未確認フェスティバル (みかくにんフェスティバル)とは、2015年から2019年まで行われていた、ラジオ番組 「SCHOOL OF LOCK! 」、企業共同型プロジェクト「Eggsプロジェクト」が主催する、10代アーティストのみによるロック・フェスティバル 。
概要
TOKYO FM のラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」と、タワーレコード ・NTTドコモ ・レコチョク の3社による共同型プロジェクト「Eggsプロジェクト」が主催する[ 1] [ 2] 、10代限定の「唯一無二の音楽フェスティバル」[ 3] 。2014年まで行われていた「閃光ライオット 」の意思を引き継ぎ 、2015年から開始(2月16日の「SCHOOL OF LOCK!」放送中に発表[ 4] )された[ 5] 。
キャッチフレーズは「その才能、いまだ未確認。」[ 2] 。同キャッチフレーズや後述の選考方法の違いから、思わず切り取って残したくなるような10代の輝きに注目し〔…… 〕アーティストの音楽に対する『思い』が重視され た閃光ライオットに比して、新たな才能を発掘する目的が強められている ことが窺える[ 6] 。
MCは各回ともとーやま校長 、あしざわ教頭 が務める。
アーティスト参加方法
応募方法等は「SCHOOL OF LOCK!」の番組内で発表され、
第1次審査(デモ音源・映像審査)
第2次審査(ウェブ審査・投票)
第3次審査(ライブ審査)
の順に審査を行う。第3次審査を通過したアーティストが、ファイナルステージ(決勝)に進むことができる[要出典 ] 。
閃光ライオットとは第2次審査の方法が異なり、閃光ライオットでは「スタジオ審査」であったため、第2次審査を通過して初めて出場アーティストおよび楽曲が公開されていたが、未確認フェスティバルでは「ウェブ審査」となるため、第1次審査を通過すればアーティストおよび楽曲が公開されることになる[ 2] 。
参加アーティストには年齢制限が設けられており、その年の4月1日時点で12歳 - 19歳と設定されている[ 3] [ 7] 。また、1人でもバンドメンバーに左記年齢に該当しない人員がいる場合には、そのメンバーを除いたり、そのメンバーが作詞・作曲・編曲していない楽曲でエントリーするなどをした参加が必須となる[ 8] 。
未確認フェスティバル2015
第1回目となる「未確認フェスティバル2015 」のファイナルステージは、8月30日に新木場 のSTUDIO COAST で開催された[要出典 ] 。エントリーは、郵送または「Eggsプロジェクト」内特設サイトで3月16日から開始され、当初5月6日が締め切りの予定であったが、延長[要出典 ] 。5月20日に締め切られた[ 3] [ 9] [ 10] 。
未確認フェスティバル2015の応募総数は、3254人[要出典 ] 。そのうち2015年6月19日現在レギュラーコースのみ第1次・第2次審査結果が発表されている[ 11] 。
レギュラーコースからは約100組が第2次ネット審査へと進出した[ 3] 、そのうちから、さらに33組が第3次ライブ審査に到達した[ 11] 。第3次ライブ審査からファイナルステージへはレギュラーコースからShout it Out、Strangers、Damn Drive、リーガルリリー 、リディキュラスラビッシュ、RED DOG、夜の最前線の7組が選出された[ 12] 。また、このほかに第3次ライブ審査を受けたアーティストの中から一般メールメッセージ投票による公募を行うBURNOUT STAGEから1組枠が選出され、残る1組はみきなつみに決定。[ 12] 。もう既にファイナルステージへ進出決定している7組のファイナリストは各アーティストごとの楽曲がdヒッツ での配信や有線放送 が行われていた[ 13] [ 14] 。歌うだけコースでは4人がファイナルステージへ進出した[要出典 ] 。また、曲だけコースからはファイナルへ2人が出場[要出典 ] 。ただ、未確認コースは不選出となった[要出典 ] 。
2015年3月16日に未確認フェスティバルのテーマソングの担当アーティストが発表され、go!go!vanillas であることが明かされた[ 15] 。
