Wiiリモコン
Wiiリモコン(ウィーリモコン)は、任天堂のWiiおよびWii Uで使用可能なゲームコントローラである。2006年12月2日発売。価格は3,800円(税込)。型名は「RVL-003」。 Wiiリモコンに関連した周辺機器や、改良型のWiiリモコンプラス(ウィーリモコンプラス)についても記載する。 概要Wiiリモコン(ウィーリモコン、Wii Remote)とは、Wiiの標準コントローラである。任天堂開発・発売。Wii本体セットやWiiソフト『はじめてのWii』に1つ同梱されている他、単体販売もされていたが、2010年11月11日以降の本体セットの同梱コントローラおよび単体発売は後継のWiiリモコンプラスに置き換わっている。リモコンの製造場所は流通中に頻繁に変更されている。 従来のゲーム機で多く採用されていた、両手で包むように持つ横長のコントローラとは異なり、片手で持てる縦長のデザインである(ただし、横にして両手で持ち、従来のコントローラのような操作をすることも可能)。任天堂の据え置き型ゲーム機でメインコントローラーにアナログスティックが搭載されていないのはスーパーファミコン以来16年ぶりとなる(ただし、後述の拡張コントローラ「ヌンチャク」や「Wiiクラシックコントローラ」「WiiクラシックコントローラPRO」など には搭載されている)。 コントローラという名称ではなく"Wiiリモコン"という呼び名を採用しているのは、テレビのリモコンのように家族全員が普通に手に取って操作して欲しい、という考えから、岩田聡社長が強く要望したものである[1]。欧米ではWii Remote(ウィーリモート)、フランスではWiimote(ウィーモート)、韓国では위모컨(ウィーモコン)および위모트(ウィーモート)という名称で呼ばれている。 本体とはBluetoothによる無線通信で接続されるため、接続ケーブルを必要とせず、またセンサーバーに向けなくてもボタン操作等が可能。 特徴的な操作方法Wiiリモコンは直感的なビデオゲームの遊び方を実現している。これまでのボタン操作に替わり、コントローラそのものを実際に動かすことでのゲーム操作を実現した(Wiiリモコンから全くボタンが排除されたわけではない)。コントローラを様々なものに見立てて動かすことは、従来のボタン操作より見た目にも分かりやすく、直感的な操作感覚をもたらした。これは、両手操作でボタン数も増えた従来のコントローラでは初心者が恐れをなしてゲームに触れる前から敬遠してしまう、という判断に基づくものである。 具体的な操作方法は、
このように、コントローラを様々なものに見立てて実際に動かすことで、従来のような複雑なボタン操作をしなくても、ビデオゲームを遊ぶことができる。 この操作方法を実現しているのは、Wiiリモコンに実装されたCMOSセンサー(赤外線)、および傾きや動きの変化を検出する3軸加速度センサである。ただし、赤外線を使用しないポインター機能のような実際のリモコンの位置情報を検知する機能はモーションプラスの登場まで搭載されなかった。 その他の特徴Wiiリモコンには、これまでのゲーム機のコントローラに実装されていた振動機能に加え、スピーカーが実装されている。テニスや野球のようなスポーツゲームから剣や銃での戦闘まで、多スピーカーサラウンドシステムなどとは一味違う臨場感が演出される。また、約4KB(4,096byte)の保存領域が内装され、『似顔絵チャンネル』で作成された「Mii(ミー)」や『ポケモンバトルレボリューション』などのデータを保存できるが、それ以外の用途ではほとんど使用されなかった。Wiiリモコンの拡張端子に周辺機器を接続し、Wiiリモコンからの電圧供給だけで他の機能をリモコンに搭載することも可能。(拡張機器にLEDやスピーカーは実装されなかった。) Wiiリモコン未使用時の電池消耗速度はWiiリモコンプラスと無印型で明らかに異なる。Wiiリモコンは無印型のほうが一週間の放置でも20%ほど電池残量が減少する。 