ランド県
ランド県(ランドけん、Landes、ガスコーニュ語: Lanas)は、フランスのヌーヴェル=アキテーヌ地域圏の県である。 歴史フランス革命期の1790年に県として制定され、ギュイエンヌ地方やガスコーニュ地方と呼ばれた地域に属する。さらにその後、アンシャン・レジーム時代の多様な領域がランド県に併合された。ベアルンにむしろ向かっているシャロッスの農業地帯、ジロンド県と近接する森林などの行政区域である。 近代(1789年-1850年)、ランド県の一部は水はけの悪い荒野で覆われていた(面積の60%から70%)。Landesとは荒れ地を意味する言葉だが、逆説的に地名ともなった。ランド地方の南部は豊かで開墾され、樹木の生長に適した土壌のある、低い丘陵から構成されていた。荒れ地は、ヒツジ(1850年当時、100万頭の動物のうち90万頭を占めていた)に餌を与えるための野焼きで維持されていた。ヒツジを監督していたのが、竹馬に乗って移動するヒツジ飼いたちであった。ヒツジ飼いたちは竹馬を操り、遠距離にいるヒツジを追うため一日に15kmから20kmを容易く移動した。1857年6月19日法(fr)により、古い時代の遅れた農耕・遊牧様式はぬぐい去られた。公有地の大半が自由に使える用になったのである。19世紀半ばに公有地が売りに出されるに伴い、マツの植林が組織的に導入された(樹脂抽出と木材利用のため)。ランド地方の風景は変わり、ランドの森がこうして生まれた。急速に富がもたらされ県2/3の経済は完全に変化した。 2006年6月、ランド県議会は県名を、県立公園と同じ"ランド・ド・ガスコーニュ"(Landes de Gascogne)にすべきと表明した。 地理周囲をジロンド県、ロット県、ジェール県、ピレネー=アトランティック県に囲まれ、西には大西洋が位置している。フランスではジロンド県に次いで二番目に大きな県である。海岸線106kmあまりには、標高の高い砂丘地帯が連なる(コート・アルジャンと呼ばれる海岸地帯)。県面積の約67%がランドの森である。2009年にはクラウス嵐(fr)が森の北部を襲った。 県南部はアドゥール川が流れ、より丘がちで草地の多いシャロッス地方となる。この農業地帯ではウシやアヒルが育てられ、東のテュルサンのブドウ栽培と同様に、穀物が生産されている。農村地帯ではガスコーニュ語が話されている。 主な産業は林業、農業、畜産業。温泉地やリゾート地が点在し、観光業も盛んである。オスゴールはサーフィンの人気スポットである。 文化スペインに隣接する地域でもあり、各地で闘牛が開催される文化も残る[1]。 人口統計
出典:SPLAF[2]、2006年および2007年はINSEE[3][4] 主なコミューン
主な出身者→「Category:ランド県出身の人物」を参照
ギャラリー
脚注出典
外部リンク |