2015年4月21日に特別審査員が発表され、いしわたり淳治 と日高央 であることが明かされた。また、この2名は未確認フェスティバルを主題でとするSCHOOL OF LOCK!のコーナー『未確認LOCKS! 』にも定期的に出演[ 3] [ 7] [ 15] 。その後、菅野結以 も審査員に加わることが発表された[ 16] 。
2015年7月17日に未確認フェスティバルに関する記者会見が開かれた。それにより、初代未確認フェスティバル応援ガールズ!が当時乃木坂46 に所属し、GIRLS LOCKS! を担当していた橋本奈々未 が担当することが発表された[ 17] [ 18] 。また、同日の会見ではファイナルステージでのゲストアクトが発表され、ゲスの極み乙女。 、グッドモーニングアメリカ の2組であることが明かされた[ 17] 。
応募コース
今回の応募コースは以下の4つである[ 3] [ 10] 。
レギュラーコース - 音楽バンド やラッパー などのアーティストでの募集を主とするコース。
歌うだけコース - 楽器の演奏・曲の制作での参加が不可であり、カラオケ やアカペラ などといった歌い手とのみ可能なアーティストが応募するコース。
曲だけコース - 音楽バンドとしての参加・歌手としての参加が不可であり、曲の制作(VOCALOID 、器楽曲 など)のみが可能なアーティストが応募するコース。
未確認コース - 以上のどれにも属さない音楽 の手法や、音楽的要素を含むものなどを募集するコース。
第3次ライブ審査
以下の日程・出場・会場で行われた[ 3] [ 7] [ 11] 。
ファイナルステージ
8月30日(日)、新木場STUDIO COASTで開催された。
出演アーティスト
レギュラーコース
(出演順)[ 19]
RED DOG
Damn Drive
リーガルリリー
Strangers
夜の最前線
みきなつみ (BURNOUT STAGE Supported by ICEBOX)
リディキュラスラビッシュ
Shout it Out
歌うだけコース
田中優帆
Ryuga Hori
雪丸結衣
矢田玲華
曲だけコース
idomiz.
leave E
未確認コース
該当者なし
特別審査員
応援ガール
ゲストライブアクト
受賞アーティスト
なお、グランプリを受賞したShout it Outは、賞金100万円の使い道について、「背中を押してくれた方々への恩返し」「バンドシーンを盛り上げる」という理由から、フリーライブ開催に充てた[ 22] [ 注 1] 。
Bakakuninムービー
Bakakuninムービー は未確認フェスティバルと併設されて行われるフェスティバル[ 注 2] 。2015年5月21日に併催を発表した[ 24] 。このフェスティバルでは未だ見ぬ"Baka"な映像を応募することを目的とし、テーブルクロス引き などの映像作品を募集していた[ 25] 。
受賞者
未確認フェスティバル2016
第2回目となる「未確認フェスティバル2016 」のファイナルステージは、8月27日に新木場 のSTUDIO COAST で開催された。「レギュラーコース」エントリーは、郵送または「Eggsプロジェクト」内特設サイトにて2月24日から開始された。応募締切は当初5月2日の予定だったが、5月8日に延長された[ 8] 。また、10代のコピーバンドのみが出場できる「コピバンステージ」の開催も発表され[ 26] 、6月27日からエントリーを開始し8月7日に締め切られた[要出典 ] 。
この年は、「応援ガール」とは別に、パーソナリティ(とーやま校長 ・あしざわ教頭 )のアシスタント役として「未確認ガール」が設置され[ 注 3] 、アリスムカイデが就任した。また、未確認LOCKS! や[ 27] 、ゲストアクトのライブの模様がLINE LIVE で放送されるようになった[ 28] 。
第3次ライブ審査
以下の日程・出場・会場で行われた。
ファイナルステージ
8月27日(土)、STUDIO COAST で開催。
出演アーティスト
8月1日のSCHOOL OF LOCK! 生放送教室内で、8組すべてのファイナリストが発表された[ 29] [ 30] 。
