狂気への序曲
「狂気への序曲」 (きょうきへのじょきょく、I'm Going Slightly Mad) は、イギリスのロックバンド、クイーンによる楽曲である。作曲はフレディ・マーキュリー。1991年のアルバム『イニュエンドウ』から2番目のシングルとしてリリースされた。歌詞とこれに伴うミュージックビデオは、独特でユーモアがあり、陽気な歌を計画している[1]。この楽曲には、ブライアン・メイによるスライドギターソロがあり、ジョン・ディーコンのベースは低いBまで下げられている。 因みにイントロや曲中で聴くことのできるコーラス風の声は、フレディがコルグ社のシンセサイザーであるコルグM1にプリセットされている「03 Ooh-Ahh」の音源で演奏したものである[2]。 シングルカバーは、アルバムの他の曲と同様に、グランヴィルのイラストに影響されている。 ビデオミュージック・ビデオ(他の『イニュエンドウ』のビデオのようにDoRoプロダクションズのRudi DolezalとHannes Rossacherによって監督されている)は、1991年2月にライムハウス・スタジオで撮影された。ビデオはブライアンがペンギン(クイーンのファーストアルバムのブックレットでの服装を再使用)[3]に扮したり、フレディがゴリラのスーツに入ったりバナナの房(歌詞の「I think I'm a banana tree」に一致)をかつらとしてかぶるなど、メンバーの衣装やコミカルな態度、仕草が特徴的である。 『狂気への序曲』は、フレディ自身の豊かな創造性を特徴としたクイーン最後のPVである。彼は既に病気が相当に悪化しており、全盛期と比較すると外見は非常に虚弱であったが、ビデオの絵コンテのいくつかには監修に加わっており、最後のクリップでは、とても魅力的で表現に富んでいる。 なおフレディが撮影された最後のPVである『輝ける日々』(1991年5月) では、彼の容態がさらに悪化し、立ったままほとんど動くことはなかった。そのため、このビデオはモノクロになっている[4]。 参加ミュージシャン
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