米坂線の車窓(2010年3月)。
荒川と並行している。
キハ110・E120の混結による坂町行き(2013年6月)。
萩生駅東側
米坂線(よねさかせん)は、山形県米沢市の米沢駅から新潟県村上市の坂町駅を結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(地方交通線)である。
路線データ
停車場・施設・接続路線
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山形新幹線
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奥羽本線(山形線)
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0.0
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米沢駅
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松川橋梁 最上川(松川)
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180 m
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3.1
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南米沢駅
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掘立川橋梁 掘立川
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遠山川橋梁 蛭川
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6.5
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西米沢駅
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鬼面川橋梁 鬼面川
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169 m
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9.6
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成島駅
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誕生川
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12.5
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中郡駅
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黒川橋梁 黒川
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穴塚川橋梁 穴塚川
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16.9
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羽前小松駅
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犬川橋梁 犬川
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19.4
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犬川駅
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山形鉄道:フラワー長井線
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23.0
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今泉駅
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白川橋梁 置賜白川(白川)
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24.8
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白川信号場 -1984
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山形鉄道:フラワー長井線
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27.3
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萩生駅
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萩生川橋梁 萩生川
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30.1
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羽前椿駅
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小白川橋梁 小白川
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34.7
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手ノ子駅
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第一落合橋梁 宇津川
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第二落合橋梁 宇津川
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宇津トンネル 1279 m
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間瀬トンネル
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間瀬橋梁 綱川沢
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柴元橋梁 間瀬川
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間瀬川
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遅越橋梁 間瀬川
