マーベリック・ビニャーレス
マーベリック・ビニャーレス・ルイス(Maverick Viñales Ruiz、1995年1月12日 - )は、スペイン・カタルーニャ州ジローナ県アルト・アンプルダー、フィゲーラス出身のオートバイレーサー。2011年よりロードレース世界選手権125cc→Moto3クラスに参戦する。スペインロードレース選手権(CEV)125ccクラス2010年チャンピオン、ロードレース世界選手権Moto3クラス2013年チャンピオン。 2014年Moto2クラス新人王。2015年よりMotoGPクラス昇格。モンスターエナジー・ヤマハ MotoGPに参戦していた。 経歴"マーベリック" の名は、父親が映画「トップガン」に影響を受け、トム・クルーズ演じる主人公のコールサインから名付けられた[1]。イメージカラーであるダークグレーは命名由来でもあるステルス戦闘機から採り入れている。7歳のときからオートバイレースを始め、ミニモトクロス、ミニバイクレース、ロードレースの125ccカタルーニャ州選手権を経て[2]、2009年にはスペインロードレース選手権(CEV)125ccクラスにデビューした。第2戦ヘレスで早くも初優勝を果たし、年間ランキングではいとこのイサック・ビニャーレス[3]の4位を上回り、2位に入る活躍を見せた[4]。 そして2年目の2010年シーズン、ビニャーレスは7戦全戦で表彰台に立ちシーズン2勝を挙げ、ポルトガルのミゲル・オリベイラを2ポイント差で抑えてシリーズチャンピオンに輝いた[5]。またこの年の10月にアルバセテ・サーキットで開催されたヨーロッパ選手権レースでも、オリベイラを抑えて優勝を果たした[6]。 2011年シーズン、16歳を迎えたビニャーレスはロードレース世界選手権125ccクラスに、パリス・ヒルトンが支援するチーム「ブルセンス・バイ・パリス・ヒルトン・レーシング」から、セルヒオ・ガデアをチームメイトにアプリリアのファクトリーマシンRSA125を駆ってデビューを果たす[7]。 2013年Moto3チャンピオン獲得。 2014年Moto2新人王獲得。 2015年MotoGPクラス昇格。TeamSUZUKI ECSTARより参戦。2016年第12戦イギリスGPにてMotoGPクラス30戦目にして初優勝を挙げ、スズキに9年ぶりのグランプリ最高峰クラス優勝(2007年フランスGPのクリス・バーミューレン以来)をもたらした。 2017年にヤマハファクトリーチームであるモビスター・ヤマハMotoGPに移籍、ヴァレンティーノ・ロッシとコンビを組む。開幕戦から2連勝し第5戦フランスGPではヤマハの世界グランプリ通算500勝目を飾った。 2019年からは、ゼッケンを「12」に変えて参戦。これは幼少時代、モトクロスやダートレースで走っていたときに付けていたナンバーで、勝利を重ねていた時のゲンを担ぐためである[8]。因みに、このゼッケンは、トロイ・ベイリスが使っていたものである。 2021年は、同チームの契約を更新し、ファビオ・クアルタラロとコンビを組んでの参戦となる[9]。2017年シーズン以来の開幕戦優勝を果たす。第6戦イタリアGPのフリー走行1回目でトップタイムをマークした。このグランプリの前に子供が生まれている。 しかし、第10戦スティリアGPでレースの終盤に何度もレブリミットまでエンジンを回すなど危険なマシン操作を行ったため、このレースの4日後に第11戦オーストリアGP以降のエントリーを取り消され、ヤマハとの契約も即時終了となった。また16日には、アプリリア・レーシングと更新のオプションを含む1年契約に合意している[10]。 2024年シーズンの第3戦アメリカGPでは異なる3メーカーで優勝を成し遂げた[11]。また6月中旬に来季からはテック3へ移籍することが発表され、恩義のあるアプリリアCEOのマッシモ・リヴォラはこれを快く受け入れた[12]。 主なレース戦績スペインロードレース選手権(CEV)
ロードレース世界選手権
(key)(太字はポールポジション、斜体はファステストラップ)
脚注
外部リンク
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