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国際競走

国際競走(こくさいきょうそう)とは開催している主催者に所属している競走馬のほか、外国に厩舎を置く調教師に管理された競走馬(以下、外国馬と呼ぶ)も出走できる競走である。ただし、外国馬については最大出走可能頭数がすべての競走馬の最大出走可能頭数とは別に定められていることが多い。

アメリカやヨーロッパでは多くの競走で外国馬にも門戸を開いている。日本では外国馬に門戸を開いている競走は限られていたが徐々に国際競走を増加させており、2010年には中央競馬平地競走重賞が、2018年の夏季からは平地競走のオープンがそれぞれすべて国際競走となった(ひまわり賞を除く)。

主要な国際競走

*印がつく国際競走は、競馬法第3条の2第1項の規定に基づき、農林水産省が指定する馬券発売対象競走を示す[1]

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

シリーズ戦

近年は国際競走が世界各地で多くなってきており、その賞金額も年々増加傾向にある。そこで強い競走馬を出走させたくなるような魅力的な競走を提供すべく取り入れられたのが、複数の競走からなるシリーズ戦の導入である。シリーズ内の競走に複数勝利した場合やシリーズによって定められているポイントによる上位馬にボーナス賞金を出すことによって、シリーズへの参加を促している。2015年現在、日本の競走が組み込まれているシリーズ戦は以下の5つである。

サマーシリーズ(サマースプリントシリーズ・サマー2000シリーズ・サマーマイルシリーズ〈2012年開始〉・サマージョッキーズシリーズ〈2007年開始〉)は中央競馬の夏季開催を盛り上げるために2006年から行われている。当初は国際競走のシリーズではなかったが、2009年からすべての競走が国際競走になった。

日本における国際競走

2020年現在、日本では中央競馬のみで252競走が国際競走として指定されている。

しかしジャパンカップなど一部の競走をのぞいて日本国外からの選出馬が発表されたものの、その後選出馬の関係者(馬主、調教師ら)が出走辞退を発表して結果的に日本調教馬のみで競走が行われる事例が多数ある。これは日本のGIシーズンが日本国外の競馬においてもGI競走が比較的多く行われ、そこに照準を合わせて調教を行う馬が多いことや、日本国外から出走する場合に行われる検疫検査を行うための厩舎などの施設が充分整えられていない(現時点では中央競馬では千葉県白井市競馬学校東京都府中市東京競馬場兵庫県三木市三木ホースランドパークの3か所、地方競馬では栃木県那須塩原市地方競馬教養センター大井競馬場の小林分厩舎、川崎競馬場の小向トレーニングセンターの3箇所)ことなども挙げられる。また、日本では自国もしくは近隣国の調教馬しか出走しない競走が大半であり、国際競走として外国馬には門戸を開く一方で、地方競馬所属馬に一切門戸を開いていない競走も数多く存在している。

2010年までは地方競馬では国際競走は行われていなかったが、2011年からは大井競馬の地方重賞であるサンタアニタトロフィーが本年のみ国際招待競走として開催され、また東京大賞典が地方競馬初の国際競走および国際GIとして開催されている[2]。なお、この他の地方競馬におけるダートグレード競走には国際グレード格付けを取得しているものはない(2018年現在)。

2018年からは川崎競馬場にて開催される全日本2歳優駿が国際競走として施行されるが[3]、国際グレードは現在のところ未取得である(現在はL格付)。また、2018年に限り従来地方競馬場で施行されていたJBC競走がJRAで開催されたため、同3レースが国際競走として施行された。

歴史

1970年秋に国際招待競走を施行する予定があったが実現しなかった[4]

1981年ジャパンカップが創設されて以後国際競走を盛んに行うようになり、過去10回の実績を踏まえて1992年にジャパンカップが国際GI競走に指定された。2004年の時点では国際指定競走は24競走(平地競走22、障害競走2)が対象となっており、そのうちジャパンカップのほか安田記念宝塚記念マイルチャンピオンシップの4競走が国際GI競走に、京王杯スプリングカップ毎日王冠阪神大賞典なども国際グレードに指定された(次項参照)。