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上小畑橋梁 間瀬川
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小畑橋梁 間瀬川
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下小畑橋梁 間瀬川
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上杉橋橋梁 間瀬川
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杉橋橋梁 間瀬川
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下杉橋橋梁 間瀬川
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鷹の巣橋梁 間瀬川
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金杉橋梁 間瀬川
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桜川橋梁 桜川
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沼沢橋梁 桜川
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43.9
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羽前沼沢駅
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百子沢トンネル
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登戸橋梁 桜川
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登戸トンネル
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小滝橋梁 桜川
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明沢橋梁 明沢川
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栗松トンネル
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弁当沢トンネル
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眼鏡橋梁 明沢川
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眼鏡トンネル
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箱ノ口橋梁 明沢川
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箱の口トンネル
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横川→
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50.0
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伊佐領駅
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小川橋梁 小川沢
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大石橋梁 横川
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水沢橋梁 横川
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朝篠橋梁 横川
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松岡橋梁 横川
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54.7
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羽前松岡駅
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大沢川橋梁 大沢川
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58.3
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小国駅
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田沢川橋梁 田沢川
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第六荒川橋梁 ←荒川 / 横川↑
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赤芝トンネル
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第五荒川橋梁 荒川
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横根山トンネル
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第四荒川橋梁 荒川
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150.15 m
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荒谷橋梁 大沢川
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63.6
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玉川口駅 -1995
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第三荒川橋梁 荒川
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(覆道)
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玉川橋梁 玉川
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玉川トンネル 682 m
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山形新潟県境
