桑園駅
桑園駅(そうえんえき)は、北海道札幌市中央区北11条西15丁目(参考:桑園)にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅である。駅番号はS02。電報略号はソウ。事務管理コードは▲130123[4]。副駅名は「JRA 札幌競馬場前」。所属線の函館本線と[1]、当駅を起点とする札沼線(愛称:学園都市線)が乗り入れる[注釈 1]。 歴史JR北海道1907年(明治40年)に札幌競馬場が開設され、翌1908年(明治41年)に開催日にかぎって競馬場付近に北五条仮乗降場が設けられ、1911年(明治44年)からは競馬場前仮乗降場が毎年設けられるようになった。 1922年(大正11年)改正鉄道敷設法が施行され、現在の札沼線にあたる路線[注釈 2]が規定されると、その分岐点や設置駅の請願が盛んとなった。このうち札幌側の起点については翌1923年(大正12年)1月9日に分岐点として桑園駅を新設する運動が始まり、苗穂駅分岐を主張する運動と猛烈な競争となった[5][注釈 3]。 そして、運動開始と同年の1923年(大正12年)9月に入り鉄道当局から、「札幌琴似間に函館起点一七八哩六鎖に一駅設くべし」という通牒が道庁経由で札幌市になされ、翌1924年(大正13年)4月には、前述の臨時乗降場の位置に設置されることが決定し、同年6月に旅客と荷物のみを扱う駅として当駅が開業した[5]。1933年(昭和8年)には札沼南線(現:札沼線)が分岐するようになった[6]。 隣の札幌駅が旅客駅になると、桑園駅での貨物の扱いが増え、設備が増強され、すぐそばに札幌市場駅が設けられるまでになった。しかし1970年代に貨物取扱量が減少したため、高架工事にともなって1978年(昭和53年)に旅客駅に戻った[6]。 年表
駅名の由来→「桑園」も参照
附近の通称地名「桑園」から。 札幌市電駅構造2面4線のホームを有する高架駅。1・2番線を函館本線が、3・4番線を札沼線が使用する路線別配置となっている。社員配置駅でみどりの窓口、自動券売機、話せる券売機[2]、自動改札機が設置されている。JR北海道本社最寄駅であることから、同社初の自動改札機が試験導入された駅であった。 1994年11月1日に当駅 - 札幌駅間の札沼線列車用単線が増設された際、従前の方向別配線から路線別配線に改められた。その名残として、札沼線が非電化であった頃も3番線に架線が張られたままとなっていたが、この架線は2012年6月1日の札沼線電化開業の際に再び活用されることになった。 2020年現在、函館本線下り線から3・4番線に入る事はできない。一方、2番線の札幌方にある下り出発信号機は函館本線下り線及び、それに平行する札沼線列車用単線の両方向への進出が可能となっている。そのため設備上は、札沼線列車用単線に函館本線下り列車が入線することも可能である。 以前は西口のみだったが、1995年に市立札幌病院が当駅近くの国鉄札幌資材センター跡地へ移転してきたこともあり、東口・エレベーター・エスカレーターが増設された[6]。 管理駅として、札沼線の八軒 - あいの里公園の各駅を管理下に置いている。また学園都市線地区駅として地区駅長(桑園駅長兼務)・地区副駅長を配置し、当別駅を傘下に置く。 のりば
(出典:JR北海道:駅の情報検索)
駅構内の店舗・施設利用状況2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員は10,033人で、JR北海道では5番目に利用者数が多い[16]。 近年は駅周辺のマンション開発により利用客数が増加している。 近年の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりである。
駅周辺近隣はかつて倉庫街だったが、1995年10月11日に市立札幌病院が中央区北1条西9丁目から当駅近隣の中央区北11条西13丁目に移転してきて以降、大規模商業施設やマンションが建設され、都心部に近いこともあり発展が続いている。 札幌競馬場の最寄駅であり、競馬開催日や場外発売日には駅前から無料送迎バスが運行されている。また、JR北海道の本社とも直結しており、本社ビル内には日本貨物鉄道(JR貨物)北海道支社も入居している。 JR関連企業
JR関連以外の企業
バス路線2024年(令和6年)4月1日現在。 一般路線は西口の「桑園駅」停留所と東口の「市立病院前」停留所に分けられる。
隣の駅
かつて存在した路線
脚注注釈出典
JR北海道
新聞記事参考資料
関連項目外部リンク
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