プレゲトーンプレゲトーン(古希: Φλεγέθων, Phlegethōn)は、ギリシア神話に登場する冥府に流れる炎の川である。ギリシア語で「燃え盛る」という意味である。別名:ピュリプレゲトーンもしくはピュリフレゲトーン(Πυριφλεγέθων, Pyriphlegethōn:「燃え盛る炎」の意)。長母音を省略してプレゲトン、ピュリプレゲトン、ピュリフレゲトンとも表記される。 プラトーンが執筆したソクラテスの死刑当日を舞台とした対話篇『パイドン』に記述されている。その内容を要約すると「オーケアノスとアケローン川の中間を流れ、出てくる場所の近くで広大な火の領域に流れ込み、地中海より大きい水と泥を沸騰させる湖を形成する。そして地をドロドロと曲がりくねりながら進みアチェルシア湖(アケルーシアス湖)の端にたどり着くが、この湖の水とは交じり合わない。その後地を巡り巡ってタルタロスに流れ込む。これがピュリフレゲトーンであり、大地の様々な場所から吹きあがるのもそう呼ばれる。」とある[1]。 出典
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