さらに、本体との通信のためにBluetoothを搭載しているため、非公式の使用方法であるが、Bluetoothに対応したパソコンに接続することが可能である。接続すると、「0軸0ボタンのHIDジョイスティック」として認識される[2]。現在リモコンでマウスカーソルの操作を可能にするなど、パソコンからリモコンを制御するソフトウェア、ライブラリがユーザーの手によって非公式で開発され、自由ソフトウェアとして公開されている。 開発の背景このコントローラがリモコンの形状に決定するまでは紆余曲折あり、開発中は様々な形の試作型コントローラが作られた。リモコンの形状になり、一般発表された後も何度かデザインなどが変更されている。たとえば、名称がRevolutionだった頃(2005年)はスピーカーが無く、ボタンの形状や位置、表記(ロゴ、「1ボタン」「2ボタン」が「aボタン」「bボタン」だったなど)なども異なっていた。そのほか、従来のコントローラのように有線接続していた動画もあった。 仕様
電池式任天堂の家庭用ゲーム機では、ゲームボーイアドバンスSPに充電バッテリー式が採用されて以降、電池式の家庭用ゲーム機および周辺機器は発売されていなかったが、Wiiリモコンでは久々に乾電池式を採用している。これは、『充電式にして、置き場所を決めてしまうより、好きな場所において、気軽に手にとって欲しいから』との事[3]。 Wiiリモコンで使用できる電池は、
性能上、アルカリ乾電池(EVOLTAも含む)とオキシライド乾電池が最も使用可能時間が長く、逆にマンガン乾電池は他の乾電池に比べ使用可能時間が短くなる。充電式電池は購入時に費用がかかるが、何度も充電して利用できるため長期的に見ると最も経済的な電池である。中でもeneloop(三洋電機)は多くのWiiユーザーの間で使用されており、ゲーム雑誌などでお勧めの電池として紹介された事があり[4]、2008年8月からは「eneloop 無接点充電セット」が正式なライセンス品として発売されている。ただし、任天堂はアルカリ乾電池の使用を推奨している[5]。 なお、2013年7月13日に任天堂より充電式のバッテリーパックが付属のWiiリモコン急速充電セットが発売された。 カラーバリエーション日本本国仕様におけるカラーバリエーション。
同梱ソフトいずれも任天堂製ソフト。太字は必ずWiiリモコン(Wiiリモコンプラス)が同梱されているソフト。 Wiiリモコンの同梱版が発売されているソフト Wiiリモコンプラスの同梱版が発売されているソフト
WiiリモコンプラスWiiリモコンプラスは、WiiリモコンにWiiモーションプラスを内蔵したもので、従来のWiiリモコンの後継コントローラである。2010年11月11日以降に発売されているWii本体セットに(従来のWiiリモコンに置き換わる形で)1つ同梱されている他、単体販売もされている。2010年9月29日の『任天堂カンファレンス2010』で発表された[6]。 サイズ・重量は従来のWiiリモコンと同じで、外部拡張コネクタ付近にある「Wii MotionPlus INSIDE」という表示で判別が出来る。価格は3,619円(税抜)。カラーバリエーションは従来のシロ・クロ・アオ・ピンクに加え、アカが追加された。2013年11月21日にはマリオ・ルイージが追加され、2014年5月29日にピーチ・ヨッシーが追加され、2015年3月12日にクッパ・キノピオが追加された。 Wii U発売後のWiiリモコンプラスは、Wii Uのコントローラとして販売されているもの、一部のWii U本体セットに同梱されているものがあるが、Wiiでも使用可能である(逆、またはWiiリモコンも同様)。 カラーバリエーション日本本国仕様におけるカラーバリエーション。
Wiiモーションプラス及びWiiリモコンプラス専用及びWiiモーションプラス対応ソフト 太字はWiiモーションプラス及びWiiリモコンプラス専用ソフト。
