LOUD PARK
LOUD PARK(ラウドパーク)は、日本のヘヴィメタル・フェスティバルである。略称として「ラウパ」とも呼ばれる。 概要LOUD PARKは正統派のヘヴィメタルに加え、スラッシュメタル、メタルコア、デスメタル、メロディックスピードメタル、ゴシックメタル、ニューメタル、ハードロック、ロックンロールなど、多彩なサブジャンルを包括するヘヴィメタルの総合的なフェスティバルである。2006年から2017年まで、毎年10月に首都圏で行われていた。近畿地方でも、より小規模のイベントが同名を冠して行われることもある。2023年3月には、一年限定で復活開催されることが発表された。 2006年より一貫してクリエイティブマンプロダクション(creativeman)が企画・招聘。creativemanは米資本のライブ・ネイション/チケットマスターと2013年より提携関係を結び[1]、2014年に資本傘下となった[2]。 略歴2006年に千葉の幕張メッセで二日間開催され、ヘッドライナーを務めたメガデス、スレイヤーを筆頭に、出演バンドの豪華さが大きな話題を呼んだ。大阪でもLOUD PARK OSAKAと称して数バンドによる夜のみのライヴが二日間行われた。 2007年には埼玉のさいたまスーパーアリーナで開催され、集客は前年を下回ったものの、音響の改善や出演バンドが実力派揃いであったことにより、観客の反応は概ね良好だった。またこの時の公演がヘヴィメタル最高峰のボーカリストとされるロニー・ジェイムス・ディオの最後の来日となった。 2008年には再びさいたまスーパーアリーナで開催され、スリップノット、モトリー・クルーといったアメリカ本国では大衆的な人気を誇るバンドを起用。集客は好調であった。 2009年には3年ぶりに千葉・幕張メッセに戻り、ジューダス・プリーストやスレイヤーを中心にきわめて豪華なラインナップとなり、過去最大の集客となった。 2010年はさいたまスーパーアリーナでの開催となり、ヘヴィメタルを象徴する存在の一人であるオジー・オズボーンやニュー・メタルの始祖とも言えるコーンも参加。関西地域でも、初となるフルパッケージのフェスティバルが行われた。 2011年は東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響からか、一日のみの開催となった。ハードロックバンドを中心とする布陣でありながら、ヘッドライナーがラップメタルバンドのリンプ・ビズキットであったことが賛否両論を招いた。 2012年は前年に引き続き一日のみの開催となったものの、さいたまスーパーアリーナでの公演としては初となる3ステージ制が導入されることとなり、エクストリーム系のバンドが数多く出演。一日あたりとしては過去最大の集客となった。 2013年は3年ぶりに二日間での開催となり、チェスター・ベニントンをフロントマンに迎えたストーン・テンプル・パイロッツ及びキング・ダイアモンドの登場が発表された。しかし、キング・ダイアモンドの出演は開催前日にキャンセルとなり、イングヴェイ・マルムスティーンがヘッドライナーを務めた。 2014年はドリーム・シアター及びマノウォーの登場が発表された。しかし、マノウォーの出演は直前にキャンセルとなり、このフェスティバルに最多出場を誇るマイケル・アモット率いるアーチ・エネミーが急遽ヘッドライナーを務めた。 2015年は10回目の開催を記念し、3ステージ制の上に歴代の中でももっとも豪華とされるラインナップを揃え、入場券の販売開始直後に2日券や指定席券が完売するなど大きな話題を呼んだ。 2016年は前年に引き続き、3ステージ制を採用。スコーピオンズ、デイヴィッド・カヴァデール率いるホワイトスネイクがヘッドライナーを勤めた。 2017年は3年ぶりに2ステージ制となったものの、マイケル・シェンカーが「Michael Schenker Fest」として、自身のバンドである「MSG」(マイケル・シェンカー・グループ及びマッコーリー・シェンカー・グループ)の歴代のボーカリストとメンバーを率いて出演。さらに、5度目のヘッドライナーとなるスレイヤーが出演した。 2023年には6年ぶりに開催され、再結成を果たしたパンテラがヘッドライナーとして出演した。また、大阪でもアクト数を減らして開催された。[5] 会場音楽演奏の他に各出演バンドのメンバーによるサイン会なども開催される。各出演バンドのロゴ入りTシャツなどを購入できるグッズ売り場も大変人気があり、毎回長蛇の列ができる。早い時間に売り切れてしまう商品もあるため、欲しいものを確実に手に入れるためには時間の余裕を見て会場に到着しなければならない場合もある。 長時間にわたる公演の最中、観客の飲食はいったん外出するか、もしくは会場内に設けられた屋台やバーを利用することとなる。屋台で提供される料理には、タイ料理(トムヤムラーメン等)、ハワイ料理(ロコモコ等)、ケバブ、まぐろ丼、スモークターキーなどがある。 出演者LOUD PARK 06
以下のバンドは出演が発表されていたが、開催前にキャンセルとなった。
LOUD PARK 07
LOUD PARK 08
LOUD PARK 09
以下のバンドは出演が発表されていたが、開催前にキャンセルとなった。 LOUD PARK 10
LOUD PARK 11
LOUD PARK 12
LOUD PARK 13
LOUD PARK 14
以下のバンドは出演が発表されていたが、開催前にキャンセルとなった。 LOUD PARK 15
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LOUD PARK 2023
開催情報各年の開催情報
テレビ放映各年のテレビ放映
2012年2月17日、BS放送のWOWOWにおいて「LOUD PARK スペシャル」として過去に出演したバンドの映像が放送された。さらに、同年の4月10日、WOWOWは「LOUD PARK スペシャル 拡大版」としてより長尺の放送を行う。この番組の中で放送された曲は以下のとおりである。
2013年2月15日、WOWOWは「戦慄のメタル・オールナイト」と称して、前年に放送された「LOUD PARK スペシャル 拡大版」の再放送および「LOUD PARK 12」の放送を行った。3月14日にはより長尺(約3時間)の「LOUD PARK 12 拡大版」を放送した。さらに、4月には「アーティスト特集」として、LOUD PARK 12におけるスレイヤー、ハロウィン、DIR EN GREYの演奏をそれぞれ放送した。 2014年2月14日と15日、WOWOWは「LOUD PARK 13」を放送した。この番組の中で放送された曲は以下のとおりである。
2015年2月10日、WOWOWは前年に放送された「LOUD PARK 13」の再放送および「LOUD PARK 14」の放送を行った。「LOUD PARK 14」の中で放映された曲は以下のとおりである。
2016年2月19日、WOWOWは「LOUD PARK 15 〜10th ANNIVERSARY〜」と称して「LOUD PARK 15」の放送を行った。この中で放映された曲は以下のとおりである。
2017年1月1日&2日、J:COMは「LOUD PARK 16」の放送を8時間にわたり行った。この中では、合計35バンドの演奏が放映された。 CD
これらのCDに収録された曲は会場での演奏を収録したものではなく、出演したアーティストの代表曲を集めたオムニバスCDであるので、購入の際には注意が必要である。ただし、VOL.2には、ボーナス・トラックとして3曲のみ会場での演奏を収録している。 出版
脚注
外部リンク |