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この項目では、和歌山県の市について説明しています。行政手続上存在していた京都府の市については「京田辺市」をご覧ください。 |
田辺市(たなべし)は、和歌山県中南部に位置する市。
人口・経済の点で和歌山県第二の都市であり、和歌山県南部の経済・産業の中心地でもある。熊野古道の中辺路ルートと大辺路ルートの分岐点であり、「口熊野」と称される。面積は1000 km2を超え、近畿地方の市では面積が最大である。
地理
気候は黒潮の影響があり、比較的温暖であるが、内陸は山が迫り、山地的な気候の影響がある。一方、市の北部は紀伊山地に面する。熊野本宮大社をはじめ、熊野参詣道、熊野九十九王子社跡などは、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる物件である。
海岸線は入り組んで田辺湾を形成する。今後発生が予測される南海トラフ巨大地震の際には、最大11mの津波が到達することが予想されている[2]。湾の北の端には天神崎があり、南側は白浜に接する。湾内には神島など小さな島があり、亜熱帯性の生物が記録されている。
気候
栗栖川(1991年 - 2020年)の気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
|
最高気温記録 °C (°F)
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19.9 (67.8)
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24.7 (76.5)
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25.3 (77.5)
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28.9 (84)
|
31.7 (89.1)
|
33.8 (92.8)
|
37.4 (99.3)
|
39.3 (102.7)
|
36.1 (97)
|
32.2 (90)
|
27.3 (81.1)
|
22.7 (72.9)
|
39.3 (102.7)
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平均最高気温 °C (°F)
|
10.5 (50.9)
|
11.6 (52.9)
|
15.2 (59.4)
|
20.1 (68.2)
|
24.3 (75.7)
|
26.5 (79.7)
|
30.1 (86.2)
|
31.5 (88.7)
|
28.6 (83.5)
|
23.7 (74.7)
|
18.5 (65.3)
|
13.0 (55.4)
|
21.2 (70.2)
|
日平均気温 °C (°F)
|
4.0 (39.2)
|
4.8 (40.6)
|
8.3 (46.9)
|
13.2 (55.8)
|
17.6 (63.7)
|
21.2 (70.2)
|
25.0 (77)
|
25.7 (78.3)
|
22.6 (72.7)
|
17.0 (62.6)
|
11.3 (52.3)
|
6.0 (42.8)
|
14.8 (58.6)
|
平均最低気温 °C (°F)
|
−1.2 (29.8)
|
−1.0 (30.2)
|
2.1 (35.8)
|
6.7 (44.1)
|
11.7 (53.1)
|
17.0 (62.6)
|
21.3 (70.3)
|
21.6 (70.9)
|
18.3 (64.9)
|
12.0 (53.6)
|
5.8 (42.4)
|
0.7 (33.3)
|
9.6 (49.3)
|
最低気温記録 °C (°F)
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−7.0 (19.4)
|
−7.5 (18.5)
|
−5.5 (22.1)
|
−2.9 (26.8)
|
−0.1 (31.8)
|
6.1 (43)
|
12.9 (55.2)
|
13.4 (56.1)
|
6.8 (44.2)
|
0.8 (33.4)
|
−2.7 (27.1)
|
−6.0 (21.2)
|
−7.5 (18.5)
|
降水量 mm (inch)
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91.9 (3.618)
|
113.7 (4.476)
|
182.0 (7.165)
|
199.2 (7.843)
|
250.8 (9.874)
|
387.5 (15.256)
|
395.0 (15.551)
|
262.7 (10.343)
|
301.3 (11.862)
|
215.0 (8.465)
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134.0 (5.276)
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86.9 (3.421)
|