WiiバイタリティセンサーWiiバイタリティセンサー(Wii Vitality Sensor, ウィーバイタリティセンサー)とは、指の静脈の形や状態を感知するセンサーである。センサー本体から出ている接続ケーブルをWiiリモコンの外部拡張コネクタに接続し、Wiiリモコンを持った方とは反対側の手の人差し指をセンサー部に入れて使用する。 内部に近赤外線を用いたセンサーがあり[8]、近赤外線を指に通すことにより、指の内部の静脈の形や状態を検出する(静脈認証システムの認証装置の仕組みと同様)。この検出した静脈の情報(心拍数・血流量など)から、心理状態の微妙な変化などを検出し、ゲーム内容に反映させる。 2009年6月2日(現地時間)に米国で開催されたE3の「任天堂プレスカンファレンス」で名称・形状が公開された。当初は2010年内の発売を目指していたが[9]、後継機であるWii Uの発売を控えた2012年現在でも発売には至っておらず、目立った続報すらほとんどない。2011年4月の段階では開発自体は続いており、個人差の大きい生体情報故、99%のユーザーが違和感を抱かない完成度にするために時間がかかっているとのこと[10]。結局ポケモンスリープでも静脈測定装置は登場していない。(ポケモンGOプラスプラスは寝室のベッドの振動数、マイクから入力されるノイズ音を測定するための機器である。) 人間の脈拍を検出するという周辺機器はこれが初めてではなく、NINTENDO 64時代に『バイオセンサー』という周辺機器がセタから発売されていたことがある。 周辺機器センサーバーセンサーバーは、Wiiリモコンのポインター機能を利用するために必要な周辺機器である。本体セットに1つ同梱されている。単体販売は、任天堂オンライン販売のみで発売されているが、2012年12月8日発売の次世代機のWii Uではセンサーバーが同梱されていないため、あわせて店頭販売もされている。価格は1,785円(送料込み2,235円)。型番は「RVL-014」。(同梱のセンサーバースタンドには「RVL-016」が付番されている。) Wii本体と有線接続し、ディスプレイの上または下にディスプレイ面と平行に置く。センサーという名称がついているが、実際には電波などを送受信するセンサーは内蔵されておらず、赤外線LEDを左右に内蔵しただけのものである。その発光する左右の赤外線LEDを、Wiiリモコン搭載のCMOSセンサーで撮影することによって、Wiiリモコンからセンサーバーまでの距離とテレビ位置を検知する。そして、その情報を処理して、画面上のポインターを移動する。他にも、リモコンの姿勢情報や加速度センサの移動情報の補正も行っている。Wiiリモコンの情報の送受信は、Bluetoothで直接Wii本体と行われており、センサーバーは利用していない。そのため、横持ち操作などポインター機能を必要としないソフト[11]では、センサーバーを接続しなくてもプレイすることが可能である。[注釈 2] Wiiリモコンの使用推奨距離はセンサーバーから1mから3mだが、本体設定でWiiリモコンのCMOSセンサーの感度を上げることで5m程まで対応できる。ただし、感度を上げることにより、日光や熱、赤外線を発する製品の影響を受けやすくなる。それらの物体がCMOSセンサーの捕捉範囲内に入ると正常に操作できなくなる場合がある。また、センサーバーの周囲に光沢の高い物体がある場合、センサーバーからの赤外線が反射され、同様に正常に操作できなくなることがある。 赤外線の出力はシステム側から制御可能で、『テレビの友チャンネル Gガイド for Wii』のテレビリモコン機能は、このセンサーバーを制御しリモコン信号を生成、壁に反射させる形でテレビに信号を送っていたが、この用途はこのアプリケーション以外では使用されなかった。 性質上、赤外線LEDを使って代用品を自作することも可能。また、2本の火をつけたろうそくなどでも同じく機能するが、実用的ではない。 外部拡張コネクタに接続する周辺機器ここでは、Wiiリモコンの外部拡張コネクタに接続して使用する周辺機器について記述する。 