近年は有力外国馬に国際指定競走に出走してもらうよう促すため、一定のレーティング基準を満たした外国馬が出走する場合に諸費用を日本中央競馬会(JRA)が負担する制度も設けられている。なおJRAが渡航費用を負担するのは原則として「当該馬のレーティングが110以上の場合」とされており[5]、とくにレーティングが高い馬の場合は馬の輸送費以外に関係者の宿泊費などもJRA負担となるが(事実上の招待扱い)輸送費のみをJRAが負担し宿泊費などは自己負担となるケースもある[6]

中央競馬では2005年から2009年の「新5カ年計画」で2007年までに国際指定競走を従前の24から111前後に増やしており、2005年については春秋の天皇賞について各5頭までの外国馬に門戸を開放することやGI以外の重賞23、オープン特別13の36競走(すべて平地競走)を国際競走に指定し国際競走指定競走は60(平地58、障害2)と大幅に拡大された。また2007年からは有馬記念も国際指定競走となる(ただし東京優駿などを含む2 - 3歳限定競走については生産者保護の観点から2007年は対象から外れた。2009年からは3歳限定競走、2010年からは2歳限定競走に対しても徐々に対象を拡大した)。

これはSITA(国際サラブレッド競売人協会)の国際格付け(世界各地の競馬先進国をパート1,2,3と分類している)において従来日本がパート2に格付けされていたことから、それをパート1に昇格できるようにするための準備の一環である。

2007年の競馬番組でこの5ヵ年計画の中途目標が達成される見込みとなったため、IRPAC(国際格付番組企画諮問委員会)に申請を行い、2006年11月にSITAで承認、日本のパート1国への昇格が決まった。これに従い2007年から以下に示す競走が国際競走の指定を受けた。しかしSITAでは同時に「外国人馬主に関する制度の改善が行われない限り、これ以上国際グレードに指定される競走を増やすことはない」との警告も行っていた[7]。これを受け、その後、2009年よりさらに開放を進め2010年よりすべての重賞が外国馬にも開放されたことからJRAのグレードと同じ国際グレードでの格付けがなされるようになった。

中央競馬

2007年に日本がパート1国へ昇格する従前からも国際グレードが付与された競走は少なからず存在したが、同年までに国際グレードが変更(格上げ、格下げ、抹消)がされたことは一度もない。以後、国際グレードが付与される競走が大幅に増えたものの国際グレードの変更がされた競走は長らく存在しなかったが、2011年に府中牝馬ステークスが前年までの国際GIIIより国際GIIに格上げされることが決定しており、これが初の変更事例となる。

たとえば安田記念は1993年から国際競走だが、国際GIに指定されたのは2004年以降である(その間は「国際グレードなし」となる)。キャピタルステークス2002年のみ、国際競走ではなかった。有馬記念は2006年まで国際競走ではなかったが、2000年から同年のジャパンカップ優勝外国馬に限り出走可能だった。

なお国際グレードを取得している重賞競走において国際グレードとJRAグレードはすべて一致しており、過去をさかのぼっても食い違いの例は存在しない。これはJRAが意図して食い違いを避けていたためであり、前述の安田記念が1993年から11年間の間も「国際グレードなし」の国際競走として施行され続けたのはその理由によるものである(従前から国際GIIとしてならば国際グレードを取得できる水準に達していたが、国際GIの水準と認められるまで国際グレードの指定を拒んでいた)。

なお、国際パート1に指定されたことを受けて、JRAでは2007年から国際競走である場合は従前の国際互換のある「Gグレード」、国際競走でない、あるいは国際競走であっても国際グレードの格付け基準を満たしていない競走は日本限定の「Jpnグレード[注 5]」としていたが、2009年からすべてのJRA重賞を国際競走とすることから、日本グレード格付け管理委員会の審査により、既存重賞は「Gグレード」、新設重賞については原則として創設から最低2年間は格付け無しの「(新設)重賞」[注 6]とする規定となった。