2,581.3 (101.626)
|
平均降水日数 (≥1.0 mm)
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7.6
|
7.9
|
11.0
|
10.6
|
10.7
|
14.5
|
13.2
|
12.1
|
11.9
|
10.2
|
7.9
|
7.3
|
125.2
|
平均月間日照時間
|
158.3
|
157.2
|
183.6
|
196.0
|
188.9
|
129.4
|
156.2
|
193.7
|
153.0
|
160.0
|
160.2
|
156.4
|
1,994.5
|
出典1:Japan Meteorological Agency
|
出典2:気象庁[3]
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龍神(1994年 - 2020年)の気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
|
最高気温記録 °C (°F)
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18.1 (64.6)
|
22.3 (72.1)
|
23.9 (75)
|
29.0 (84.2)
|
31.4 (88.5)
|
34.2 (93.6)
|
36.7 (98.1)
|
37.2 (99)
|
33.9 (93)
|
29.7 (85.5)
|
24.7 (76.5)
|
21.7 (71.1)
|
37.2 (99)
|
平均最高気温 °C (°F)
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7.5 (45.5)
|
9.1 (48.4)
|
13.1 (55.6)
|
18.3 (64.9)
|
23.0 (73.4)
|
25.3 (77.5)
|
29.0 (84.2)
|
30.4 (86.7)
|
26.9 (80.4)
|
21.8 (71.2)
|
16.1 (61)
|
10.0 (50)
|
19.2 (66.6)
|
日平均気温 °C (°F)
|
2.4 (36.3)
|
3.5 (38.3)
|
6.9 (44.4)
|
11.8 (53.2)
|
16.6 (61.9)
|
20.2 (68.4)
|
23.9 (75)
|
24.6 (76.3)
|
21.4 (70.5)
|
15.8 (60.4)
|
9.9 (49.8)
|
4.5 (40.1)
|
13.5 (56.3)
|
平均最低気温 °C (°F)
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−1.6 (29.1)
|
−1.0 (30.2)
|
1.5 (34.7)
|
6.1 (43)
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11.1 (52)
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16.0 (60.8)
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20.2 (68.4)
|
20.7 (69.3)
|
17.4 (63.3)
|
11.4 (52.5)
|
5.2 (41.4)
|
0.3 (32.5)
|
8.9 (48)
|
最低気温記録 °C (°F)
|
−8.7 (16.3)
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−8.6 (16.5)
|
−5.1 (22.8)
|
−2.4 (27.7)
|
1.4 (34.5)
|
7.6 (45.7)
|
14.2 (57.6)
|
13.7 (56.7)
|
8.5 (47.3)
|
2.3 (36.1)
|
−1.9 (28.6)
|
−5.5 (22.1)
|
−8.7 (16.3)
|
降水量 mm (inch)
|
99.9 (3.933)
|
135.1 (5.319)
|
208.2 (8.197)
|
235.3 (9.264)
|
270.2 (10.638)
|
431.6 (16.992)
|
510.3 (20.091)
|
344.3 (13.555)
|
357.6 (14.079)
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227.4 (8.953)
|
135.7 (5.343)
|
95.8 (3.772)
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3,088.3 (121.587)
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平均降水日数 (≥1.0 mm)
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9.9
|
9.7
|
12.2
|
11.3
|
11.4