下記の他にも、2009年のE3では、指の静脈の形や状態を感知してゲームに反映させるWiiバイタリティセンサーが発表された。しかし個人差が大きい生体情報を扱うため開発に時間がかかり[10]、「商品として受け入れていただくには不十分な仕上がりだ」として保留状態となっている[12]。 拡張コントローラ拡張コントローラとは、Wiiリモコンの外部拡張コネクタに有線接続して使用するコントローラである。よって、拡張コントローラ単体での使用は不可。 ヌンチャクヌンチャク(Nunchuk)とは、コントロールスティック・Cボタン・Zボタン・3軸加速度センサが実装されている拡張コントローラである。Wiiリモコンと組み合わせて使用することによって、より高度なゲームプレイに対応できる。任天堂開発・発売。Wii本体セットに1つ同梱された他、単体販売もされた。2006年12月2日発売。価格は1,800円(税込)。型番は「RVL-004」。Wii U発売後も製造されたため、10年間以上に亘ってまったく同じものが製造されていた。 ヌンチャクは対応していないソフト、対応しているが無くても遊べるソフト[13]、接続しないとプレイ不可能なソフト[14]があり、特に接続しないとプレイ不可能なソフトでは、接続せずに起動したり、プレイ中にはずしたりすると、ゲームを強制的に中断してプレイヤーにヌンチャクを接続するように促すメッセージが表示される。 FPSゲームに例えると、「コントロールスティックで敵の攻撃を避けつつ動いている敵に銃の照準を合わせる」「両手にWiiリモコンとこのヌンチャクを併せ持ち2本の剣を別々に振る」などの一連の操作を、従来より直感的かつリアルな感覚で楽しむことができ、「操作が直感的で誰もが同じスタートラインでゲームを楽しめること」と「従来のゲームもまったく新しい感覚で操作できること」を一度に実現させている形態である。ただし、日本のWii作品ではほとんどFPSゲームが存在しない。(海外ではコール・オブ・デューティシリーズなどが発売されているため、この限りではない。) 海外では、非ライセンス品だがWiiリモコンとワイヤレスで接続できる周辺機器が発売されていた[15]。 Wiiリモコンとヌンチャクをそれぞれの手で持っている時の状態が、沖縄道具の「ヌンチャク」を持った時の状態に似ていることから、そのまま「ヌンチャク」という名称になった。 カラーバリエーション(日本)
仕様
クラシックコントローラクラシックコントローラ(Classic Controller)とは、バーチャルコンソールなどで用いられる横持ちの拡張コントローラである。クラコンと略されることがある。任天堂開発・発売。2006年12月2日発売。価格は1,800円(税込)。型番は「RVL-005」。WiiメニューでWiiリモコンとセンサーバーをいちいち用意せずに、クラシックコントローラーの左スティックのみで一部ポインターと項目を操作できるため、重宝される場合もある。 形状が角形のコントローラと似ているが、ケーブルが下方から出ている点が異なる。ボタンの数はスーパーファミコンのものより多く、アナログスティックがデュアルショックに近い配置で2基搭載されている。LRボタンは、ニンテンドー ゲームキューブのコントローラー同様にアナログ入力が可能。ZL、ZRボタンはL、Rボタンと縦(上下)ではなく、横(内側)に並んでいる。振動モーターは内蔵されていないため、振動機能(バーチャルコンソールのNINTENDO 64ソフト含む)には対応しない。スティックはゲームキューブ基準の規格であるためスティックにボタンが内蔵されていない。 このコントローラは、主にバーチャルコンソールのソフトをプレイする際などに用いられるが、クラシックコントローラ対応のWii専用ゲームソフト[16]でも利用可能である。Wiiメニュー自体もクラシックコントローラに対応している。 ボタンの数はゲームキューブのコントローラとほぼ同じであるが、ゲームキューブのソフトを起動中は、Wii固有の機能すべてが無効になるため、使用することは不可能。 数量限定でWiiポイントプリペイドカード5,000ポイント分に価格据え置きで同梱されていたが、予定数量に達したため生産終了した。 カラーバリエーション(日本)
