそれぞれ対戦する(2試合方式)方式だが、今回はS1ライセンス保有のV2チームがヴォレアス北海道のみなので[9]、V北海道がV2リーグ2位以内に入った場合のみV・チャレンジマッチについて別途定められ、それ以外の場合は開催しない方式である。
V・ファイナルステージ
V・レギュラーラウンド上位5チームによる、パラマス式トーナメントで優勝を争う。全カード1戦方式で全4試合行われる。最終順位は、敗れた順に5位、4位、3位、2位となる。
順位決定方式
V・レギュラーラウンドでは以下のように順位を決定する[1]。
- 勝利数
- ポイント
- セット率
- 得点率
- 当該チーム間の対戦成績
- ポイントの付与
各試合ごとに以下の通りポイントが付与される。
条件 |
付与ポイント
|
セットカウント「3-0」あるいは「3-1」で勝利 |
3点
|
セットカウント「3-2」で勝利 |
2点
|
セットカウント「2-3」で敗戦 |
1点
|
セットカウント「1-3」あるいは「0-3」で敗戦 |
0点
|
V・レギュラーラウンド
|
試合
|
Pts
|
セット
|
得点
|
順位
|
チーム
|
勝
|
敗
|
得
|
失
|
セット率
|
得点
|
失点
|
得点率
|
1
|
パナソニックパンサーズ
|
24
|
3
|
70
|
73
|
21
|
3.476
|
2304
|
2023
|
1.139
|
2
|
ジェイテクトSTINGS
|
23
|
4
|
65
|
71
|
29
|
2.448
|
2311
|
2061
|
1.121
|
3
|
JTサンダーズ広島
|
21
|
6
|
62
|
68
|
26
|
2.615
|
2219
|
1934
|
1.147
|
4
|
サントリーサンバーズ
|
18
|
9
|
55
|
60
|
35
|
1.714
|
2242
|
2071
|
1.083
|
5
|
堺ブレイザーズ
|
15
|
12
|
44
|
55
|
44
|
1.250
|
2250
|
2175
|
1.034
|
6
|
東レアローズ
|
12
|
15
|
38
|
51
|
57
|
0.895
|
2361
|
2408
|
0.980
|
7
|
ウルフドッグス名古屋
|
10
|
17
|
32
|
46
|
57
|
0.807
|
2289
|
2320
|
0.987
|
8
|
FC東京
|
6
|
21
|
16
|
28
|
73
|
0.384
|
2117
|
2376
|
0.891
|
9
|
大分三好ヴァイセアドラー
|
3
|
24
|
14
|
22
|
73
|
0.301
|
1924
|
2278
|
0.845
|
10
|
VC長野トライデンツ
|
3
|
24
|
9
|
17
|
76
|
0.224
|
1878
|
2249
|
0.835
|
出典:[1]
V・ファイナルステージ
最終順位
- V2上位2チームのうち1チームしかS1ライセンスを保有してないため9位の大分三好が自動残留。
表彰
ファイナル終了後、以下のように個人賞が発表された[10]。得点王、スパイク賞、ブロック賞、サーブ賞、サーブレシーブ賞はV・レギュラーラウンドの成績により確定した[11]。
- 個人賞
賞の名称 |
受賞者氏名 |
所属チーム名 |
記録 |
受賞回数 |
備考
|
優勝監督賞 |
高橋慎治 |
ジェイテクトSTINGS |
|
初受賞 |
|
最高殊勲選手賞 |
西田有志 |
ジェイテクトSTINGS |
|
初受賞 |
|
敢闘賞 |
清水邦広 |
パナソニックパンサーズ |
|
4年ぶり2回目 |
|
得点王 |
西田有志 |
ジェイテクトSTINGS |
645点 |
初受賞 |
最高得点
|
スパイク賞 |
小野寺太志 |
JTサンダーズ広島 |
65.7% |
初受賞 |
アタック決定率
|
ブロック賞 |
小野寺太志 |
JTサンダーズ広島 |
0.74本 |
初受賞 |
セット当たりブロック決定本数
|
サーブ賞 |
西田有志 |
ジェイテクトSTINGS |
