24 -TWENTY FOUR- (第1シーズン)
テレビドラマシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』(24)の第1シーズンは、アメリカ合衆国では2001年11月6日から2002年5月21日に放送された。シーズンではカリフォルニア州大統領予備選挙の1日を午前0時から描かれる。 シーズン概要第1シーズンでは架空のアメリカ合衆国大統領予備選挙の1日が描かれる。 シーズンのメインプロットはカリフォルニア州の予備選挙の日、民主党の大統領候補を争うメリーランド州出身のデイビッド・パーマー上院議員の暗殺未遂事件が中心となる。主人公は元デルタフォースでテロ対策ユニット(CTU)のロサンゼルス支局の捜査官ジャック・バウアーである。バウアーは暗殺計画の黒幕たちが自身の妻のテリーと娘のキムを誘拐したことで、事件に個人的にも関与してゆく。 シーズンは以下のような三幕構成となっている:
フォックスは当初13話までしか発注していなかったが、序盤の好評を受け、フルシーズンの製作を決定した。 主なサブプロットシーズンでは5人のメインキャラクターであるジャック・バウアー、テリー・バウアー、ニーナ・マイヤーズ、キンバリー・バウアー、デイビッド・パーマーの他、悪役のマンディ(最初の3時間のみ)やアイラ・ゲインズ、ビクター・ドレーゼンの視点から描かれる。現在進行中の出来事と5人のキャラクターの関係から成る1日のシチュエーションは、以下のようなサブプロットを形成する。
あらすじ第1シーズンは午前00:00で始まって終わる。第1シーズンの前半はデイビッド・パーマー大統領候補を暗殺しようとするアイラ・ゲインズ率いるテロ組織との攻防が中心となる。彼らはジャック・バウアーの妻と娘を誘拐し、彼を脅してパーマーを暗殺させようとする。ジャックは最終的に妻と娘を奪還する過程でゲインズ一味を倒すが、そこで彼らを操っていた第二のテロリスト集団の情報につながる。第二の集団はこの日の事件の黒幕であるアンドレとアレクシス・ドレーゼンが首謀者である。 この日から二年前、ジャック・バウアーはデイビッド・パーマー率いる委員会の極秘決定により、スロボダン・ミロシェヴィッチの「影」であるビクター・ドレーゼンを暗殺するためにチームでコソボに派遣されていた。このナイトフォール作戦の秘密性を保持するため、委員会と工作員チームは互いの素性が隠されており、したがってパーマーとバウアーも互いを知らなかった。ドレーゼン兄弟はパーマーとバウアーが父を攻撃して妹と母を巻き込んで死なせたことを知り、パーマーを暗殺してバウアーにその罪を着せて投獄に追いやり、さらにその家族を殺害するというこの日の復讐計画を練ったのであった。 最後の数話で、ナイトフォール作戦でバウアーのチームが暗殺した人物はドレーゼンの影武者であったことが判明する。本物のビクター・ドレーゼンはアメリカ合衆国政府の非公式の囚人として捕らえられており、ドレーゼン一味の真の目的は彼を解放することであった。 ビクターを奪還したドレーゼン一味がバウアーの娘のキムを再び攫って彼に再度パーマーを暗殺させようとすると、バウアーはパーマー死亡の偽情報を流す。キムは自力で脱出し、またドレーゼンはパーマーは未だ生存していることを知る。ビクターはCTU内通者のニーナ・マイヤーズにキムの死体が沿岸警備隊によって発見されたという嘘をジャック伝えて誘き寄せるように命じる。マイヤーズはもしもドレーゼンたちがジャックの殺害に失敗した場合、自分が内通者であることが露呈することを危惧しつつもジャックに嘘情報を教えた。 ドレーゼンたちの作戦は裏目に出てしまい、ジャックは彼らのアジトとなっている港に突撃して全滅させる。その後ジャックは沿岸警備隊に娘の亡骸を引き渡すように頼むが、警備隊員は死体は発見されていないと言われ、ニーナが内通者であると確信する。バウアーはジョージ・メイソンに連絡してマイヤーズの拘留を頼むが、その間に彼女は自分に不利となる情報をCTUのコンピュータから消去し、逃亡の準備を始めていた。CTUで保護されていたテリーはマイヤーズが内通者であったことに気付くと、マイヤーズはテリーを椅子に縛り付ける。マイヤーズは逃亡しようとするが、直前の所でCTUに戻ってきたバウアーによって妨害され、逮捕される。その後ジャックは胸に銃弾を受けて息絶えているテリーの姿を発見する。シーズンはテリーを抱きかかえて謝罪し続けるジャックの姿で幕を閉じる。 テリーの死という結末で終わった第1シーズンであったが、製作側は生存する結末も撮影しており、そちらはDVDボックスに特典として収録された。 シリーズのタイムフレーム第1シーズンが何年の話なのかは述べられないが、後のシーズンで「ナイトフォール作戦」は1999年の出来事であると描かれる。第1シーズンでナイトフォール作戦はちょうど2年前のことであることが語られており、したがって同シーズンは放送年と同じ2001年であることが推測できる。しかしながらCTUのアレクシス・ドレーゼンのファイルでは彼の誕生日は1967年1月であり、シークレットサービスのファイルには35歳と記載されているため、第1シーズンは2002年の設定であることが覗える。脚本家たちは『24 -TWENTY FOUR-』の時期設定は「永遠に続く今」であると述べており、正確な日付と年は不確定となっている[4]。 後のシーズンに影響する設定
キャスト→「24 -TWENTY FOUR- の登場人物」も参照
メイン
スペシャルゲスト
ゲスト
エピソード
製作第1シーズンでは以後の全シーズンで使用されるスプリットスクリーンが導入される。編集技師たちは当初、オーバーラップさせるために別々のキャラクターを表示するボックスを望んだが、スティーヴン・ホプキンスはこれを使わなかった[5]。脚本家たちは最終回のテリー・バウアーの死を意図的に隠したがった。キャストに結末を悟られないために3つのエンディングが撮影されており、そのうち2つはテリーが生存するものであった[5]。 予告編第1シーズンの予告編は2001年4月から11月のあいだに放送された。予告編ではデイビッド・パーマーが史上初の黒人大統領になる可能性があり、またジャック・バウアーが大統領暗殺計画と自身の所属機関の腐敗を知ることが示されている。アメリカ同時多発テロ事件の発生を考慮し、予告編からは飛行機爆破のシーンが削除された[6]。 評価第1シーズンはMetacriticでは27件のレビューで加重平均値は88/100となった[7]。キーファー・サザーランドはゴールデングローブ賞テレビシリーズ主演男優賞(ドラマ部門)とサテライト賞テレビシリーズ主演男優賞(ドラマ部門)を獲得した。2009年、第1シーズン最終回の「11:00 p.m. - 12:00 a.m.」は『TV Guide』の歴代トップエピソード100で10位に選ばれた[8]。 受賞とノミネート
参考文献
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