『女子的生活』(じょしてきせいかつ[2])は、坂木司による日本のライト文芸連作短編小説。文芸誌『yom yom』の読み切り競作企画「ふたりぐらし」の第3回として2013年春号に掲載された短編小説「女子的生活」が好評を博し、2014年冬号から2015年秋号、2016年春号に全6回にわたり連載化、2016年8月に新潮社より刊行された。自称[3]トランスジェンダーの「みき」こと小川幹生と後藤との共同生活を描く。
NHK総合「ドラマ10」枠にて志尊淳の主演により連続テレビドラマ化され、2018年1月に放送。
あらすじ
見た目は美しい女性だが、実は男性で、女性が恋愛対象というトランスジェンダーの小川みき(本名:小川幹生)はファストファッション会社で働くOL。同僚のかおりや仲村と共に、忙しいながらも充実した「女子的生活」を満喫していた。ある日、同級生だった後藤が訪ねて来る。みきの姿を見て驚く後藤だったが「お金がなく頼る人間がいないので助けて欲しい」と言い、みきは「合コン」セッティングを条件に、渋々承諾することに。合コン当日、みきの前に、ゆいという自然派気取りの女が現れる。みきとゆいは、「女」同士のバトルを繰り広げることになるのだが…。(公式サイトより)
登場人物
- 小川幹生(おがわ みきお)・小川みき(おがわ みき)
- 主人公。専門学校を卒業後、アパレルメーカーに勤務。「みき」と呼ばれている。
- 後藤(ごとう)
- 小川の幼なじみ。
- 仲村(なかむら)
- 小川の同僚。中国語が得意。
- かおり
- 小川の同僚で同期。ゆるふわ系。
- とも
- みきの専門学校時代の同級生で親友。後藤の前にいた小川との前ルームシェア相手でメイクアップアーティストのアシスタントをしている。
- ケンイチ
- 合コン相手。
書誌情報
テレビドラマ
NHK総合「ドラマ10」枠にてNHK大阪放送局の制作[7]によりテレビドラマ化され、2018年1月5日から1月26日まで放送された。全4回[8]。主演は志尊淳で、本作がNHKドラマ初主演となる。トランスジェンダーでモデル、執筆などの活動を行う西原さつきがトランスジェンダー指導として所作や発声の指導を担当する[9]。
NHK総合にて2018年3月12日(11日深夜)と13日(12日深夜)の2夜にわたって再放送された[10]。
キャスト
主要人物
ゲスト
スタッフ
- 原作 - 坂木司『女子的生活』
- 脚本 - 坂口理子
- 音楽 - 鈴木慶一
- トランスジェンダー指導 - 西原さつき
- 制作統括 - 三鬼一希
- プロデューサー - 木村明広
- 演出 - 新田真三、中野亮平
放送日程
放送回 |
放送日 |
ラテ欄 |
演出
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第1回 |
1月05日 |
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新田真三
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第2回 |
1月12日 |
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第3回 |
1月19日 |
|
中野亮平
|
最終回 |
1月26日 |
|
原作との違い
舞台は東京から神戸[11]、小川は本名の「幹生」ではなく愛称の「みき」表記[注 1]、後藤に下の名がある、女性との接触は、男としての異性愛寄りであったもの[12]が、身体は男、性認識は女のレズビアン[13]という解釈であるなど、原作小説と異なる点が存在する。
その他
小川役の志尊は同じ坂木デビュー作にしてこれを原作とする同名のテレビドラマ『青空の卵』で、事故を負い、男につきまとう安藤純役をつとめた[14]。
レギュラー出演者の夙川アトム、第2話以降のゲストであった中島広稀・畦田ひとみ[注 2](第2話)・山村紅葉・本田博太郎(第3話)・土村芳(第4話)は、当ドラマ制作統括担当の三鬼一希、演出の新田真三・中野亮平が手掛けた『べっぴんさん』(2016年10月 - 2017年3月)にも出演していた[要出典]。また、かおり役の玉井はその『べっぴんさん』でヒロインの友人役を演じた百田夏菜子と同じももいろクローバーZのメンバーである。
受賞
脚注
注釈
- ^ a b 「(幹生)」注釈として「みき」に併記
- ^ 畦田は、第4話にも出演。
出典
- ^ a b “女子的生活”. 新潮社. 2017年11月7日閲覧。
- ^ “坂木司 - 女子的生活”. 新潮社. 2017年12月23日閲覧。
- ^ 坂木司『女子的生活』(第1刷)新潮社、163-173頁。ISBN 978-4-10-312052-0。
- ^ 新潮社出版文芸の2016年8月26日のツイート、2017年11月12日閲覧。
- ^ “朝井リョウ、飛鳥井千砂、越谷オサム、坂木司、徳永圭、似鳥鶏、三上延、吉川トリコ 『この部屋で君と』”. 新潮社. 2017年11月12日閲覧。
- ^ “女子的生活”. スティングレイ. 2018年1月11日閲覧。
- ^ NHK大阪 公式の2017年11月7日のツイート、2017年11月12日閲覧。
- ^ “志尊淳NHKドラマ初主演!『女子的生活』制作開始!”. 2017年11月7日閲覧。
- ^ “志尊淳がポップで明るいガールズストーリーのヒロイン役(!)でNHKドラマ初主演”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2017年11月7日). https://thetv.jp/news/detail/127132/ 2017年11月12日閲覧。
- ^ “再放送情報「女子的生活」” (2018年3月5日). 2018年3月5日閲覧。
- ^ “志尊淳がOL役 NHKドラマ『女子的生活』で町田啓太、玉井詩織らと共演”. CINRA.NET (CINRA). (2017年11月7日). https://www.cinra.net/news/20171107-joshitekiseikatsu 2017年12月2日閲覧。
- ^ 坂木司『女子的生活』(第1刷)新潮社、22頁。ISBN 978-4-10-312052-0。
- ^ “女子役・志尊淳に「完全に負けた」の声 小芝風花とキスシーンも…攻めた初回に反響〈女子的生活〉”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2018年1月6日). https://mdpr.jp/news/detail/1738981 2017年1月7日閲覧。
- ^ “BS朝日ドラマインソムニア「青空の卵」”. ポニーキャニオン. 2017年11月12日閲覧。
- ^ “志尊淳の"女装"姿も話題『女子的生活』がギャラクシー賞月間賞”. マイナビニュース. (2018年2月20日). https://news.mynavi.jp/article/20180220-586668/ 2018年8月24日閲覧。
- ^ “志尊淳、『女子的生活』で文化庁芸術祭・放送個人賞受賞 大賞は『透明なゆりかご』”. ORICON NEWS. 2021年5月31日閲覧。
関連項目
外部リンク
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第1期 (1989年4月 - 1990年9月) |
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第2期 (2010年3月 - ) |
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