仕様
クラシックコントローラPROクラシックコントローラ PRO(クラシックコントローラ プロ、Classic Controller PRO)は、前述の「クラシックコントローラ」の改良版。任天堂開発・発売。2009年8月1日発売。価格は2,000円(税込)。型番は「RVL-005(-02)」。 クラシックコントローラにグリップ(持ち手)を付けたような形状で、ニンテンドーゲームキューブのコントローラやPlayStationのデュアルショックに近い形となり、より持ちやすいように改良されている。他にも2つのスティックの間隔が従来のものに比べて若干広くなり、ZL・ZRボタンの位置がそれぞれL・Rボタンの上部に移動され、L・Rボタンもアナログ方式からデジタル方式に変更。接続ケーブルの位置も前方に変更された。なお、ボタンの数は変わっておらず、また従来のコントローラー同様振動機能はない。クラシックコントローラに対応した全てのソフトで使用ができる。 日本で同日に発売されたカプコン『モンスターハンター3』に合わせて任天堂が提案したもので、形状に関してはカプコンの開発スタッフの意見を取り入れてデザインされたという開発経緯がある[17]。 カラーバリエーション(日本)
通常版の他に、ソフトとクラシックコントローラPROの同梱版が発売されているソフト
仕様
復刻コントローラ拡張コントローラの中には、バーチャルコンソールで配信されている過去のハードのコントローラを復刻した物もある。
その他の拡張コントローラ他にもさまざまな拡張コントローラが発売されているが、ここでは任天堂のライセンスを受けている商品、およびサードパーティーソフトに付属・対応している物のみ記述する。
アタッチメントアタッチメントとは、Wiiリモコンや拡張コントローラを取り付けて使用する周辺機器である。よって、アタッチメント単体のみで使用することは不可能。 WiiザッパーWiiザッパー(Wii Zapper)は、銃を模したアタッチメント。Wiiリモコンとヌンチャクを取り付けて使用する。単純にWiiリモコンとヌンチャクを銃の形で扱えるようにするだけのもので、対応ゲームは当製品がなくてもゲームプレイ自体は可能。任天堂開発・発売。単体販売は2007年10月25日より、もともとは任天堂オンライン販売のみで発売されていたが、最終的には店頭でも販売された。価格は店頭販売が1,500円(税込)、任天堂オンライン販売が1,950円(消費税、送料込み)。カラーは「白」のみ。型番は「RVL-023」。 基本的にWiiリモコンのボタンはトリガー(Bボタン)のみ使用して、その他の操作はヌンチャクのボタンを使用するが、ヌンチャクのモーションセンサーを必要とするソフトは、ヌンチャクをザッパーから取り外し、片手に持って使用する。現在の形に落ち着いたものの、初めて発表された当時のものとはかなり違っており、幾度となく変更と試行錯誤をされてきて、発表されるたびに進化してきた経歴を持つ。ヌンチャクのコードをむき出しにするなど、かなり露骨な装着方法となっている。 対応ソフト
仕様
WiiハンドルWiiハンドル(Wii Wheel)は、自動車のハンドルを模したアタッチメント。Wiiリモコンを横向きの状態で取り付けて使用する。Wiiザッパーと同じく、Wiiリモコンをハンドルのように扱えるようにするだけのもので、当製品がなくても対応ソフトのプレイ自体は可能。任天堂開発・発売。『マリオカートWii』に同梱された他、単体販売もされた。2008年4月10日発売。価格は1,200円(税込)。カラーは「白」のみが販売されているが、クラブニンテンドーにて、金色に塗装された「ゴールデンハンドル」が、2008年度プラチナ会員特典として配られた(非売品)。型番は「RVL-024」。 側面にはWiiリモコンのポインティング機能を妨げないための穴、背面にはストラップを出すための穴と押しやすくされたBボタンがある。後述のステアリングアタッチメントとは別物。問題点としてはWiiハンドルにリモコンを入れるときに必ずジャケットを外さないといけない点がある。 対応ソフト