2018年夏季からは、九州産馬限定のひまわり賞を除くオープン特別競走がすべて国際競走として施行され、また、2019年より現行のオープン特別競走のうち、重賞に次いで生産の指標として重要とされる競走と位置付けられるもの、いわゆる準重賞競走を「リステッド競走(L格付け)」に指定する[8]。対象の競走はグレード競走と同様に日本グレード格付け管理委員会で審査し決定される(詳細は中央競馬のオープン特別競走の項を参照)。

2021年からは、ジャパンカップ出走馬の調教パートナーとして帯同する馬の出走機会を確保し、外国調教馬がジャパンカップに出走しやすい環境を整えるため、ジャパンカップ開催週に条件戦の国際競走を新設することとなり、当年度は4競走が新たに設定された[9]

競馬の競走格付け#海外の独自格付けとの関係も参照されたい。

JRAグレードで格上げ、格下げされた競走は以下。

以下は、中央競馬で施行されている国際競走の一覧である。

国際GI

競走名 現グレード以外での国際競走 国際GI
フェブラリーステークス なし 2007年 -
高松宮記念 2001年 - 2006年(JRA GI)
大阪杯 2003年(JRA GII)
2004年 - 2016年(国際GII)
2017年 -
桜花賞 なし 2010年 -
皐月賞
天皇賞(春) 2005年 - 2006年(JRA GI) 2007年 -
NHKマイルカップ なし 2009年 -
ヴィクトリアマイル 2006年(JRA GI)
2007年 - 2008年(JpnI)[注 7]
優駿牝馬 なし 2010年 -
東京優駿
安田記念 1993年 - 2003年(JRA GI) 2004年 -
宝塚記念 1997年 - 2000年(JRA GI) 2001年 -
スプリンターズステークス 1994年 - 2005年(JRA GI) 2006年 -
秋華賞 なし 2009年 -
菊花賞 2010年 -
天皇賞(秋) 2005年 - 2006年(JRA GI) 2007年 -
エリザベス女王杯 1999年 - 2006年(JRA GI)
マイルチャンピオンシップ 1998年 - 2003年(JRA GI) 2004年 -
ジャパンカップ 1981年 - 1983年(JRAオープン)
1984年 - 1991年(JRA GI)
1992年 -
チャンピオンズカップ 2000年 - 2006年(JRA GI) 2007年 -
阪神ジュベナイルフィリーズ なし 2010年 -
朝日杯フューチュリティステークス
有馬記念 2007年 -
ホープフルステークス[注 8] 2010年 - 2013年(国際GIII)
2014年 - 2016年(国際GII)
2017年 -