|
14.6
|
14.4
|
12.9
|
12.0
|
10.7
|
8.5
|
9.1
|
137.3
|
平均月間日照時間
|
132.7
|
137.7
|
165.9
|
190.7
|
198.8
|
133.1
|
154.5
|
187.1
|
142.1
|
154.6
|
146.6
|
133.0
|
1,863.4
|
出典1:Japan Meteorological Agency
|
出典2:気象庁[4]
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人口
和歌山県内では和歌山市に次いで第2位の人口である。
平成22年国勢調査(速報値)より前回調査からの人口増減をみると、4.11%減の79,107人であり、増減率は県内30市町村中9位。
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田辺市と全国の年齢別人口分布(2005年)
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田辺市の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 田辺市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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田辺市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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85,347人
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1975年(昭和50年)
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86,876人
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1980年(昭和55年)
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88,130人
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1985年(昭和60年)
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88,263人
|
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1990年(平成2年)
|
86,143人
|
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1995年(平成7年)
|
86,159人
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2000年(平成12年)
|
85,646人
|
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2005年(平成17年)
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82,499人
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2010年(平成22年)
|
79,119人
|
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2015年(平成27年)
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74,770人
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2020年(令和2年)
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69,870人
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総務省統計局 国勢調査より
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歴史
源義経の片腕である武蔵坊弁慶のふるさととされる、この田辺は熊野水軍の根拠地でもあった。江戸時代には口熊野の中心地として重視され、紀伊徳川家の一族や重臣が田辺に封ぜられた。明治維新の際には版籍奉還によって田辺藩が成立した。後の1871年(明治4年)には、廃藩置県によって田辺藩に代わって田辺県が置かれ、1877年(明治10年)に和歌山県に合併された[5]。
1947年(昭和22年)に昭和天皇の戦後巡幸が行われた際には、県立水産学校、田辺第二小学校などに行幸が行われた[6][7]。
数年にわたる誘致活動を経て、1973年(昭和48年)からプロ野球の南海ホークスがキャンプ地としていた[8]。
