アレックス・デミノー
アレックス・デミノー(英語: Alex de Minaur [də mɪˈnɔːr], スペイン語: Álex de Miñaúr [1] [ˈaleɡz ðe miɲaˈuɾ], 1999年2月17日 - )は[2]、オーストラリア・シドニー出身の男子プロテニス選手。身長183cm、体重69kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。ATPツアーでシングルス9勝、ダブルスでは1勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス6位。ダブルス58位。 スペイン語読みは「デ・ミニャウル」に近い。デミノールやデミナーなどの表記揺れがみられる。 選手経歴2015年 プロ転向ジュニア世界ランキングでは自己最高の2位となった。2015年7月にスペインのF22フューチャーズでプロデビューし、準々決勝進出をする。 2016年 ATPツアー参戦2016年全豪オープン男子シングルス予選にはワイルドカードで出場したが、予選1回戦敗退。ジュニア男子ダブルスではブレイク・エリスと組んで優勝を果たした。2016年ウィンブルドン選手権ジュニア男子シングルスでは決勝進出。決勝でデニス・シャポバロフに4-6, 6-1, 3-6で敗れ、準優勝を果たしている。2016年シーズンの大半はスペイン国内のフューチャーズ大会に出場し、2大会で決勝に進出。2016年10月にはエッケンタールの予選から勝ち上がり、ATPチャレンジャーツアーで初めて決勝進出。年間最終ランキングは349位。 2017年 グランドスラム初出場年始のブリスベン国際に出場し、予選でミハイル・ククシュキンとフランシス・ティアフォーを破ってATPツアーで初めて本選に出場したが、1回戦でミーシャ・ズベレフに敗れた。翌週にはシドニー国際に出場し、1回戦で世界46位のブノワ・ペールを破ってATPツアーで初勝利を挙げた。2回戦のアンドレイ・クズネツォフ戦は途中棄権した。全豪オープンではワイルドカードで初めてグランドスラムの本戦に出場。本戦1回戦ではフルセットの末にジェラルド・メルツァーに勝利し[3]、2回戦ではサム・クエリーに敗れた。2月にはローンセストン・チャレンジャーに出場し、1回戦では第1シードの添田豪を破って2回戦に進出した。3月にはBNPパリバ・オープンの予選3回戦で敗れ、チャレンジャーツアーに戻った。 5月の2017年全仏オープンではワイルドカードで出場し、1回戦でロビン・ハーセにスレートで敗れた[4]。6月にはノッティンガム・オープンとイルクレー・チャレンジャーに出場したが、それぞれ1回戦で敗れた。2017年ウィンブルドン選手権では予選2回戦で敗れた。7月にはポルトガルのF11フューチャーズで優勝し、カスティーリャ・イ・レオン・チャレンジャーで決勝に進出した。全米オープンのワイルドカードを得たが、1回戦でドミニク・ティームに敗れた。 9月〜11月にはヨーロッパのチャレンジャー大会に出場し、2大会で準々決勝進出。12月には翌年の2018年全豪オープンのワイルドカードを手に入れた[5]。年間最終ランキングは208位。 2018年 トップ50入り2018年初頭のブリスベン国際でワールドカードを手にし[6]、1回戦でスティーブ・ジョンソンを破ると、2回戦では世界24位のミロシュ・ラオニッチをストレートで破る金星を挙げた[7]。準々決勝では予選から勝ち上がったマイケル・モーに勝利し、準決勝でライアン・ハリソンに敗れた[8]。2009年に始まったブリスベン国際の歴史において、もっとも低ランクかつもっとも若くしてベスト4となった選手である[9]。つづくシドニー国際ではフェルナンド・ベルダスコ、ダミル・ジュムール、フェリシアーノ・ロペスを立て続けに破り、ATPツアーで2週連続2度目の準決勝に進出した。2005年のラファエル・ナダル以降では、2連続でATPツアーの準決勝に進出したもっとも若い選手である[10]。準決勝ではブノワ・ペールを下し、決勝でダニール・メドベージェフに敗れた[11][12]。全豪オープンでは1回戦で第19シードのトマーシュ・ベルディハに敗れた。 2018年2月のドイツ代表戦において、18歳でオーストラリア代表としてデビスカップデビューした。5番手で世界5位のアレクサンダー・ズベレフと対戦し、フルセットの末に敗れた[13]。