仕様
その他のアタッチメント他にもアタッチメントには様々なものがあるが、ここでは任天堂のライセンスを受けている商品、およびサードパーティーソフトに付属・対応している物のみ記述する。
WiiモーションプラスWiiモーションプラス(Wii MotionPlus, ウィーモーションプラス)は、Wiiリモコンの動きをより正確に検出するためにWiiリモコンの外部拡張コネクタに接続して使用する周辺機器である。任天堂開発・発売。『Wii Sports Resort』に同梱されている他、単体販売もされている。『Wii Sports Resort』同梱版・単体共に2009年6月25日発売。『Wii Sports Resort』同梱版の価格は4,800円(税込)、Wiiモーションプラス単体は1,500円(税込)。型番は「RVL-026」。(Wiiリモコンロングジャケット部には「RVL-027」が付番されている。) 「Wiiリモコンロングジャケット」の下部に組み込まれた形となっているため、基本的にはWiiリモコンロングジャケットとWiiモーションプラスはセットで扱う。ただし、WiiリモコンロングジャケットからWiiモーションプラスを取り外し、Wiiモーションプラスのみを接続することも可能である(非推奨)。Wiiモーションプラス後部にはWiiリモコンの外部拡張コネクタと同じ端子があり、このWiiモーションプラスをWiiリモコンに接続したままでもヌンチャクなどをさらに接続することができる。また、Wiiモーションプラスに対応していないソフトをプレイする際も、接続したままでプレイできる。因みに、Wiiリモコンプラスにも接続可能だが、接続しても意味はない。 Wiiリモコンに内蔵されている3軸加速度センサは、重力を検出することによってリモコンの傾きを割り出すことができる。しかしこれは静止時やゆっくり動かした時の話で、大きく素早く動かしている時は重力の検出が難しくなり、傾きの割り出しが困難になる。特に、連続して大きく複雑に動かすような動作をした場合は、傾き情報を補正する間が少なくなるため、結果として動作が思い通りに反映されなくなる。この問題を解決するために登場したのがこの「Wiiモーションプラス」である。Wiiモーションプラスには、物体の角度や回転速度(角速度)を正確に検出するジャイロセンサが内蔵されている。初期位置(水平位置)からどれだけ回転したのかを検出するジャイロセンサは、大きく素早く動かした時であっても傾きを正確に捉えることができる。また同時に、ゆっくりした動きの検出精度も向上する。3軸加速度センサだけでは不十分だった傾き検出を、傾き検出に特化したこのアダプタに任せることによって、プレイヤーの動きをほぼ正確に捉える事が可能となった。ただし、ジャイロセンサは傾き情報に誤差が生じてもジャイロセンサ自体で補正することが出来ないため、適宜初期位置を設定し直す必要がある。『Wii Sports Resort』の場合、各ゲームを始める前に、Wiiリモコンを画面に向けてAボタンを押したり、机や床などの水平な場所に静止させるように指示される(この時に初期位置が設定される)。また、ゲーム中もWiiリモコンの加速度センサやセンサーバーを利用して微調整される。 Wiiモーションプラスには高性能なジャイロセンサが採用されており、最大で1秒当たり約1600°(約4回転半)の回転を検出することができる[19]。これは、デジタルカメラなどの手ぶれ補正機構に採用されている、一般的なジャイロセンサの検出可能な最大回転速度(1秒当たり300°程度)の約5倍に当たる[19]。 カラーバリエーション(日本)
仕様