沿革
行政
新田辺市
- 真砂充敏(まなご みつとし)、元中辺路町長
- 任期:2005年5月22日 - 2025年5月20日(予定)ー 現在の 新 田辺市長5期目
- 2017年 無投票で4選
- 歴代市長(戦後)
- 小森嘉一(1947年4月5日 - 1955年4月8日)
- 那須孫次郎(1955年4月30日 - 1958年4月2日)
- 野見千吉(1958年4月27日 - 1974年4月26日)
- 水野忠晴(1974年4月27日 - 1986年4月26日)
- 生駒啓三(1986年4月27日 - 1994年1月3日)
- 脇中孝(1994年2月20日 - 2005年4月30日)
庁舎
現庁舎
現庁舎は2024年(令和6年)5月7日に高台に新築移転した建物で、旧庁舎、市民総合センター、水道事業所に分散していた行政機能を集約したものである[12](2024年4月29日に記念式典、5月7日に業務開始[1])。鉄筋コンクリート造の免震構造で地上6階建てである[12]。
移転の経緯
田辺市の行政機能は田辺市本庁舎(4庁舎、延床面積約10,000 m2)と市民総合センター(延床面積約8,000 m2)の5庁舎に分かれていたが、各庁舎とも築48年を超え現在の耐震基準を満たしておらず、また近年中の発生が予想される南海トラフ巨大地震においては、津波による庁舎の浸水(3 m - 5 m)が予想されていた。これらの事から、2016年(平成28年)9月に田辺市は「津波・洪水の想定浸水域外で、かつ、中心市街地から近い場所に、両庁舎の機能を統合した新庁舎を、早期に整備する」と、市役所庁舎の移転および統合の方針を決定した。
移転先として愛宕山、宝来、東山(オーシティ田辺敷地)の3か所が提案され、主に交通アクセスと周辺交通の安全性確保の観点から、2017年(平成29年)3月に東山が最適地であるとの調査結果を公表し、2018年(平成30年)8月に市役所庁舎を同地に移転させると決定した。総工費は約120億円。2024年(令和6年)中に開庁する予定。
移転先の用地(約23,000 m2)を株式会社オークワから約10億5,000万円(解体費別)で取得すると発表され、オーシティは2020年(令和2年)3月をもって閉店することが両者で合意され、翌2021年(令和3年)2月20日に一旦閉店し、同年3月6日に「オークワ田辺東山店」としてかつての駐車場跡地に移転した[13][14]。
地区
- 旧田辺市
- 上屋敷一~三丁目、新屋敷町、中屋敷町、下屋敷町、片町、本町、紺屋町、福路町、栄町、今福町、南新町、北新町、高雄一~三丁目、湊、扇ヶ浜、末広町、磯間、東陽、神子浜一・二丁目、文里一・二丁目、学園、東山一・二丁目、宝来町、あけぼの、朝日ヶ丘、南新万、新万、新庄町、神島台、たきない町、江川、古尾、上の山一・二丁目、天神崎、目良、明洋一~三丁目、元町、芳養松原一・二丁目、芳養町、中芳養、上芳養、稲成町、むつみ、秋津町、上秋津、秋津川、下万呂、中万呂、上万呂、下三栖、城山台、中三栖、上三栖、長野、上野、伏菟野
- 旧中辺路町
- 栗栖川地区 - 中辺路町西谷、中辺路町北郡、中辺路町真砂、中辺路町栗栖川、中辺路町石船、中辺路町大内川、中辺路町小皆、中辺路町熊野川、中辺路町澤、中辺路町水上、中辺路町内井川
- 二川地区 - 中辺路町川合、中辺路町高原、中辺路町温川、中辺路町小松原、中辺路町大川、中辺路町福定、中辺路町兵生
- 近野地区 - 中辺路町近露、中辺路町野中、中辺路町道湯川
- 旧大塔村
- 鮎川地区 - 鮎川
- 富里地区 - 下川下、下川上、平瀬、和田
- 三川地区 - 深谷、小谷、竹ノ平、古屋、佐田、合川、向山、西大谷、面川、熊野、谷野口、下露、中ノ俣、串、九川、長瀬、東伏菟野、原、五味、木守
- 旧本宮町
- 請川地区 - 本宮町大津荷、本宮町請川、本宮町皆瀬川、本宮町耳打、本宮町川湯、本宮町田代、本宮町上大野、本宮町東和田、本宮町静川、本宮町簑尾谷、本宮町野竹
- 敷屋地区 - 本宮町小津荷、本宮町高山
- 本宮地区 - 本宮町本宮
- 四村地区 - 本宮町渡瀬、本宮町檜葉、本宮町小々森、本宮町皆地、本宮町武住、本宮町大瀬、本宮町下湯川、本宮町曲川、本宮町湯峯、本宮町久保野
- 三里地区 - 本宮町大居、本宮町切畑、本宮町上切原、本宮町土河屋、本宮町一本松、本宮町伏拝、本宮町三越
- 旧龍神村
- 下山路地区 - 龍神村小家、龍神村甲斐ノ川、龍神村福井
- 中山路地区 - 龍神村柳瀬、龍神村安井
- 上山路地区 - 龍神村西、龍神村東、龍神村殿原、龍神村丹生ノ川、龍神村宮代
- 龍神地区 - 龍神村廣井原、龍神村三ツ又、龍神村湯ノ又、龍神村小又川、龍神村龍神
旧田辺市
新制の田辺市の面積や人口の規模が大きいため、旧制の田辺市のデータも右記の通り掲載する。
新田辺市は新設合併によって発足した自治体であり、これに伴い旧田辺市は廃止されている。国勢調査などの制度上では、新田辺市と旧田辺市は、同名異質の全く違う自治体である。
議会
市議会
- 定数:20人[15]
- 任期:2021年5月22日 - 2025年5月21日
衆議院
当落 |
候補者名 |
年齢 |
所属党派 |
新旧別 |
得票数 |
重複
|
当 |
二階俊博 |
82 |
自由民主党 |
前 |
