リトルリーグ・ベースボール・ワールドシリーズ
リトルリーグ・ベースボール・ワールドシリーズ(英: Little League Baseball World Series、略称: LLBWS)は、トーナメント方式の少年野球(9歳から12歳)のリトルリーグ世界大会[1][2]。以前はナショナル・リトルリーグ・トーナメントと呼ばれていたが、メジャーリーグベースボールのワールドシリーズにならい改称した。 概要1947年に大会創設。毎年8月にアメリカ合衆国ペンシルベニア州サウスウィリアムズポートで開催されている[1][注 1]。 当初はアメリカ国内のチームのみが出場する大会を「ワールドシリーズ」と称していたが、1952年にカナダ(モントリオール)が、1957年にメキシコ(モンテレイ)が初出場[注 2]したのを皮切りに、現在は文字通りリトルリーグの世界一を決定する大会となっている。リトルリーグ・ワールドシリーズは、試合がESPNで放送されるアメリカ国内で特に人気が増した。 2006年、それまで13歳になるのが8月1日だったが5月1日になるなど年齢制限が変わった。8月に試合が行なわれるため、ワールドシリーズ開催時には多くの選手が13歳になっている。 2020年は新型コロナウイルス感染拡大により開催中止となった。2021年は、リトルリーグ国際パンデミック対策委員会からの提案により米国内のチームのみでの開催となった[3]。 大会フォーマットアメリカ国内の各地区支部ごとの予選を勝ち上がった8チーム(アメリカ国内グループ)と、それ以外の地域(日本、アジア・オセアニア・中東[注 3]、カナダ、ラテンアメリカ、カリブ海、メキシコ、ヨーロッパ・アフリカ、オーストラリア)の8チーム(インターナショナルグループ)に分かれて予選リーグを戦い、それぞれの1位チームが直接対決をしてリトルリーグの世界一を決める。全試合ダブルイリミネーション方式を採用[4]。 2010年までは4組に分かれてのグループリーグを経て決勝トーナメントで勝敗を決めていた。それぞれの地区別の部門優勝チームが総合優勝決定戦で世界一を争う。 決勝戦を含め、全試合4回・5回で10点差以上がついた場合はそのイニング終了時点でコールドゲームが成立する。 2021年より以下の地区が新設予定である。 日本代表チーム1962年に初めてリトルリーグ・ワールドシリーズに出場した。1962年から2006年にかけては、日本は極東地区(2001年にアジア地区と改称)として出場しており、リトルリーグ全日本選手権の優勝チームがアジア・太平洋予選のアジア地域の部[注 4]に進出し、そこで優勝しないと本大会に出場することができなかった。2007年以降はアジア・太平洋のカテゴリーから日本が独立[注 5]し、全日本選手権の優勝チームが自動的にワールドシリーズへの出場権を得られるようになった。 2015年までに、日本の代表チームは23回ワールドシリーズに出場し、1967年、1968年、1976年、1999年、2001年、2003年、2010年、2012年、2013年、2015年の10回優勝している。
球場リトルリーグ・ワールドシリーズの試合は、ペンシルベニア州サウスウィリアムズポートにある Howard J. Lamade Stadium および Little League Volunteer Stadium で行なわれる。両球場ともホームベースから外野まで68.6 m (225 feet) (2006年まで62.5 m (205 feet) )の左右対称のフェンスが設置されている。 1959年から Lamade Stadium で開催されていたが、2001年から出場チーム数が2倍の16チームに増えたことにより、Little League Volunteer Stadium も使用するようになった。1959年以前はウィリアムズポートの西4番通りの Original Little League で開催されていた。 全ての試合が入場無料だが、人気が高いため、どの観戦グループにもランダムで入場券が配布される[5]。Lamade Stadium にはフェンスの外側に犬走りがあり、全体で45,000名収容できる。 テレビおよびラジオ中継1963年、ABCスポーツ(現ESPN on ABC)で初めてリトルリーグ・ワールドシリーズの放送が開始されたが、当初は優勝決定戦のみの放送であった。アメリカ国内グループとインターナショナルグループは準決勝以降に対戦することにトーナメント方式が変更となり、1980年代後期、準決勝も放送されるようになった。さらに数年後、ABC、ESPN、ESPN2においてより多くの試合が放送されるようになり、2006年には36試合中28試合がこの3局で放送された。 ABCのスポーツ部門がESPNに完全移行したため、2006年の優勝決定戦はABCスポーツでの最後の放送となった。しかしながら試合は雨天中止で翌日ESPN2で放送された。 2007年1月、ESPN、ESPN2、ABCはリトルリーグとの契約を2014年まで延長したと発表した[6]。ESPN、ESPN2、ABCのいずれかでこの年初めてワールドシリーズ全試合が、1試合は録画でそれ以外は生で放送されることとなった。録画となった1試合はESPN360のオンラインで放送され、翌日ESPN2で放送された[7]。また多くの試合が高精細度テレビジョン放送で放送されるようになった。リトルリーグ・ソフトボール・ワールドシリーズを含め全ての地区の優勝および準優勝決定戦がESPN、ESPN2、ESPNUのいずれかで放送されるようになった。 2011年6月、ESPN 3Dでさらに17試合が放送されることが発表された[8]。 ワールドシリーズの試合の多くはクリア・チャンネル所有のローカル・ラジオ局1400AMWRAK で生中継される。この放送はオンラインthe LLWS page at littleleague.orgで聴くことができる。 日本ではJ SPORTSで当日録画放映されている。 歴代優勝決定戦結果
国または州別優勝回数著名な出場者(姓のABC順)
日本人
脚注注釈
出典
関連項目
外部リンク
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