19.8% |
2年連続2回目 |
サーブ効果率
|
サーブレシーブ賞 |
鶴田大樹 |
サントリーサンバーズ |
67.4% |
初受賞 |
サーブレシーブ成功率
|
レシーブ賞 |
鶴田大樹 |
サントリーサンバーズ |
|
初受賞 |
|
ベスト6 |
西田有志 |
ジェイテクトSTINGS |
|
初受賞 |
|
ミハウ・クビアク |
パナソニックパンサーズ |
|
3年連続3回目 |
|
ドミトリー・ムセルスキー |
サントリーサンバーズ |
|
2年連続2回目 |
|
饒書涵 |
ジェイテクトSTINGS |
|
初受賞 |
|
小野寺太志 |
JTサンダーズ広島 |
|
2年連続2回目 |
|
深津英臣 |
パナソニックパンサーズ |
|
3年連続4回目 |
|
ベストリベロ賞 |
本間隆太 |
ジェイテクトSTINGS |
|
初受賞 |
|
最優秀新人賞 |
藤中優斗 |
ジェイテクトSTINGS |
|
- |
|
フェアプレー賞 |
白澤健児他 |
パナソニックパンサーズほか |
|
- |
|
優秀GM賞 |
早野容司 |
ジェイテクトSTINGS |
|
7年ぶり2回目 |
|
松平康隆賞 |
高橋慎治 |
ジェイテクトSTINGS |
|
初受賞 |
|
- Vリーグ特別表彰
表彰 |
受賞者氏名 |
所属チーム名 |
受賞理由
|
Vリーグ栄誉賞 |
金丸晃大 |
ジェイテクトSTINGS |
10シーズン以上、230試合以上出場
|
近裕崇 |
ウルフドッグス名古屋 |
10シーズン以上、230試合以上出場
|
清水邦広 |
パナソニックパンサーズ |
10シーズン以上、230試合以上出場
|
内山正平 |
ウルフドックス名古屋 |
10シーズン以上、230試合以上出場
|
永野健 |
パナソニックパンサーズ |
個人賞受賞回数10回以上
|
女子
日程
2019年10月12日 - 2020年1月26日[2]
- V・レギュラーラウンド:2019年10月12日 - 2020年1月5日[注釈 1][3][4][5]
- V・ファイナルステージ:2020年1月11日 - 1月26日
出場チーム
2019年5月に2019-20V.LEAGUE編成が発表された[7]。V1女子出場チームは以下の通り。
カンファレンス
2019-20V.LEAGUE編成発表の際に、2017/18シーズンの成績をもとに2つのカンファレンスに組分けすると日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)が発表[7]。6月に2つのカンファレンス名が発表された[12]。組分けは以下の通り。
大会方式
大会方式は以下のように定められている[2]。
V・レギュラーラウンド
各カンファレンスごとに3回戦総当たりを行う。また、第2レグ終了後に交流戦を行い、異なるカンファレンスの全チームと1試合ずつ対戦する。各チーム計21試合行い、各カンファレンス上位4チームがファイナル8に進出し、下位2チームがチャレンジ4に出場する。
また、各カンファレンスの順位によってファイナル8、チャレンジ4の持ち点(ポイントに追加される)が以下のように与えられ、V・レギュラーラウンド上位チームにアドバンテージが与えられる。
カンファレンス順位 |
V・ファイナルステージ |
持ち点
|
1位 |
ファイナル8 |
3点
|
2位 |
ファイナル8 |
2点
|
3位 |
ファイナル8 |
1点
|
4位 |
ファイナル8 |
0点
|
5位 |
チャレンジ4 |
1点
|
6位 |
チャレンジ4 |
0点
|
V・ファイナルステージ
- チャレンジ4
V・レギュラーラウンド各カンファレンス下位2チームの計4チームが1回戦総当たりを行い、チャレンジ4の成績によって4チームの最終順位(9-12位)が決まる。
下位2チームは、V・チャレンジマッチに出場し、V2上位2チームとの入替戦を戦う。