3月のBNPパリバ・オープンでは1回戦に勝利したが、優勝することになるフアン・マルティン・デル・ポトロに2回戦で敗れた。マイアミ・オープンでは予選を突破したが、1回戦で西岡良仁に敗れた。4月には地元アリカンテでのJCフェレーロ・チャレンジャーでチャレンジャーツアー3度目の決勝に進出した。全仏オープンにはワイルドカードで出場したが[14]、1回戦で第16シードのカイル・エドマンドに敗れた[15]。その後にはチャレンジャーツアーで2大会続けて決勝に進出したが、それぞれジェレミー・シャルディーとダニエル・エバンスに敗れた[16]。ウィンブルドン選手権では、1回戦でマルコ・チェッキナートに、2回戦でピエール=ユーグ・エルベールに勝利したが、3回戦で第1シードのラファエル・ナダルに敗れた。 8月のシティ・オープンではバセク・ポシュピシル、第11シードのスティーブ・ジョンソン、鄭現に勝利。準々決勝ではアンディ・マリーの棄権によって準決勝に進出し、準決勝ではアンドレイ・ルブレフに勝ってATP500シリーズで初めて決勝に進出した。決勝では第1シードのアレクサンダー・ズベレフに敗れたが、世界ランキングをトップ50にまで引き上げた。全米オープンは3回戦ではマリン・チリッチに敗退。年間最終ランキングは31位。 2019年 ツアー初優勝 トップ20入りシドニー国際では準決勝でジル・シモンを下して決勝に進出すると、決勝でアンドレアス・セッピを7-5, 7-6(5)で破り、ツアー初優勝を果たした[17]。全豪オープンでは3回戦でラファエル・ナダルに敗れた。メキシコ・オープンでも準々決勝まで進み、アレクサンダー・ズベレフに敗れた後は怪我の影響もあり、クレーシーズンと芝シーズンは3勝7敗と苦しんだ。 7月のアトランタ・テニス選手権では決勝でテイラー・フリッツを6-3, 7-6(2)で下して2勝目を挙げた[18]。この大会では1度も相手にブレイクポイントを与えない完璧な試合運びを続けた3人目の選手となった。全米オープンでは3回戦で準優勝経験を持つ錦織圭との初対決を6-2, 6-4, 2-6, 6-3で制して自身初のグランドスラム4回戦進出を果たす。4回戦ではグリゴール・ディミトロフにストレートで敗れた。珠海選手権の決勝でアドリアン・マナリノを下してツアー3勝目を挙げた。スイス・インドアでも決勝進出を果たしたが、ロジャー・フェデラーに敗れて、準優勝。ネクストジェネレーション・ATPファイナルではグループステージを突破して、準決勝でフランシス・ティアフォーに勝利して2年連続で決勝進出。決勝ではヤニック・シナーに敗れて、準優勝。年間最終ランキングは18位。 2020年 ATP杯ベスト4 全米ベスト8ATPカップではオーストリア代表として初出場。ドイツ戦でアレクサンダー・ズベレフ、カナダ戦でデニス・シャポバロフを破り、チームはベスト8入り。準々決勝でのイギリス戦ではダニエル・エバンスにシングルスで敗れたが、ダブルスではニック・キリオスとペアを組み、ジェイミー・マリー/ジョー・ソールズベリー組に勝利し、ベスト4入り。準決勝のスペイン戦ではラファエル・ナダルに敗れた。 怪我の療養ために全豪オープンを欠場。2月の復帰戦のメキシコ・オープンではミオミル・キツマノビッチに初戦敗退。全米オープンでは2回戦でリシャール・ガスケ、3回戦でカレン・ハチャノフ、4回戦でバセク・ポシュピシルらを破り、グランドスラム初のベスト8進出。準々決勝では第2シードのドミニク・ティームに敗れた。全仏オープンではマルコ・チェッキナートに初戦敗退。年間最終ランキングは23位。 2021年 ツアー5勝目 トップ15入りアンタルヤ・オープン決勝では対戦相手であるアレクサンダー・ブブリクが右足首の負傷のために棄権したことでツアー4勝目を挙げた。 ATPカップではロベルト・バウティスタ・アグートとステファノス・チチパスの両試合で敗退。全豪オープンでは3回戦で第16シードのファビオ・フォニーニにストレートで敗れた。 モンテカルロ・マスターズではアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナに初戦敗退。バルセロナ・オープンでは3回戦でチチパスに敗れた。マドリード・オープンでも3回戦でドミニク・ティエムに敗退。ローマ・マスターズでは初戦敗退。全仏オープンでは2回戦でマルコ・チェッキナートに敗れた。 