国際GII

競走名 現グレード以外での国際競走 国際GII
日経新春杯 2006年(JRA GII) 2007年 -
アメリカジョッキークラブカップ 2006年(JRA GII)
2007年 - 2008年(JpnII)[注 9]
2009年 -
東海ステークス 2006年(JRA GII) 2007年 -
京都記念 2005年 - 2006年(JRA GII)
中山記念
チューリップ賞 2010年 - 2017年(国際GIII) 2018年 -
弥生賞ディープインパクト記念 なし 2010年 -
金鯱賞 2000年 - 2006年(JRA GII) 2007年 -
フィリーズレビュー なし 2010年 -
スプリングステークス
阪神大賞典 2002年 -
日経賞 2002年 - 2006年(JRA GII) 2007年 -
ニュージーランドトロフィー なし 2009年 -
阪神牝馬ステークス 2006年(JRA GII) 2007年 -
マイラーズカップ なし 2004年 -
フローラステークス 2010年 -
青葉賞
京都新聞杯 2009年 -
京王杯スプリングカップ 1994年 - 2000年(JRA GII) 2001年 -
目黒記念 2005年 - 2006年(JRA GII)
2007年 - 2008年(JpnII)[注 9]
2009年 -
札幌記念 なし
紫苑ステークス 2016年 - 2022年(国際GIII) 2023年 -
セントウルステークス 2005年(JRA GIII)
2006年(JRA GII)
2007年 -
ローズステークス なし 2009年 -
セントライト記念 2010年 -
オールカマー 1995年 - 2006年(JRA GII) 2007年 -
神戸新聞杯 なし 2010年 -
毎日王冠 1996年 - 2000年(JRA GII) 2001年 -
京都大賞典 なし 2003年 -
府中牝馬ステークス 2005年 - 2006年(JRA GIII)
2007年 - 2010年(国際GIII)
2011年 -
富士ステークス 1984年 - 1997年(JRAオープン)
1998年 - 2001年(JRA GIII)
2002年 - 2019年(国際GIII)
2020年 -
スワンステークス 1998年 - 2006年(JRA GII) 2007年 -
京王杯2歳ステークス なし 2010年 -
アルゼンチン共和国杯 2005年 - 2006年(JRA GII)
2007年 - 2008年(JpnII)[注 9]
2009年 -
デイリー杯2歳ステークス なし 2010年 -
東京スポーツ杯2歳ステークス 2010年 - 2020年(国際GIII) 2021年 -
ステイヤーズステークス 2005年 - 2006年(JRA GII)
2007年 - 2008年(JpnII)[注 9]
2009年 -
阪神カップ 2006年(JRA GII)
2007年 - 2008年(JpnII)[注 7]

国際GIII

競走名 現グレード以外での国際競走 国際GIII
中山金杯 2006年(JRA GIII) 2007年 -
京都金杯
愛知杯 なし
フェアリーステークス 2009年 -
シンザン記念
京成杯
平安ステークス 2006年(JRA GIII) 2007年 -
東京新聞杯 2005年 - 2006年(JRA GIII)
根岸ステークス
京都牝馬ステークス
共同通信杯 なし 2009年 -
小倉大賞典
シルクロードステークス 2006年(JRA GIII) 2007年 -
ダイヤモンドステークス 2006年(JRA GIII)
2007年 - 2008年(JpnIII)[注 9]
2009年 -
きさらぎ賞 なし
クイーンカップ
アーリントンカップ
阪急杯 2005年 - 2006年(JRA GIII) 2007年 -
オーシャンステークス 2006年(JRA GIII)
2007年 - 2008年(JpnIII)[注 7]
2009年 -
中京記念 2005年 - 2006年(JRA GIII) 2007年 -
中山牝馬ステークス 2006年(JRA GIII)
フラワーカップ なし 2009年 -
ファルコンステークス
毎日杯
マーチステークス 2006年(JRA GIII) 2007年 -
ダービー卿チャレンジトロフィー
福島牝馬ステークス なし
アンタレスステークス 2005年 - 2006年(JRA GIII)
新潟大賞典 2005年 - 2006年(JRA GIII)
2007年 - 2008年(JpnIII)[注 9]
2009年 -
葵ステークス 2018年(新設重賞)
2019年 - 2021年(重賞)
2022年 -
ユニコーンステークス なし 2009年 -
エプソムカップ 2005年 - 2006年(JRA GIII) 2007年 -
CBC賞 2004年 - 2005年(JRA GII)
2006年(JRA GIII)
マーメイドステークス 2005年 - 2006年(JRA GIII)
ラジオNIKKEI賞 なし 2009年 -
函館スプリントステークス なし
七夕賞 2006年(JRA GIII) 2007年 -
プロキオンステークス 2005年 - 2006年(JRA GIII)
アイビスサマーダッシュ 2006年(JRA GIII)
2007年 - 2008年(JpnIII)[注 9]
2009年 -
函館記念 なし
小倉記念
関屋記念 2005年 - 2006年(JRA GIII) 2007年 -
函館2歳ステークス なし 2010年 -
北九州記念 2009年 -
クイーンステークス
レパードステークス 2009年(新設重賞)[注 6]
2010年(重賞)[注 6]
2011年 -
新潟記念 2006年(JRA GIII) 2007年 -
キーンランドカップ なし 2009年 -
札幌2歳ステークス 2010年 -
新潟2歳ステークス
小倉2歳ステークス
チャレンジカップ 2005年 - 2006年(JRA GIII) 2007年 -
京成杯オータムハンデキャップ 2006年(JRA GIII)
エルムステークス なし 2009年 -
シリウスステークス 2006年(JRA GIII) 2007年 -
サウジアラビアロイヤルカップ 2014年(新設重賞)
2015年(重賞)
2016年 -
アルテミスステークス 2012年(新設重賞)
2013年(重賞)
2014年 -
武蔵野ステークス 2000年 - 2001年(JRA GIII) 2002年 -
ファンタジーステークス なし 2010年 -
みやこステークス[注 6] 2010年 - 2017年[注 10]
2019年 -
福島記念 2006年(JRA GIII)
2007年 - 2008年(JpnIII)[注 9]
2009年 -
京都2歳ステークス[注 6] なし 2014年 -
京阪杯 2005年 - 2006年(JRA GIII) 2007年 -
鳴尾記念 1997年 - 1999年(JRA GII)
2006年(JRA GIII)
中日新聞杯 なし 2009年 -
カペラステークス 2008年(JpnIII)
ターコイズステークス 2015年(新設重賞)
2016年(重賞)
2017年 -