102,834票 |
|
|
畑野良弘 |
61 |
日本共産党 |
新 |
20,692票 |
|
|
本間奈々 |
52 |
新党くにもり |
新 |
19,034票 |
|
|
根来英樹 |
51 |
無所属 |
新 |
5,745票 |
|
姉妹都市・提携都市
国内
国外
経済
産業
和歌山県では和歌山市に次ぐ商業規模があり、紀南の中心地として商業施設が集中している。
旧田辺市域はみなべ町と並ぶ梅干しの一大産地となっており、山間部の上芳養、中芳養地区一帯に集中する(世界重要農業遺産システムにも登録されている)。また、大坊地区はミカンの産地となっており、紀南みかん、大坊みかんと呼ばれるブランド名がある。スモモ栽培も盛んで、新庄地区などが主産地である。山間部の旧中辺路町、旧大塔村一帯では稲作の転作作物としてシシトウ栽培が推奨され、県内随一の産地となっている。旧龍神村では椎茸やユズの栽培が行われている。本宮地区では茶が特産され、音無茶というブランド名がある。
田辺市 - 旧中辺路町一帯は養鶏場が多い。梅干し工場の副産物であった梅酢を餌に含ませ、食味を改良した「紀州うめどり」や「紀州うめたまご」の知名度が上がり、そのうめどりを利用した「たなべえサンド」などの特産品も生まれている。旧本宮町域では熊野牛の産地となっている。
田辺漁港があり、カツオ、イサキ、サンマなどを漁獲している。イサキは「紀州いさぎ」というブランド名がある。
龍神地区や本宮地区、大塔地区では林業が盛んで、龍神スギ、熊野スギとしてブランド化された銘木の産地。それゆえ林業によって成立した集落がいくつも見られたが、国産木材の価格低迷や高齢化などにより多くの集落が姿を消している。
商業施設
教育
幼稚園
- 田辺市立新庄幼稚園
- 田辺市立三栖幼稚園
- 田辺市立上秋津幼稚園
- 田辺市立中芳養幼稚園
- 私立うえのやま幼稚園
- 私立シオン幼稚園
- 私立立正幼稚園
- 昭和幼稚園
小学校
中学校
高等学校
大学
その他
交通
鉄道路線
- 紀伊田辺駅には特急くろしおを含めてすべての列車が停車する。芳養駅と紀伊新庄駅には普通列車のみ停車する。芳養駅には1時間に1本、紀伊新庄駅には3時間に1本ほどの割合で列車が停車する。
路線バス
高速バス
道路
- 高速自動車国道
- 国道
- 主要地方道
- 一般県道
通信
- 田辺市の市外局番の大部分は0739であるが(田辺MA)、本宮町は0735(新宮MA)である。0739は、白浜町、上富田町、すさみ町、みなべ町も使用。
最寄空港
- 田辺市内中心部からは車で約25分である。空港自体は隣接する西牟婁郡白浜町内にある。日本航空の定期便が毎日3往復、東京国際空港(羽田)との間を約1時間で結んでいる。2,000m滑走路をもつ。また、JR紀伊田辺駅前などから空港リムジンバスではないものの、明光バスが運行する路線バスが飛行機に接続するかたちで走っている。
名所・旧跡・観光スポット
自然景勝地
熊野信仰
寺院・神社・史跡
- 紀伊新庄駅近くは田辺湾として天然の港となっていて、1927年の埠頭の整備後は紀州航路の寄港地として田辺市の海の玄関口であった。第二次世界大戦中は海軍管理下で、戦後は南方からの引揚げ港として指定され、中国・台湾・マレーシア・パプアニューギニアなどから22万人がここへ引揚げ、「海外引揚者上陸記念碑」が1986年に神島高校付近に設立された。文里港は1947年の南海地震により完全に破壊されたが、徐々に様々な資材運搬用の港として整備されてきている[16][17]。
文化施設
温泉
郷土料理
祭事
- 熊野本宮大社例大祭(4月13日 - 4月15日)
- 春の大祭(高山寺)(4月20日)
- 七夕まつり(田辺市銀座商店街振興組合)(7月7日)
- 夏のお大師さん(高山寺)(7月15日)
- 田辺祭(鬪雞神社)(7月24日 - 7月25日)
- ヤーヤーまつり(田辺市商店街振興組合連合会)(8月8日)
- 湊祭(蟻通神社)(10月17日 - 11月1日)
- 弁慶まつり(鬪雞神社:舞台劇)(扇ヶ浜:よさこい)(10月上旬)
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- イメージキャラクター「たなべぇ」[20]
- ご当地グルメとしてあがら丼などが考案されている。
- 1999年(平成11年)に聖飢魔IIが「日本全国ふるさと総世紀末計画」と銘打って当時の市民とCM出演した(各都道府県から1社or1団体のみというルールだった)[21]。
田辺市がロケ地として使われた作品
著名な出身者・関係者
地元では武蔵坊弁慶・植芝盛平・南方熊楠を「田辺の三奇人」と呼んでいる。このうち南方熊楠は和歌山市出身だが後半生を田辺で過ごしており、生誕150年となる2017年にその功績をたたえて田辺市名誉市民の称号が贈られることとなった[22]。
歴史上の人物・政治家・実業家
学者
官僚・行政官
文化人
スポーツ
報道・芸能
脚注
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
田辺市に関連するカテゴリがあります。
- 京田辺市 - 1997年(平成9年)に京都府綴喜郡田辺町が市制施行する際、田辺市との重複を避けるために京都府の「京」を冠した。
外部リンク