2010年のチェコグランプリ
2010年のチェコグランプリは、ロードレース世界選手権の2010年シーズン第10戦として、8月13日から15日までチェコのブルノ・サーキットで開催された。 概要125ccクラス125ccクラス予選では、ブラッドリー・スミスがシーズン初となるポールポジションを獲得した。マルク・マルケスは金曜日のフリー走行での転倒で左肩を脱臼し土曜日朝のフリー走行を欠場したが、予選セッションには出場し4番グリッドを得た[1]。 日曜日の決勝レース前、朝に降った雨で路面が少し濡れていたが、全員がスリックタイヤを選択していた。ところがスタート直前に再び雨が降り始めたため、レインタイヤに履替えてスタートすることとなった。しかし雨はスタート地点近辺にしか降っておらず、それもすぐに止み、乾いている部分と濡れている部分の差が大きい難しい路面状況となった。 そんな中、2番グリッドからスタートしたニコラス・テロルが独走。第7戦カタルーニャGPで腰椎を骨折し前戦ドイツGPを欠場していたテロルは、復帰戦を優勝(シーズン2勝目)で飾った。6連勝が懸かっていたポイントリーダーのマルケスは7位に終わり、ポイントランキングでは今回2位に入ったポル・エスパルガロが15ポイント差、テロルが23ポイント差に詰めてきた[2]。 Moto2クラスMoto2クラス予選では、富沢祥也が第2戦スペインGP以来、自身2度目となるポールポジションを獲得した。[3]。 日曜日の決勝レース、序盤は富沢が先頭をキープしていたが、やがてアクセル系統のトラブルが発生し下位に沈んだ[4]。その後はアンドレア・イアンノーネが先頭を走行していたが、トニ・エリアスが追い上げを見せて13周目にはトップに立った。このGP前にミザノでテストを行ったことがレギュレーション違反に問われ、ペナルティとして金曜日のフリー走行に出場できなかったエリアスだったが、そのハンデをものともせずにシーズン4勝目を遂げた。2番手には、レース終盤にイアンノーネをオーバーテイクした高橋裕紀が入った。 ポイントランキングでは、トップのエリアスがイアンノーネに対し55ポイントと差を広げた[5]。 MotoGPクラスMotoGPクラス予選では、レプソル・ホンダのダニ・ペドロサがシーズン3度目のポールポジションを獲得した。2番グリッドにはテック3・ヤマハのルーキー、ベン・スピーズが入った[6]。 日曜日の決勝では、3番グリッドからスタートしたフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソが1周目にトップに立つと、2番手のペドロサとの差を徐々に広げて独走、シーズン7勝目を挙げた。これでポイントリーダーのロレンソとペドロサのポイント差は77に広がった[7]。 レース終了後、バレンティーノ・ロッシが7年間在籍したヤマハ・チームをシーズン終了をもって去り、2011年シーズンからはドゥカティ・ワークスに移籍するという大きな発表があった[8]。 MotoGPクラス決勝結果
Moto2クラス決勝結果
125ccクラス決勝結果
脚注
参考文献
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