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67.8
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越後金丸駅
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第二荒川橋梁 荒川
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101.3 m
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龍の髭トンネル
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上ノ沢橋梁 上ノ沢
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八ツ口トンネル
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下ノ沢橋梁 下ノ沢
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第一荒川橋梁 荒川
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124 m
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炭焚沢橋梁
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荒谷橋梁 荒谷沢
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荒谷トンネル
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砂子沢橋梁
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73.1
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越後片貝駅
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沼川橋梁 沼川
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榎山トンネル
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鷹ノ巣山トンネル
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大石川橋梁 大石川
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79.7
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越後下関駅
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内須川橋梁 赤谷川
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83.5
|
越後大島駅
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鍬江沢橋梁 鍬江沢川
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(覆道)
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86.2
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花立駅 -1995
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90.7
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坂町駅
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羽越本線
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米沢駅 - 今泉駅間が東北本部、萩生駅 - 坂町駅間が新潟支社の管轄であり、今泉駅と萩生駅の間(米沢駅起点26.0 km地点)に支社境がある。
歴史
旧鉄道敷設法に規定する「北越線及奥羽線ノ連絡線」で、「新潟県下新発田ヨリ山形県下米沢ニ至ル鉄道」である。1926年に山形県側の米沢 - 今泉間が米坂線として開業。1931年には新潟県側の米坂西線(よねさかさいせん)坂町 - 越後下関間が開業し、同時に東側も手ノ子まで延伸、米坂東線(よねさかとうせん)に改称された。以降、両側から延伸を繰り返し、1936年の県境区間を最後に全通し、両線を統合。再び米坂線となった。
JRの路線名で、複数の地名から一文字ずつを取って付けられた名称の中では、大糸線と並んで両方の文字を訓読みする例外の一つである(通常は音読み)。
かつては南東北地方の日本海側 - 内陸( - 太平洋側)間連絡線(主に新潟 - 山形・仙台間)として旅客・貨物輸送ともに重要な路線としての役割を担った。しかし、現在ではモータリゼーション等により連絡線的役割は影を潜め、貨物営業も廃止され、また、羽越本線不通時の優等列車迂回路としての役割も羽越本線の電化(=優等列車の電車化及び貨物列車牽引機の電気機関車化)によりその役割は大きく減った。さらに奥羽本線が標準軌に改軌されて以降は、幹線との直通列車は新潟方面のみとなった。
米坂東線
- 1926年(大正15年)9月28日 米沢 - 今泉 (23.0 km) が米坂線として新規開業。南米沢・西米沢・中郡・羽前小松・犬川の各駅を新設(今泉は既設)。
- 1931年(昭和6年)8月10日 今泉 - 手ノ子 (11.7 km) を延伸開業。米坂線を米坂東線と線名改称、白川信号所、萩生・羽前椿・手ノ子の各駅を新設。
- 1933年(昭和8年)11月10日 手ノ子 - 羽前沼沢 (9.2 km) を延伸開業。羽前沼沢駅を新設。
- 1935年(昭和10年)10月30日 羽前沼沢 - 小国 (14.4 km) を延伸開業。伊佐領・羽前松岡・小国の各駅を新設。
米坂西線
- 1931年(昭和6年)8月10日 坂町 - 越後下関 (11.0 km) を米坂西線として新規開業。越後大島・越後下関の各駅を新設。
- 1933年(昭和8年)11月30日 越後下関 - 越後金丸 (11.9 km) を延伸開業。越後片貝・越後金丸の各駅を新設。
全通後
国鉄分割民営化以降
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道が承継、米沢 - 坂町の貨物営業を廃止。
- 1991年(平成3年)8月27日 急行「べにばな」を山形新幹線工事の進捗に伴い、米沢 - 新潟間の快速列車に格下げ。