その他外科研修医[20]や大学などの研究機関で、各々達の試作品の一部分にWiiリモコンが使われることがある[21]。 Wiiリモコンが動作しなくなる現象Wiiリモコンには5分間何も操作をしないと、自動的にWiiリモコンの電源を切る省電力機能が搭載されているが、それとは別に、操作中急にWiiリモコンとWii本体間の接続が切れ、その後も操作が全く出来なくなってしまうことがある。さらに、電源を入れなおしても直らない場合がある。 この現象が発生した場合は、以下の方法で解決できる場合が多い。
これとは別に、Wiiリモコンに強い衝撃が加わった時に、ボタン操作は出来るが加速度センサが全く機能しなくなることがある。この場合は、WiiリモコンのAボタンと十字ボタンの中間あたりに軽い衝撃を加えることで直る場合が多い。 詳しくは、Wii公式サイトQ&Aを参照のこと。 専用ストラップとそのリコールWiiリモコンが手から飛び出すことを防止するため、付属の専用ストラップを手首に通して固定し、ゲームをプレイすることが強く推奨されている。型番は初期型が「RVL-018」、後述するストッパー付タイプは「RVL-018A」。 Wiiが発売して間もなく、Wiiリモコンに取り付けてある専用ストラップがプレイ中に切れて、テレビなどを破壊する事故が発生したため、任天堂は2006年12月15日に、交換対象の専用ストラップをリコール(無償交換)すると発表した[22][23]。 交換対象のストラップは、2006年12月上旬までに出荷された約320万個(うち国内約37万個)で、製造番号がLJH100419980以前とLJF103032000以前のWii本体に付属するWiiリモコン、初期出荷の『はじめてのWii』付属のWiiリモコン、初期出荷の別売のWiiリモコンに取り付けてある、Wiiリモコンとストラップとの接合に使われている接合部分の紐の太さが「0.6mm」の専用ストラップ。交換後の専用ストラップおよび同時期以降に出荷されていた専用ストラップは、紐の太さが「1.0mm」のものとなっている。 2007年秋以降出荷分の専用ストラップは、ストッパーが固定できるタイプのものになっている。 交換の申し込みは、専用の電話窓口か専用ホームページで行うことが出来る。ちなみに2024年現在でも申し込みが可能。 Wiiリモコンジャケットとその無償提供Wiiリモコンジャケットとは、Wiiリモコンに取り付けるシリコンゴム製のカバーである。型番は「RVL-022」。 これを装着することで次のような効果がある。
2007年10月2日に任天堂は自社ホームページで、Wiiを所有している全てのユーザーに、Wiiリモコンジャケットを無償で提供すると発表した[24]。専用の電話窓口またはWiiリモコンジャケットの専用ホームページで申し込みが可能となっていた[24]。2014年8月31日をもってこの扱いは終了し、以降は任天堂オンライン販売からの有料購入のみとなっている。 2007年10月中旬以降出荷分の「Wii本体セット」「別売のWiiリモコン(単体)」「はじめてのWiiパック」には、Wiiリモコンジャケットが付属されている。 その他のWiiリモコン任天堂からライセンスを受けてはいないが、Wiiリモコンと互換性のあるコントローラがいくつか市販されている。デイテルジャパンは2010年、Wiiモーションプラスの機能も内蔵した互換コントローラ「コントローラプラス」をWiiリモコンプラスに先駆けて発売している[25]。また、アメリカではレゴのWiiリモコンが発売されている[26]。 Wiiテレビリモコン2006年10月に、クラブニンテンドーの2005年度プラチナ会員の特典としてWiiテレビリモコンがプラチナ会員にプレゼントされた。その名の通り、Wiiリモコンと全く同じ形をしたテレビリモコンで、Wiiリモコンとして使用することは出来ない。Wiiリモコンと区別をつけるため、LEDの色は緑になっている。 脚注
関連項目
外部リンク
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