(出演順)
Althea (神奈川県 )
postman (愛知県 )
Ko-sei (神奈川県)
The Lump of Sugar (京都府 )
曽我部瑚夏 (北海道 )
ロケットボーイズ (千葉県 )
TAKEWORDS (神奈川県)
YAJICO GIRL (大阪府 )
特別審査員[ 30]
応援ガール[ 30]
オープニングアクト[ 30]
ゲストライブアクト[ 30]
受賞アーティスト[ 31]
グランプリ - YAJICO GIRL
準グランプリ - The Lump of Sugar
審査員特別賞 - Ko-sei
賞金・賞品
グランプリ - 賞金100万円・優勝旗・YAMAHA 製楽器20万円分・タワーレコード からのCDリリース権
準グランプリ・審査員特別賞 - YAMAHA製楽器1点
グランプリの賞金100万円については、昨年Shout it Outがフリーライブ開催に充てたことで大きな話題となったが、YAJICO GIRLは使い道について、ファイナル終了後の時点では「去年のShout it Outのように、何かしらの形でお客さんに還元したいなとは思います」と発言するにとどめている[ 32] 。
未確認フェスティバル2017
第3回目となる「未確認フェスティバル2017 」のファイナルステージは、8月27日に新木場 のSTUDIO COAST で開催された。「レギュラーコース」エントリーは、郵送または「Eggsプロジェクト」内特設サイトにて2月28日から開始された。応募締切は5月7日。また、昨年度に引き続いてコピバンコースの開催も発表されたほか、新たに「ラップだけコース」の新設も発表され、6月14日に締め切られた[ 33] 。
この年は、未確認LOCKS!の放送は実施されなかったが、未確認フェスティバル当日の模様をi-dioのTS-ONEチャンネルで、10月9日に放送した。
第3次ライブ審査
以下の日程・出場・会場で行われた。
ファイナルステージ
8月27日(日)、STUDIO COAST で開催。
出演アーティスト
8月8日のSCHOOL OF LOCK! 生放送教室内で、8組すべてのファイナリストが発表された[ 34] 。
(出演順)
FAITH (長野県 )
揺れるドレス (大阪府 )
Some Life (愛知県 )
くすり (愛知県)
Absolute area (東京都 )
リツキ (埼玉県 )
QB and planets (滋賀県 )
SUNNY CAR WASH (栃木県 )
特別審査員
応援ガール
オープニングアクト
ゲストライブアクト
受賞アーティスト[ 35]
グランプリ - リツキ
準グランプリ - Some Life
審査員特別賞 - SUNNY CAR WASH
賞金・賞品
グランプリ - 賞金100万円・優勝旗・YAMAHA 製楽器20万円分・タワーレコード からのCDリリース権・Red Bull Studios Tokyoでのレコーディング権
準グランプリ・審査員特別賞 - YAMAHA製楽器1点
未確認フェスティバル2018
第4回目となる「未確認フェスティバル2018 」のファイナルステージは、8月26日に新木場 のSTUDIO COAST で開催された。「レギュラーコース」エントリーは、郵送または「Eggsプロジェクト」内特設サイトにて2月12日から開始された。応募締切は5月6日。
応募3067組
第2次審査 ネットステージ(進出115組)
ウェブ審査・投)
5月21日〜6月10日
第3次審査 ライブステージ(進出35組)
以下の日程・出場・会場で行われた。
大阪会場出演(8組)
Sleep Slope、深爪ザウルス、anica、門脇更紗 、dj東、
藍色モラトリアム、ワガマンマ、the paddles
名古屋会場出演(9組)
chimothy→、KADOMACHI、Aload My Tale、The Dragers、諭吉佳作/men 、
youthtape、とみぃはなこ、The Shiawase 、asagaeri
東京会場初日出演(9組)
ブレインストーミング、エルモア・スコッティーズ、雄大、ふるかわののこ、Applekid