イーストボーン国際の決勝でロレンツォ・ソネゴを破り、ツアー5勝目を挙げ、芝のサーフェスで初タイトルを獲得し、大会後にはトップ15入りを果たした。ウィンブルドン選手権でセバスチャン・コルダに初戦敗退。 全米オープンではテイラー・フリッツに初戦敗退。BNPパリバ・オープンでは4回戦でチチパスに敗れた。年間最終ランキングは34位。 2022年 ツアー6勝目 ツアー通算150勝 デビス杯準優勝全豪オープンでは初の4回戦進出。4回戦では第11シードのヤニック・シナーに6-7(3), 3-6, 4-6のストレートで敗れた。BNPパリバ・オープンでは4回戦でテイラー・フリッツに6-3, 4-6, 6-7(5)で敗れた。マイアミ・オープンでは3回戦でステファノス・チチパスに敗れた。 モンテカルロ・マスターズでは2回戦でアンドレイ・ルブレフに敗れた。バルセロナ・オープンではベスト4入り。準決勝でカルロス・アルカラスに7-6(4), 6-7(4), 4-6で敗れた。マドリード・オープンでは2回戦でシナーに敗れた。BNLイタリア国際では3回戦でアレクサンダー・ズベレフに3-6, 6-7(5)のストレートで敗れた。全仏オープンでは1回戦でユーゴ・ガストンに4-6, 6-2, 6-3, 0-6, 6-7(4)のフルセットの末に敗退。 ロスシー国際ではベスト4入りするも、フリッツに敗れた。ウィンブルドン選手権では初の4回戦進出。4回戦ではお互い初のベスト8入りをかけクリスチャン・ガリンと対戦し、2-6, 5-7, 7-6(3), 6-4, 6-7(6)のフルセットの末に敗退。グランドスラム大会2度目のベスト8入りを逃した。 アトランタ・オープンでは決勝でジェンソン・ブルックスビーを6-3, 6-3のストレートで下してツアー6勝目を挙げた。ナショナル・バンク・オープンでは3回戦でキリオスに2-6, 3-6のストレートで敗れた。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは2回戦でフェリックス・オジェ=アリアシムに3-6, 2-6のストレートで敗退。全米オープンでは1回戦でフィリップ・クライノビッチを7-5, 6-2, 6-3のストレートで破り、2回戦ではガリンを6-3, 6-0, 4-6, 6-2で破り、リベンジを果たした。3回戦で第12シードのパブロ・カレーニョ・ブスタに1-6, 1-6, 6-3, 6-7(5)で敗退。 レーバーカップは世界選抜として参戦。シングルスではアンディ・マリーに5-7, 6-3, 10-7で勝利。ダブルスではジャック・ソックと組み、マッテオ・ベレッティーニ/ノバク・ジョコビッチ組に5-7, 2-6で敗れたが、結果として世界選抜の初優勝に貢献した。 ストックホルム・オープンではベスト4入り。準決勝でホルガ・ルーネに6-4, 6-7(1), 5-7で逆転負けするも、同大会でツアー通算150勝を達成。パリ・マスターズでは2回戦でダニール・メドベージェフに4-6, 6-2, 7-5で勝利。3回戦でフランシス・ティアフォーに3-6, 6-7(5)で敗れた。 デビスカップでは準決勝でクロアチアを下し決勝進出。決勝でカナダに敗れ、準優勝。年間最終ランキングは24位。 2023年 マスターズ準優勝 2年連続デビス杯準優勝 ツアー通算200勝1月、全豪オープンでは第22シードとして出場。前年同様、4回戦まで進出。4回戦では第4シードのノバク・ジョコビッチに2-6, 1-6, 2-6のストレートで敗れた。 2月、ABNアムロ・オープンとオープン13では両大会ともベスト8進出。それぞれ準々決勝でグリゴール・ディミトロフとバンジャマン・ボンジに敗れた。 3月、メキシコ・オープンでは準決勝でホルガ・ルーネを3-6, 7-5, 6-2の逆転で破り、決勝進出。決勝ではトミー・ポール (テニス選手) を3-6, 6-4, 6-1の逆転で下し、ATPツアー500初優勝及びツアー7勝目を挙げた。BNPパリバ・オープンではマートン・フチョビッチに4-6, 2-6のストレートで初戦敗退。マイアミ・オープンではクエンティン・ハリーズに初戦敗退。 4月、モンテカルロ・マスターズでは1回戦でアンディ・マレーを6-1, 6-3のストレートで圧勝するも、2回戦ではヤン=レナード・ストルフに3-6, 2-6のストレートで敗退。バルセロナ・オープンではベスト8進出。準々決勝ではステファノス・チチパスに4-6, 2-6のストレートで敗れた。 