V・チャレンジマッチは2月22日、23日に行われ、11位はV2・2位、12位はV2・1位とそれぞれ対戦する(2試合方式)。V2上位2チームがS1ライセンスを保持してない場合はV・チャレンジマッチを開催しない。V2上位2チームのうち一方がS1ライセンスを保持している場合は、開催について別途定める。
- ファイナル8
V・レギュラーラウンド各カンファレンス上位4チームの計8チームを以下のように2つのグループに分ける。
Aグループ |
Bグループ
|
プレミアカンファレンス1位 |
スターカンファレンス1位
|
スターカンファレンス2位 |
プレミアカンファレンス2位
|
プレミアカンファレンス3位 |
スターカンファレンス3位
|
スターカンファレンス4位 |
プレミアカンファレンス4位
|
各グループで1回戦の総当たりを行い、それぞれ上位2チームがセミファイナルに進出。
各グループ下位2チームはここで最終順位(5-8位)が決まり、各グループ3位が5-6位、同4位が7-8位となり、同順位において成績の良い方を上位とする。
- セミファイナル
2020年1月25日に行われ、ファイナル8のグループ上位2チームが、異なるグループの異なる順位と対戦する(どちらも1位対2位の対戦となる)。勝者がファイナル進出。
- ファイナル
2020年1月26日に行われ、セミファイナル勝者同士が対戦し勝者が優勝。ファイナルの前にセミファイナルの敗者同士による3位決定戦も行われる。
順位決定方式
リーグ戦では以下のように順位を決定する[2]。
- V・レギュラーラウンド
- 勝利数
- ポイント
- セット率
- 得点率
- 当該チーム間の対戦成績
- V・ファイナルステージ
- ポイント(V・レギュラーラウンド順位による持ち点を追加)
- 勝利数
- セット率
- 得点率
- V・レギュラーラウンドの当該チーム間の対戦成績
- ポイントの付与
各試合ごとに以下の通りポイントが付与される。
条件 |
付与ポイント
|
セットカウント「3-0」あるいは「3-1」で勝利 |
3点
|
セットカウント「3-2」で勝利 |
2点
|
セットカウント「2-3」で敗戦 |
1点
|
セットカウント「1-3」あるいは「0-3」で敗戦 |
0点
|
V・レギュラーラウンド
プレミアカンファレンス
|
試合
|
Pts
|
セット
|
得点
|
順位
|
チーム
|
勝
|
敗
|
得
|
失
|
セット率
|
得点
|
失点
|
得点率
|
1
|
デンソーエアリービーズ
|
18
|
3
|
51
|
55
|
20
|
2.750
|
1750
|
1518
|
1.153
|
2
|
岡山シーガルズ
|
15
|
6
|
45
|
50
|
27
|
1.852
|
1787
|
1594
|
1.121
|
3
|
NECレッドロケッツ
|
11
|
10
|
33
|
35
|
35
|
1.000
|
1550
|
1584
|
0.979
|
4
|
久光製薬スプリングス
|
10
|
11
|
28
|
35
|
42
|
0.833
|
1669
|
1736
|
0.961
|
5
|
日立リヴァーレ
|
6
|
15
|
21
|
31
|
50
|
0.620
|
1763
|
1834
|
0.961
|
6
|
ヴィクトリーナ姫路
|
3
|
18
|
11
|
18
|
54
|
0.333
|
1448
|
1717
|
0.843
|
出典:[2]
スターカンファレンス
|
試合
|
Pts
|
セット
|
得点
|
順位
|
チーム
|
勝
|
敗
|
得
|
失
|
セット率
|
得点
|
失点
|
得点率
|
1
|
JTマーヴェラス
|
17
|
4
|
49
|
56
|
24
|
2.333
|
1836
|
1625
|
1.130
|
2
|
東レアローズ
|
14
|
7
|
44
|
49
|
30
|
1.633
|
1814
|
1674
|
1.084
|
3
|
トヨタ車体クインシーズ
|
14
|
7
|
37
|
46
|
37
|
1.243
|
1829
|
1750
|
1.045
|
4
|
埼玉上尾メディックス
|
13
|
8
|
39
|
48
|
30
|