- 1994年(平成6年)12月8日 運行区間の一部廃止等により、米沢 - 小国間は8往復から6往復に減便。米沢 - 坂町間は6往復から5往復、米沢 - 小国間は2往復から1往復に変更。
- 1995年(平成7年)12月1日 玉川口・花立の両駅を廃止(JR東日本管内の廃駅は特定地方交通線の第三セクターへの転換をのぞけば1987年4月の同社発足以来初めて)。
- 2001年(平成13年)12月1日 快速「べにばな4号」を廃止、米沢 - 坂町 - 新津(水原経由)間の普通列車に格下げ。
- 2002年(平成14年)12月1日 土休日ダイヤの導入。
- 2004年(平成16年)
- 7月14日 新潟・福島豪雨により、小国 - 坂町の築堤法面崩落発生、終日運転見合せ。翌15日仮復旧作業終了し運転再開。
- 7月17日 豪雨[注釈 1]の影響により羽前椿 - 手ノ子にて土砂崩れなどが発生、今泉 - 坂町で運転見合わせ。翌18日に天候が徐々に回復するにつれ羽前沼沢 - 伊佐領などで線路下の路盤流出を発見するなど被害状況が判明、再度羽前椿 - 小国運転見合わせ。復旧目途は立たず、同日からバス代行輸送。
- 7月31日 17日に発生した大規模な路盤流出・土砂崩れの復旧作業が連日24時間体制で進められたため、15日ぶりに全線で運転再開。
- 2005年(平成17年)
- 3月12日 羽前沼沢 - 手ノ子間で発生した雪崩により、橋桁の一部に亀裂を発見。翌13日から羽前椿 - 小国間でバス代行輸送。
- 4月11日 全線運転再開。
- 12月1日 山形新幹線への接続改善
- 2007年(平成19年)3月18日 快速「べにばな1号」が各駅停車に格下げ(愛称号数は3月15日に廃止)。「べにばな」は1往復のみとなる。
- 2009年(平成21年)3月14日 車両をキハE120形とキハ110形に統一、ワンマン運転開始。
- 2011年(平成23年)
- 3月11日 東北地方太平洋沖地震発生により全線にわたり不通。
- 3月14日 小国 - 坂町間運転再開。
- 3月20日 米沢 - 小国間運転再開。
- 2012年(平成24年)
- 2月3日 今泉 - 坂町間が大雪のためこの日から運休。
- 2月6日 今泉 - 小国間運転再開。越後金丸 - 越後片貝間で線路脇斜面の土留め壁に亀裂の進行が発見されたため、小国 - 坂町間は復旧目途立たず、バスによる代行輸送開始。
- 3月18日 小国 - 坂町間運転再開。
- 2013年(平成25年)
- 7月23日 手ノ子 - 羽前沼沢間で大雨による土砂流出のため、羽前椿 - 小国間の上下線で運転を見合わせ(バス代行)。
- 8月8日 全線運転再開。
- 2014年(平成26年)
- 2022年(令和4年)
- 3月12日 ダイヤ改正により、日中に設定されていた土休日のみ運転の米沢駅 - 今泉駅間の列車1往復を取りやめ。また、日中帯を中心に気動車列車の編成両数を見直し[20]。
- 8月3日 豪雨のため全線で運転見合せ。羽前椿 - 手ノ子間の小白川橋梁が崩落[21]。9日に米沢 - 今泉間が運転再開[22](詳細は後節参照)。
2022年8月の豪雨による長期路線寸断
2022年8月3日から4日にかけて、山形県置賜地方から新潟県下越地方にかけて集中豪雨が発生し、米坂線沿線の関川村では1時間雨量が150mmの豪雨[23]を観測した。米坂線も大きな被害に遭い、今泉駅 - 坂町駅間が長期運休となった。
2023年4月25日にJR東日本新潟支社は、復旧に86億円、工期が5年を見込まれると発表。費用負担についてはJR東日本は「86億円という額は非常に大きい。われわれが単独で復旧を判断するには少し大きすぎる額。沿線自治体の皆さんとの相談が必要」「ご説明をしていく中で何らかの協力をお願いしたいということは申し上げることになると思う」と述べ、費用分担の在り方を協議したい考えを示唆し、国や山形県、新潟県、沿線自治体と協議したいとの意向を示した[24]。
経過
- 2022年(令和4年)
- 8月3日 豪雨のため全線で運転見合せとなる。
- 8月4日 朝に羽前椿 - 手ノ子間の小白川に架かる「小白川橋梁」が崩落したことが確認される[21]など多数の被害が発生し、調査の結果、今泉 - 坂町間で豪雨被災箇所は山形、新潟県で計112か所。特に羽前椿 - 羽前沼沢間が43か所と集中[25]。
- 8月9日 米沢 - 今泉間が運転再開[22][26]。
- 8月11日 翌日12日から21日まで、今泉 - 坂町間で暫定バス代行輸送開始(運行は新潟交通が担当)。22日以降のバス時刻は未定[27][28]。
- 8月19日 未定としていた22日以降の新たな代行バス時刻が発表。一部の便は、26日から運転となる[29][30]。
- 10月6日 11日以降の新たな代行バス時刻が発表。国道113号(新潟県村上市春木山〜関川村大島)の通行規制が解除になったことと、今泉駅での乗り換え利便性向上のための変更[31]。
- 12月12日 19日以降の新たな代行バス時刻が発表。被災により坂町方面に運転することができないことから、米沢駅にて車両の定期検査を実施し、冬期間は車両の除雪を行った後に検査をする必要があるため、2023年1月と2月の毎週金曜日の一部列車に時刻変更が発生する。また降雪期の道路事情を考慮し代行バス運行時刻および乗り場を変更する[32][33]。
- 2023年(令和5年)
- 3月1日 3月18日のダイヤ改正にあわせ、代行バスの時刻変更を実施すると発表。また、現在運行している米沢駅 - 今泉駅間の臨時ダイヤは、一部列車で時刻が変更となる[34]。
- 2024年(令和6年)
- 5月29日 - 米坂線復旧検討会議でJR東日本新潟支社からは被災前と同様のJR直営を前提とした復旧は難しいとの見解を示す。その上で復旧後の運営について、以下の4パターンを示す[35]。
- JRが運営
- 自治体が線路などの鉄道施設を所有・管理し、JRが運行を担う上下分離方式
- 第三セクターなどが運営
- バス転換
運行形態
米坂線内で全線直通運転する列車が1日5往復設定されているほか、米沢駅 - 今泉駅・羽前椿駅間に区間運転列車が設定されている。また、朝・夜には小国駅発着の列車がある。需要の少ない昼から夕方にかけては3 - 4時間程度運行されない。
全線直通列車のうち、広域輸送を担う列車として、羽越本線・白新線経由で米沢駅 - 新潟駅間に快速「べにばな」が1往復設定されている。快速「べにばな」は米坂線内の各駅に停車し、坂町駅 - 新潟駅間で快速運転を行っている。他にも、新津駅 - 米沢駅間を直通する普通列車も新津発米沢行きの片道のみが設定されている。
2022年8月の豪雨災害以降は、米沢駅 - 今泉駅間の往復運行で、運行車両の夜間留置は米沢駅で行う。
米沢駅で接続する奥羽本線の軌間が標準軌となったため奥羽本線とは直通できない。
使用車両
全列車が坂町駅で接続する羽越本線の新津駅にある新潟車両センター新津派出所所属の気動車2両または1両編成で運行されており、米沢駅 - 今泉駅間の朝夕の一部を除く全列車でワンマン運転が行われている。国鉄時代からキハ40・47・48形、キハ52形、キハ58系が使用されていた。これらの気動車での運用の際は、駆動用機関が2基搭載されたキハ58形もしくはキハ52形が編成中に1両以上組み込まれていたため、キハ40・47・48形やキハ28形のみでの運用は原則行われなかった[36]。2008年(平成20年)11月1日よりキハE120形・キハ110系も使用されるようになり、2009年3月14日のダイヤ改正で全列車がキハE120形・キハ110系に統一された[37]。
