イノセント・マン
イノセント・マン(An Innocent Man)は、ビリー・ジョエルが1983年に発表した、9作目のスタジオ・アルバム。 解説R&Bやドゥー・ワップからの影響を反映した、明朗な作風となった。ビリーが日本盤のために書き下ろしたコメント(鈴木道子・訳)では、本作収録曲に影響を与えたアーティストとしてジェームス・ブラウン、ベン・E・キング、シュープリームス、マーサ&ザ・ヴァンデラス、フォー・シーズンズ、サム・クックの名前を挙げている。また、「今宵はフォーエバー」のコーラス部分のメロディは、ベートーヴェンの「悲愴ソナタ」第2楽章からの引用。 アルバムは全米4位に達した[1]。イギリスでは2位(2009年1月現在、ビリーの作品としては全英アルバムチャートでの最高位[2])。本国アメリカでの第1弾シングル「あの娘にアタック」は、ビリーにとって2曲目となる全米1位獲得シングルとなった[1]。続く「アップタウン・ガール」は、本国アメリカで3位[1]。イギリスでは同曲が先にヒットし、ビリーにとって初となる全英チャート1位を果たした[2]。その後「イノセント・マン」(全米10位[1])、「ロンゲスト・タイム」(全米14位[1])、「夜空のモーメント」(全米27位[1])、「キーピン・ザ・フェイス」(全米18位[1])もシングル・ヒット。「今宵はフォーエバー」は、本国アメリカではシングル・カットされていないが、イギリスや日本でシングルとしてリリースされた。 「あの娘にアタック」のPVは「エド・サリバン・ショー」のパロディになっており、ウィル・ジョーダンがエドを演じ、ビリーはバンドメンバーと共にエルヴィスを彷彿させる歌手を演じ、TV見ている家庭やホームパーテイをしている若者たちを同時進行させビリーがTVで歌っている自分の前に突然単独で現れたり、パーテイに加わったりしている。 「キーピン・ザ・フェイス」のPVは裁判長がロック禁止令を執行しようとし、ジミ・ヘンドリックスを彷彿させるロック・ミュージシャンたちが抗議する中、ビリーが現れ歌い出すと、皆ノッてきて、裁判長も躍りだし最後は皆で町へ繰り出す。 両方ともリマスターのCDEXTRAで見られる。 収録曲特記なき楽曲はビリー・ジョエル作。
参加ミュージシャン
ゲスト・ミュージシャン
脚注 |