ジョン・チャンソン
ジョン・チャンソン(英語: Jung Chan Sung ハングル 정찬성、1987年3月17日 - )は、大韓民国の男性元総合格闘家。慶尚北道浦項市出身。コリアン・ゾンビMMA/ファイト・レディー所属。 コリアン・ゾンビ(The Korean Zombie)の愛称に相応しい、ハードな打撃を受けても前に出続ける無類のタフネスを誇り、相手を一発で沈めるパンチを武器にアグレッシブな試合を展開する[1]。 来歴慶尚北道の浦項市で生まれ、10代半ばで首都ソウルの南楊州市に移住した。中学時代には小柄な体型と田舎町出身という理由からいじめを受け喧嘩が絶えなかった。見かねた叔母が14歳の時にハプキドーを始めさせた。高校時代にはキックボクシングを始め、大邱慶北科学技術大学を卒業後はブラジリアン柔術と柔道を始めた[2]。18歳のとき、韓国海軍に入隊し、テコンドーを始めた。 2007年12月16日、パンクラス・コリア・ネオブラッド・トーナメントで優勝。 2008年8月16日、GLADIATORで小見川道大と対戦し、3-0の判定勝ち。 2008年12月10日、DEEP初出場となったDEEP 39 IMPACTで孫煌進と対戦。グローブを合わせにいったところに奇襲攻撃を仕掛けられるも、右フックでダウンを奪いパウンドで開始17秒のKO勝ち。 戦極2009年3月20日、戦極初出場となった戦極 〜第七陣〜のフェザー級(65kg)グランプリ1回戦で石渡伸太郎と対戦し、リアネイキドチョークで1R一本勝ち。 2009年5月2日、戦極 〜第八陣〜のフェザー級グランプリ2回戦で金原正徳と対戦し、0-3の判定負け。プロ9戦目で初黒星を喫した。 WEC2010年4月24日、WEC初出場となったWEC 48でレオナルド・ガルシアと対戦し、1-2の判定負け[3]。しかし、海外のMMAメディアサイトの採点では6人中5人の記者がチャンソン勝利を支持(残り1人はドローを支持)するなど物議を醸す判定となった[4]。 2010年9月30日、WEC 51でジョージ・ループと対戦し、左ハイキックで2RKO負け[5]。 UFC2011年3月26日、UFC初出場となったUFC Fight Night: Nogueira vs. Davisでレオナルド・ガルシアと再戦。2R終了1秒前にツイスターで一本勝ち[6]。UFC史上初のツイスターでの勝利を収めるとともにサブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞し、リベンジを果たした。 2011年12月10日、UFC 140でマーク・ホーミニックと対戦し、右ストレートでダウンを奪いパウンドで開始僅か7秒のKO勝ち[7]。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。 2012年5月15日、UFC on Fuel TV 3でダスティン・ポイエーと対戦し、ダースチョークで4R一本勝ち[8]。ファイト・オブ・ザ・ナイトとサブミッション・オブ・ザ・ナイトを同時受賞した。 2013年8月3日、UFC 163のUFC世界フェザー級タイトルマッチで王者ジョゼ・アルドに挑戦。4Rに右ストレートを放った際に肩を負傷し、直後にテイクダウンを奪われパウンドでTKO負け。王座獲得に失敗した。当初はUFC 162でリカルド・ラマスと対戦予定であったが、アルドと対戦予定であったアンソニー・ペティスが欠場したことにより代役に抜擢された[9]。 2014年10月、兵役のために総合格闘技を2年間休業する事を発表した[10]。 2017年2月4日、約3年半ぶりの復帰戦となったUFC Fight Night: Bermudez vs. Korean Zombieでフェザー級ランキング9位のデニス・バミューデスと対戦し、右アッパーで1RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[11]。 2017年7月29日の、UFC 214でリカルド・ラマスとの対戦が決定していたが、膝の前十字靱帯、内側側副靱帯を断裂して欠場した[12]。 2018年11月10日、約1年9ヶ月ぶりの復帰戦となったUFC Fight Night: Korean Zombie vs. Rodríguezでフェザー級ランキング15位のヤイール・ロドリゲスと対戦。激しい打撃戦を繰り広げ、やや優勢に試合を進めていたが、試合終了1秒前に身をかがめて下から突き上げる変則の右肘打ちを受け逆転の5RKO負け。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[13]。 2019年6月22日、UFC Fight Night: Moicano vs. Korean Zombieでフェザー級ランキング5位のヘナート・モイカノと対戦し、右フックでダウンを奪いパウンドで開始58秒のTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[14]。 2019年12月21日、UFC Fight Night: Edgar vs. The Korean Zombieでフェザー級ランキング4位の元UFC世界ライト級王者フランク・エドガーと対戦し、パウンドで1RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[15]。 2020年10月18日、UFC Fight Night: Ortega vs. The Korean Zombieでフェザー級ランキング2位のブライアン・オルテガと対戦し、0-3の5R判定負け[16]。 2021年6月19日、UFC on ESPN: The Korean Zombie vs. Igeでフェザー級ランキング8位のダン・イゲと対戦し、3-0の5R判定勝ち。試合後にオクタゴン内でブラジリアン柔術の黒帯を授与された[17]。 2022年4月9日、UFC 273のUFC世界フェザー級タイトルマッチで王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーに挑戦し、スタンドパンチ連打で4RTKO負け。王座獲得に失敗した[18]。 2023年8月26日、UFC Fight Night: Holloway vs. The Korean Zombieでフェザー級ランキング1位の元UFC世界フェザー級王者マックス・ホロウェイと対戦し、3Rに前進した際にカウンターの右フックを貰いKO負け。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞し、試合後にオクタゴンに外したグローブを置いて引退を表明した[19]。 人物・エピソード
戦績総合格闘技
キックボクシング
獲得タイトル表彰
脚注
関連項目外部リンク
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