2020年(令和2年)3月14日のダイヤ改正でGV-E400系[38]が導入され、キハE120形は転属に伴って当線での運用から撤退し、使用車両がキハ110系・GV-E400系に統一された。
1972年(昭和47年)の無煙化前には、蒸気機関車として9600形や、戦前にはC56形が使用されていたこともある。
現在の車両
気動車
過去に使用していた車両
気動車
蒸気機関車
駅一覧
- 米坂線内では、快速「べにばな」(羽越本線・白新線経由新潟駅直通)も含めすべて全駅に停車
- 線路(全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可、|:列車交換不可
- 駅名欄の背景色が■である駅(萩生駅 - 越後大島駅)は、大雨の被害により不通となっている区間の駅を示す(2022年8月9日時点)。
直営駅としては東北本部管内の米沢駅と今泉駅および新潟支社管内の小国駅と坂町駅がある。簡易委託駅としては東北本部管内の羽前小松駅および新潟支社管内の羽前椿駅がある。以上の駅はJR東日本自社による乗車人員集計[39]の対象駅となっている。その他の駅はすべて無人駅である。
廃駅・廃止信号場
- 白川信号場 - 米沢起点24.8km。今泉駅・萩生駅間。長井線との分岐点。1984年2月1日廃止。今泉駅に統合。
- 玉川口駅 - 米沢起点63.6km。小国駅・越後金丸駅間。1995年12月1日廃止。
- 花立駅 - 米沢起点86.2km。越後大島駅・坂町駅間。1995年12月1日廃止。
利用状況
平均通過人員・旅客運輸収入
各年度の平均通過人員(人/日)および旅客運輸収入は以下のとおりである。
年度
|
平均通過人員(人/日)
|
旅客運輸収入(万円)
|
出典
|
全線
|
米沢 - 今泉
|
今泉 - 小国
|
小国 - 坂町
|
1987年度(昭和62年度)
|
1,214
|
1,966
|
833
|
864
|
|
[40]
|
1992年度(平成04年度)
|
929
|
1,873
|
630
|
584
|
|
[41]
|
1997年度(平成09年度)
|
748
|
1,631
|
463
|
432
|
|
2002年度(平成14年度)
|
622
|
1,336
|
435
|
318
|
|
2007年度(平成19年度)
|
484
|
988
|
393
|
225
|
|
2008年度(平成20年度)
|
468
|
596
|
237
|
|
[40]
|
2009年度(平成21年度)
|
436
|
557
|
218
|
|
2010年度(平成22年度)
|
424
|
550
|
198
|
|
2011年度(平成23年度)
|
420
|
883
|
331
|
189
|
|
[42]
|
2012年度(平成24年度)
|
424
|
908
|
321
|
193
|
|
2013年度(平成25年度)
|
413
|
925
|
285
|
189
|
|
2014年度(平成26年度)
|
388
|
860
|
261
|
191
|
|
2015年度(平成27年度)
|
405
|
916
|
275
|
184
|
11,100
|
2016年度(平成28年度)
|
405
|
906
|
282
|
184
|
|
[43]
|
2017年度(平成29年度)
|
384
|
856
|
270
|
175
|
10,500
|
2018年度(平成30年度)
|
379
|
822
|
274
|
180
|
10,500
|
[44]
|
2019年度(令和元年度)
|
373
|
776
|
298
|
169
|
9,900
|
[45]
|
2020年度(令和02年度)
|
302
|
671
|
248
|
121
|
6,500
|
[46]
|
2021年度(令和03年度)
|
290
|
621
|
226
|
124
|
6,800
|
[47]
|
2022年度(令和04年度)
|
246[注釈 2]
|
573
|
161[注釈 2]
|
105[注釈 2]
|
5,700
|
[48]
|
2023年度(令和05年度)
|
220[注釈 2]
|
539
|
136[注釈 2]
|
86[注釈 2]
|
4,800
|
[49]
|
収支・営業系数
各年度の収支(運輸収入、営業費用)、営業係数、収支率は以下のとおりである。▲はマイナスを意味する。なお、今泉駅 - 坂町駅間については、2022年度(令和4年度)のデータは開示されていない。
米沢駅 - 今泉駅間
年度
|
収支(百万円)
|
営業 係数 (円)
|
収支率
|
出典
|
運輸 収入
|
営業 費用
|
計
|
2019年度(令和元年度)
|
49
|
610
|
▲561
|
1,241
|
8.1%
|
[50]
|
2020年度(令和02年度)
|
33
|
646
|
▲613
|
1,910
|
5.2%
|
2021年度(令和03年度)
|
34
|
574
|
▲539
|
1,646
|
6.1%
|
[51]
|
2022年度(令和04年度)
|
31
|
655
|
▲623
|
2,050
|
4.9%
|
[52]
|
今泉駅 - 小国駅間
年度
|
収支(百万円)
|
営業 係数 (円)
|
収支率
|
出典
|
運輸 収入
|
営業 費用
|
計
|
2019年度(令和元年度)
|
31
|
849
|
▲817
|
2,659
|
3.8%
|
[50]
|
2020年度(令和02年度)
|
20
|
958
|
▲937
|
4,598
|
2.2%
|
2021年度(令和03年度)
|
21
|
880
|
▲858
|
4,070
|
2.5%
|
[51]
|
2022年度(令和04年度)
|
非開示
|
[52]
|
小国駅 - 坂町駅間
年度
|
収支(百万円)
|
営業 係数 (円)
|
収支率
|
出典
|
運輸 収入
|
営業 費用
|
計
|
2019年度(令和元年度)
|
18
|
485
|
▲466
|
2,575
|
3.9%
|
[50]
|
2020年度(令和02年度)
|
10
|
545
|
▲535
|
5,076
|
2.0%
|
2021年度(令和03年度)
|
12
|
548
|
▲536
|
4,499
|
2.2%
|
[51]
|
2022年度(令和04年度)
|
非開示
|
[52]
|
脚注
注釈
出典
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
米坂線に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
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※在来線の通称線名は除外した。 △全区間を他社移管 ▽一部区間を他社移管 ×廃止 |
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