1.600
|
1810
|
1693
|
1.069
|
5
|
PFUブルーキャッツ
|
4
|
17
|
14
|
24
|
55
|
0.436
|
1597
|
1832
|
0.872
|
6
|
KUROBEアクアフェアリーズ
|
1
|
20
|
6
|
17
|
60
|
0.283
|
1539
|
1835
|
0.839
|
出典:[3]
V・ファイナルステージ
チャレンジ4
|
試合
|
セット
|
得点
|
順位
|
チーム
|
Pts
|
勝
|
敗
|
得
|
失
|
セット率
|
得点
|
失点
|
得点率
|
1
|
日立リヴァーレ
|
10
|
3
|
0
|
9
|
2
|
4.500
|
269
|
199
|
1.352
|
2
|
KUROBEアクアフェアリーズ
|
5
|
2
|
1
|
7
|
6
|
1.167
|
271
|
290
|
0.934
|
3
|
PFUブルーキャッツ
|
4
|
1
|
2
|
5
|
8
|
0.625
|
263
|
289
|
0.910
|
4
|
ヴィクトリーナ姫路
|
1
|
0
|
3
|
4
|
9
|
0.444
|
274
|
299
|
0.916
|
出典:[4]
ファイナル8
- Aグループ
|
試合
|
セット
|
得点
|
順位
|
チーム
|
Pts
|
勝
|
敗
|
得
|
失
|
セット率
|
得点
|
失点
|
得点率
|
1
|
デンソーエアリービーズ
|
9
|
2
|
1
|
6
|
4
|
1.500
|
243
|
222
|
1.095
|
2
|
埼玉上尾メディックス
|
7
|
3
|
0
|
9
|
4
|
2.250
|
284
|
274
|
1.036
|
3
|
東レアローズ
|
5
|
1
|
2
|
5
|
8
|
0.625
|
273
|
273
|
1.000
|
4
|
NECレッドロケッツ
|
3
|
0
|
3
|
5
|
9
|
0.556
|
280
|
311
|
0.900
|
- Bグループ
|
試合
|
セット
|
得点
|
順位
|
チーム
|
Pts
|
勝
|
敗
|
得
|
失
|
セット率
|
得点
|
失点
|
得点率
|
1
|
JTマーヴェラス
|
9
|
2
|
1
|
6
|
4
|
1.500
|
228
|
210
|
1.086
|
2
|
岡山シーガルズ
|
6
|
2
|
1
|
6
|
7
|
0.857
|
289
|
270
|
1.070
|
3
|
トヨタ車体クインシーズ
|
6
|
1
|
2
|
7
|
6
|
1.167
|
274
|
276
|
0.993
|
4
|
久光製薬スプリングス
|
3
|
1
|
2
|
6
|
8
|
0.750
|
275
|
310
|
0.887
|
出典:[5]
決勝トーナメント
- セミファイナル
- ファイナル
最終順位
表彰
ファイナル終了後、以下のように個人賞が発表された[13]。得点王、スパイク賞、ブロック賞、サーブ賞、サーブレシーブ賞はV・レギュラーラウンドの成績により確定した[14]。
- 個人賞
- Vリーグ特別表彰
表彰 |
受賞者氏名 |
所属チーム名 |
受賞理由
|
Vリーグ功労賞 |
山口舞 |
元・岡山シーガルズ |
通算出場セット数日本記録を更新
|
脚注
注釈
- ^ 当初は2019年12月29日に全日程を終える予定だったが、開幕週に令和元年東日本台風(台風19号)の影響で中止になった試合があったため、その分の試合を2020年1月4日、5日に開催した。
出典
外部リンク
|
---|
V.LEAGUE |
総括 | |
---|
V1男子 | |
---|
V1女子 | |
---|
V2男子 | |
---|
V2女子 | |
---|
V3男子 | |
---|
V3女子 |
- 000-000
- 000-000
- 000-000
- 000-000
- 000-000
- 2023-24
|
---|
|
---|
V Cup |
|
---|