ザ・ジュアンズ、Depressed disorder in December、The mono-Curation、Mr.ふぉるて
東京会場2日目出演(9組)
かたこと、メレ、マッシュとアネモネ、KAREN、Lyric Jack
TRANS LUCENT LADY、果歩、錯乱前戦、ステレオガール
ファイナルステージ
8月26日(日)、STUDIO COAST で開催。
出演アーティスト
8月8日の『SCHOOL OF LOCK! 』生放送教室内で、8組すべてのファイナリストが発表された。
(出演順)
かたこと(神奈川県 )
TRANS LUCENT LADY(東京都 )
錯乱前戦(東京都 )
エルモア・スコッティーズ(神奈川県 )
諭吉佳作/men (静岡県 )
マッシュとアネモネ(東京都 )
ステレオガール(東京都 )
The Shiawase (三重県 )
特別審査員
応援ガール
オープニングアクト
ゲストライブアクト
受賞アーティスト
グランプリ - マッシュとアネモネ
準グランプリ - ステレオガール
審査員特別賞 - 諭吉佳作/men
未確認フェスティバル2018
未確認フェスティバル2018コンピレーションアルバム
未確認フェスティバル2019
第5回目となる「未確認フェスティバル2019 」のファイナルステージは、8月25日に新木場 のSTUDIO COAST で開催された。今年は、メインサポーターにマイナビ が就任し、「マイナビ未確認フェスティバル2019 」になった。「レギュラーコース」エントリーは、郵送または「Eggsプロジェクト」内特設サイトにて3月18日から開始された。応募締切は5月19日。
また、今年は、軽音部に所属している10代限定のコース「K-ON A GOGO 」が同時開催され、ヤマハミュージックジャパン がサポートをした。「K-ON A GOGO 」では、オリジナル曲・コピー曲共にエントリーができた。
未確認フェスティバル総応募数:3101組
第2次審査 ネットステージ(進出111組)
ウェブ審査・投票
第3次審査 ライブステージ(進出34組)
以下の日程・出場・会場で行われた。
大阪会場出演(9組)
Re:name、AMI、SO-SO、mihoro* 、UMEILO、さんひ
Camping California、玉名ラーメン、Buttercup
名古屋会場出演(8組)
須彪アオ、New York Nikolaschka、天野 凛音
あるくとーーふ、goomiey、SULLIVAN's FUN CLUB、磨耶、Kanna
東京会場初日出演(9組)
Carabina、伊津創汰、Andy Brown、田山ショーゴ、a-sobi
Bamboo、カモシタサラ、noma、YurixMeri
東京会場2日目出演(8組)
MINOR THIRD、ねがえり。、Eidlo Allergy、富田直
anewhite、美湖乃、ルサンチマン、ヒライス
ファイナルステージ
8月25日(日)、新木場STUDIO COAST で開催。
出演アーティスト
(出演順)
Bamboo (東京都 )
伊津 創汰 (新潟県 )
玉名ラーメン
あるくとーーふ (長野県 )
カモシタサラ
MINOR THIRD (東京都)
SULLIVAN's FUN CLUB (北海道 )
ヒライス (山梨県 )
特別審査員
応援ガール
オープニングアクト
スペシャルライブ
プールサイドアクト
受賞アーティスト
グランプリ - SULLIVAN's FUN CLUB
準グランプリ - ヒライス
審査員特別賞 - 玉名ラーメン
K-ON A GOGO
「軽音部に所属する10代限定」のアーティストが出演。2019年度ファイナルステージと同日開催。
出演アーティスト
Jelly fish
梅昆布
ミウ
ユナイテッド高野豆腐
南無阿部陀仏
moai
愛ヲ菓子
スペシャルゲスト
脚注
注釈
^ 入場無料だが、ドリンク代の500円のみ必要であった[ 23] 。
^ ここで示唆する馬鹿 (Baka)とは、『無益』、『役に立たない行動』、『おろかな行動』などを示している。知能的差別の表現ではないということを念頭に、閲覧していただきたい。
^ 「応援ガール」も引き続き設置されている[要出典 ] 。
出典
関連項目
外部リンク