国際グレード外

競走名 グレード 国際競走施行年
JBCスプリント JpnI 2018年
JBCクラシック
JBCレディスクラシック

オープン特別

競走数 L格付 備考
1981年 - 1983年 1   一般競走
1984年 - 1997年 富士ステークス
1998年 - 2000年 0 競走なし
2001年 1 キャピタルステークス
2002年 0 競走なし
2003年 - 2004年 1 キャピタルステークス
2005年 14 この年から増加
2006年 18  
2007年 23
2008年 38
2009年 - 2017年 37 1競走減少
2018年 88
2019年 111 63 リステッド競走の指定開始
2020年 123  
2021年 130 62
2022年 134 63
2023年 138 64

3勝クラス以下特別・一般

競走名 競走条件 国際競走施行年
シャングリラステークス 3勝クラス 2021年 -
ウェルカムステークス
(一般競走) 2勝クラス 1競走:2021年
2競走:2022年 -
オリエンタル賞 2021年

障害競走(国際グレードなし)

競走名 グレード 国際競走施行年
ペガサスジャンプステークス オープン特別 2001年 -
中山グランドジャンプ J・GI 2000年 -
中山大障害 2011年 -

地方競馬

地方競馬においては、日本の競馬が国際セリ名簿基準書におけるパート1国に認定されて以後も、外国馬の受け入れ体制が十分ではないため[10]、東京大賞典以外は国際グレードの格付けがなされず、日本限定グレードである「Jpn(I - III)」を使用しており、国際的なセリ名簿評価で、競走格と馬名をゴシック表示できる「ブラックタイプ競走」においては世界的に最も最低評価に当たる「制限付きリステッド競走(LR=リステッド・リストリクテッド)」とされている[注 11]2023年度から実施する予定の全日本的なダートグレード競走の体系整備の実施に際して、2028年度から段階を追って「Jpn」格付けをすべて国際競走の認定を受けることを目指し、地方競馬においても国際格付けの取得へ向けた賞金設定・レースレーティング設定、外国馬の受け入れなどの体制整備に取り組むとしている[11]

国際GI

競走名 現グレード以外での国際競走 国際GI
東京大賞典 なし 2011年 -

ダートグレード競走(国際グレードなし)