5月、マドリード・オープンでは3回戦でアスラン・カラツェフに3-6, 6-4, 4-6で敗れた。ローマ・マスターズではフチョビッチに3-6, 4-6のストレートで初戦敗退。 6月、全仏オープンでは2回戦でトマス・マルティン・エチェベリーに6-3, 7-6(2), 6-3のストレートで敗退。クイーンズ・クラブ選手権では1回戦でマレーを6-3, 6-1で下して、準々決勝ではアドリアン・マナリノ、準決勝ではホルガ・ルーネを下し、決勝進出。決勝ではカルロス・アルカラスに4-6, 4-6のストレートで敗れ、準優勝。 7月、ウィンブルドン選手権では2回戦でマッテオ・ベレッティーニに3-6, 4-6, 4-6のストレートで敗れた。混合ダブルスの部にも初出場し、3回戦進出。 8月、ロス・カボス・オープンでは決勝進出。決勝ではチチパスに3-6, 4-6のストレートで敗れ、準優勝となったが、その好調さのまま迎えたナショナル・バンク・オープンでは1回戦でキャメロン・ノリーを7-5, 6-4、2回戦ではガブリエル・ディアロを6-4, 7-5、3回戦ではテイラー・フリッツを7-6(7), 4-6, 6-1、準々決勝ではダニール・メドベージェフを7-6(7), 7-5、準決勝ではアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナを6-1, 6-3で下し、ATPマスターズ1000初の決勝進出。決勝ではヤニック・シナーに4-6, 1-6のストレートで敗れ、準優勝を飾った。 9月、全米オープンでは3回戦で第23シードのニコラス・ジャリーを6-1, 6-3, 6-2のストレートで破り、4回戦進出。4回戦では第3シードのダニール・メドベージェフに6-2, 4-6, 1-6, 2-6の逆転で敗れた。チャイナ・オープンでは1回戦でマレーを6-3, 5-7, 7-6(6)で破るも、2回戦ではメドベージェフに6-7(3), 3-6のストレートで敗退するも、大会後には世界ランキング11位を更新した。 10月、上海マスターズではファービアーン・マロジャーンに3-6, 5-7のストレートで初戦敗退。楽天オープンではベスト8進出。準々決勝ではカラツェフに3-6, 2-6のストレートで敗退。 11月、パリ・マスターズでは1回戦でマレーを7-6(5), 4-6, 7-5、(この勝利により、マレーから全サーフェスで勝利を収めた選手となった)、2回戦ではドゥシャン・ラヨビッチを4-6, 6-4, 6-4、3回戦ではシナー(不戦勝)により、初のベスト8進出。準々決勝ではメドベージェフに6-4, 3-6, 1-6で敗れたが、ラヨビッチ戦で勝利を挙げたことでツアー通算200勝目を挙げた。年間最終ランキングは12位。 2024年 全仏・ウィンブルドン・全米ベスト8 トップ10入り1月、ユナイテッドカップではアメリカ代表の世界ランキング10位テイラー・フリッツを6-4, 6-2のストレートで破り、チームをベスト8進出に導いた。準々決勝でのセルビア戦では世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチを6-4, 6-4のストレートで破る金星を挙げ、オーストラリア代表はベスト4進出。さらに大会後には世界ランキング10位になり、オーストラリア人としてはレイトン・ヒューイット以来となるトップ10入りを果たした。 全豪オープンでは3年連続で4回戦進出。4回戦では第5シードのアンドレイ・ルブレフに4-6, 7-6(5), 7-6(4), 3-3, 0-6のフルセットの末に敗れ、ベスト8進出を逃した。 2月、ABNアムロ・オープンでは準々決勝で前述のルブレフを7-6(5), 4-6, 6-3で下してリベンジを果たし、そのまま準決勝でグリゴール・ディミトロフを6-4, 6-3で破り、決勝進出。決勝では全豪新王者のヤニック・シナーに5-7, 4-6で屈して準優勝。 3月、アカプルコでの決勝ではキャスパー・ルードを6-4, 6-4で破り、2年連続の優勝を飾り、ツアー8勝目を挙げた。BNPパリバ・オープンでは2回戦でダニエル太郎を6-1, 6-2、3回戦でアレクサンダー・ブブリクを7-5, 6-0のストレートで両試合とも制して、同大会3度目のベスト16入りをするも、4回戦ではアレクサンダー・ズベレフに7-5, 2-6, 3-6の逆転で敗れた。