ピュイ=ド=ドーム県
ピュイ=ド=ドーム県(ピュイ=ド=ドームけん、仏: Puy-de-Dôme、フランス語発音: [pɥi də dom]、オクシタン語のオーヴェルニャ方言では lo Puèi de Doma もしくは lo Puèi Domat という)は、フランス中部の県。オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏に属する。県名は、有名なドーム型火山であるピュイ・ド・ドームに由来する。 県民は2005年12月までピュイドモワ (Puydomois) と呼ばれたが、2006年春から県議会は表記をピュイドモワ (Puydômois) に切り替えた。これ以来、すべての公文書や出版物でこの表記が採られている。 歴史フランス革命期の1790年3月4日に設置された83県のひとつである。それまではオーヴェルニュ州であった。当初はモン=ドール(金の山)と呼ばれたが、国税当局から過度の注意を引くおそれがあったため、地元の代議員ジャン=フランソワ・ゴールティエ・ド・ビオーザの介入によりピュイ=ド=ドームに改称された。 県一帯は、フランスの給水塔と呼ばれるほど豊富な降水量で知られ、ダノン傘下のミネラルウオーター「ボルヴィック」のボトリング工場も稼働してきた。しかし2023年5月に水源からの取水量が急減。そのため県内の31地区を対象に屋外での上水道使用を制限したほか、プールの貯水を禁止した[1]。 地理現在はオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏に所属し、ロワール県、オート=ロワール県、カンタル県、コレーズ県、アリエ県、クルーズ県と隣接する。中央高地に位置し、80箇所以上の火口を持つことを誇りとしている。オートルートのA71号とA72号でパリから3時間、リヨンから1時間かかる。地中海方面へはA75号が延びる。リヴラドワ=フォレ地域自然公園がある。 経済県都のクレルモン=フェランは、ミシュランの企業城下町としてよく知られている。ティエールは14世紀から刃物の伝統が続く、オーヴェルニュで最も古い工業の町である。 地方は観光業に向いている。ピュイ・ド・ドームは都市部に住む人々の休日の行楽地として人気がある。1999年国勢調査によると、県内の住宅の11.7%は別荘として使われている。 人口統計
参照元:SPLAF[2]2006年度INSEE[3]2007年度[4] ギャラリー
脚注出典
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