競走名 グレード 国際競走施行年
全日本2歳優駿 JpnI / L 2018年 -

地方重賞

競走名 国際競走施行年
サンタアニタトロフィー 2011年

国際競走の推移

平地 合計
重賞 オープン特別
1981年 - 1983年 1 1 2
  国際グレードなし  
JRAGI JRAGII JRAGIII オープン特別
1984年 - 1991年 1 0 0 1 2
  国際GI 国際GII 国際GIII 小計 国際グレードなし 小計  
JRAGI JRAGII JRAGIII オープン特別
1992年 1 0 0 1 0 0 0 1 1 2
1993年 1 2 3
1994年 2 1 4 5
1995年 2 5 6
1996年 3 6 7
1997年 3 4 8 9
1998年 4 5 1 0 10 11
1999年 5 11 12
  平地 障害  
国際GI 国際GII 国際GIII 小計 国際グレードなし 小計 国際グレードなし 小計
JRAGI JRAGII JRAGIII オープン特別 J・GI J・GII J・GIII オープン特別
2000年 1 0 0 1 6 5 2 0 13 1 0 0 0 1 15
2001年 2 2 4 3 1 12 1 2 18
2002年 3 2 7 4 0 0 10 19
2003年 4 8 5 1 12 22
2004年 4 6 12 4 10 24
2005年 6 10 16 14 46 60
2006年 5 13 15 33 18 72 87
  GI GII GIII   JpnI JpnII JpnIII  
2007年 12 16 31 59 1 4 5 23 33 1 0 0 1 2 94
2008年 5 6 38 50 111
2009年 15 25 58
[注 12]
98 0 0 1 37 38 138
  GI GII GIII オープン特別  
2010年 22 34 67
[注 12][注 6]
37 160 1 0 0 1 2 162
  中央 地方  
平地 障害
GI JpnI GII GIII オープン特別 3勝クラス以下特別・一般 小計 国際グレードなし 小計
J・GI J・GII J・GIII オープン特別
2011年 22 0 35 66 37 0 160 2 0 0 1 3 2
[注 13]
165
2012年 - 2013年 67
[注 14]
161 1
2014年 36 69
[注 15][注 6]
164 168
2015年 68
[注 15][注 16][注 17]
163 167
2016年 70
[注 16]
165 169
2017年 24 34 70
2018年 3
[注 18]
70
[注 19][注 20]
88
[注 21]
219 2
[注 22]
224
2019年 0 71
[注 19]
111 240 245
2020年 35 70
[注 19]
123 252 257
2021年 36 69
[注 19]
130 4 263 268
2022年 69 134 267 272
2023年 - 2024年 37 68 138 271 276