マイアミ・オープンでもベスト16入り。4回戦でファービアーン・マロジャーンに4-6, 6-0, 1-6で敗れた。 4月、モンテカルロ・マスターズでは初のベスト8進出。準々決勝ではノバク・ジョコビッチに5-7, 4-6のストレートで敗れた。バルセロナ・オープンでは復帰明けのラファエル・ナダルを7-5, 6-1のストレートで下すも、2回戦ではアルトゥール・フィスに5-7, 2-6のストレートで敗退。マドリード・オープンではナダルに6-7(6), 3-6のストレートでリベンジされ、初戦敗退。 5月、ローマ・マスターズでは初のベスト16入りするも、4回戦でステファノス・チチパスに1-6, 2-6のストレートで敗れた。 6月、全仏オープンでは第11シードとして出場。順当に駒を進めて、4回戦で第5シードのダニール・メドベージェフを4-6, 6-2, 6-1, 6-3の逆転で下して同大会初のベスト8進出を果たす。準々決勝では第4シードのズベレフに4-6, 6-7(5), 4-6のストレートで敗れた。 芝シーズンとなり、リベマでは第1シードとして出場。準々決勝でミロシュ・ラオニッチを7-5, 6-2、準決勝ではウゴ・アンベールを7-6(4), 6-3のストレートで下して決勝進出。決勝ではセバスチャン・コーダを6-2, 6-4のストレートで下して、ツアー9勝目を挙げた。大会後には世界ランキング7位を更新した。 7月、ウィンブルドン選手権では第9シードとして出場。4回戦でフィスを6-2, 6-4, 4-6, 6-3で下して、同大会初のベスト8進出を果たしたが、腰の負傷により、準々決勝のジョコビッチ戦を前に棄権を余儀なくされた。 8-9月、全米オープンでは第10シードとして出場。3回戦でダニエル・エバンスを6-3, 6-7(4), 6-0, 6-0で破り、4回戦ではジョーダン・トンプソンを6-0, 3-6, 6-3, 7-5で下して2020年以来となるグランドスラムベスト8進出を果たした。準々決勝では第25シードのジャック・ドレイパーを3-6, 5-7, 2-6のストレートで敗れ、初のベスト4進出を逃した。 10月、ヨーロピアン・オープンでは第1シードとして出場し、ベスト8進出。準々決勝ではユーゴ・ガストンに3-6, 6-3, 5-7で敗れた。エルステ・バンク・オープンではベスト4進出。準決勝ではカレン・ハチャノフに2-3, 4-6のストレートで敗退。 11月、パリ・マスターズでは2回戦でミオミル・キツマノビッチを6-4, 7-6(5)、3回戦ではドレイパーを5-7, 6-2, 6-3で下し、ベスト8進出。準々決勝ではホルガ・ルーネに4-6, 6-4, 5-7で敗れた。 今季の活躍により、ATPファイナルズに初出場。レースランキング7位で迎えて「イリ・ナスターゼグループ」に割り振られ、シナー(3-6, 4-6)、メドベージェフ(2-6, 4-6)、フリッツ(7-5, 4-6, 3-6)に3戦全敗により、2024年ATPファイナルズをラウンドロビン敗退で終えた。 ATPツアー決勝進出結果シングルス: 17回(9勝8敗)
成績
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
※: 2024年ウィンブルドン選手権準々決勝の不戦敗は通算成績に含まない 大会最高成績
人物スペイン人の母親とウルグアイ人の父親の元、1999年にオーストラリアのシドニーに生まれた。弟が1人、妹が2人いる[19]。5歳までをオーストラリアで過ごし、その後スペインのアリカンテに移ったが、2012年にオーストラリアに戻った。なお、両親は2016年にスペインに戻っている。デミノーは英語・スペイン語・フランス語を話すことができる[20]。 青年期までの大半をスペインで過ごしたが、故郷のオーストラリアに強いつながりを感じていると述べている。2017年にはオーストラリアの『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙に対して、「僕はスペインに住んでいたが、常にオーストラリア人だと感じていた。僕らがここに戻ったらすぐにやりたかったことがあるんだ。オーストラリアのためにプレーすること、それが僕のマイライフさ」[21]と述べていた。 脚注
外部リンク
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