脚注

注釈

  1. ^ 2024年から発売対象レースに追加された。
  2. ^ a b c d e 2017年から発売対象レースに追加された。
  3. ^ a b c d 2020年から発売対象レースに追加された。
  4. ^ a b 2016年 - 2019年は発売対象レースだった。
  5. ^ 読み方は「ジー」が原則であるが、一部「ジェイピーエヌ」と説明する場合もある。
  6. ^ a b c d e f g 2009年より2年間競走実績のない新設の重賞競走には格付けを与えないこととなったため、2009年に新設されたレパードステークスは2009年、2010年の施行時には国際グレードが付与されていなかった(JRAでは新設1年目は「新設重賞」、2年目は「重賞」として扱う)。なお、過去に行われた同じ条件、またはそれに準じるオープン特別競走が重賞に昇格した場合は、その競走を前身の扱いとみなして、新設でも「Gグレード」の格付けを認める場合があり、2010年に新設されたみやこステークスは前身のオープン競走(トパーズステークス)が存在するので、新設初年度より国際グレード(GIII)が付与されている。同様に京都2歳ステークスも重賞としては2014年の新設で、暫定的に国際グレードなしとしていたが同名のオープン特別が行われていたため、新設初年度から国際GIIIが与えられている。
  7. ^ a b c 国際競走ではあるが「新設後3年間の競走実績があること」という条件が満たされていなかったため、2007年のパートI国昇格時に国際グレードの指定を受けることができなかった。
  8. ^ 同名オープン特別と、阪神で行われていたラジオNIKKEI杯2歳ステークスの競走機能を統合したもの。当初暫定で国際GIIIとして扱われていたが、その後GIIに格上げ。
  9. ^ a b c d e f g h 国際競走でありながら、過去3年間のレースレーティング平均が基準を満たしていない(GI:115、GII:110、GIII:105)という理由で2007年のパートI国昇格時に国際グレードの指定を受けることができなかった。
  10. ^ 2018年はJBC競走開催のため休止。
  11. ^ 但し、全日本2歳優駿は外国馬にも開放しているためリステッド競走(L)に格付けされている
  12. ^ a b 2009年、2010年には国際グレードが付与されていなかったレパードステークス(2009年新設)を含む。
  13. ^ 大井競馬場にて東京大賞典が国際GIを取得、またサンタアニタトロフィーがこの年限りで国際招待競走として実施されたため。
  14. ^ 国際グレードが付与されていないアルテミスステークス2012年新設)を含む。
  15. ^ a b 国際グレードが付与されていないいちょうステークス(2014年新設)→サウジアラビアロイヤルカップ2015年「いちょうステークス」から名称変更)を含む。
  16. ^ a b 国際グレードが付与されていないターコイズステークス(2015年新設)を含む。
  17. ^ 愛知杯は2016年より1月に施行するため、2015年は休止。
  18. ^ 本年に限りJBC3競走がJRAにて開催となったため。
  19. ^ a b c d 国際グレードが付与されていない葵ステークス(2018年新設)を含む。
  20. ^ 本年に限りみやこステークスが休止。
  21. ^ 夏季以降施行されたオープン特別計51競走が国際競走となったため。
  22. ^ 川崎競馬場にて全日本2歳優駿が国際競走として実施されるため。

出典

  1. ^ 農林水産大臣が指定する海外競馬の競走”. jra.jp. 日本中央競馬会. 2023年10月29日閲覧。
  2. ^ 東京大賞典競走の国際競走化及び国際GI格付け取得について”. 東京シティ競馬公式サイト. 2010年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月19日閲覧。
  3. ^ 神奈川県川崎競馬組合 (2018年2月). “平成30年度当初予算の概要”. 川崎競馬公式サイト. 2018年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月29日閲覧。
  4. ^ 優駿1970年10月号』、中央競馬ピーアール・センター、49頁。 
  5. ^ 東京スポーツ 2009年11月18日付競馬面
  6. ^ 【エ女王杯】シャラナヤ“招待馬”扱い”. sanspo.com. 2009年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月10日閲覧。
  7. ^ Japan Part I”. bloodhorse.com (2006年11月21日). 2007年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月29日閲覧。
  8. ^ 平成31年度リステッド競走一覧”. 日本中央競馬会 (2018年11月20日). 2018年11月25日閲覧。
  9. ^ 令和3年度秋季競馬番組の概要について”. 日本中央競馬会. 2021年8月1日閲覧。
  10. ^ 2024年現在、地方競馬施設で外国馬受入れが可能な国際厩舎を有しているのは、特別区競馬組合大井競馬場及び小林分教場神奈川県川崎競馬組合の小向トレーニングセンター、法語県競馬組合の西脇トレーニングセンターの4か所のみである。[要出典]また、検疫施設を有しているのは地方競馬全国協会の地方競馬教養センターのみである。
  11. ^ 2023年はダート競馬〝競走体系整備元年〟2歳戦からスタート(3/3ページ)”. zakzak. 夕刊フジ (2023年1月1日). 2023年10月29日閲覧。

関連項目

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