MEGA☆ROCKS (メガ・ロックス)とは、かつてDate fm が毎週水曜日に放送していたGIP 制作の番組、および同主催で2004年 (平成 16年)から毎年開催されている、仙台市都心部 にあるライブハウス やクラブ が共同して開催しているロック を中心としたライブサーキット(共通チケットにより、各会場を渡り歩くことが可能になっている共同イベント[ 1] )。
概要
【イベントの成り立ち】
【チケット概要と歴史】
現在の券種は全ての時間、会場を選択してまわれる「ONEDAY PASS」のみで、高校生以下は当日1,000円のキャッシュバックを受けることが出来る。
2019年以前は上記同様の 「ONEDAY PASS」 と、15:00以降から使用可能なロープライスチケットの「EVENING PASS」に分かれていた。この設定時の「ONEDAY PASS」限定時間枠(15:00以前の時間帯の演者)の特徴として、その年のヘッドライナー や注目株が選ばれることが多かった。2017年までは各券種を示す色違いのパスカードを首に提げて入口係員に提示する方式だったが、2018年から耐水性紙のリストバンドに変更された。
【当日の流れと歴史】
アーティスト出演時間は30分(コラボ企画等で例外あり)。観客の移動と出演者の事前リハーサルに30分というタイムスケジュール(各会場毎時00分又は30分に本番開始)で進行する形式になっており、出演者登場の際にはイベント独自のジングル が鳴ることが恒例となっている。
2011年以前はZepp Sendai でお昼頃から「ONEDAY PASS」所持者が参加できるオープニングライブがあり、終了後、残りの各会場で「EVENING PASS」所持者を含めて夕方からライブがスタートする方式だった。2012年、Zepp Sendai 閉館に伴って、「ONEDAY PASS」所持者はRensa かdarwin から先行時間帯をスタートにする方式に変更(2017年のみ4会場)。2013年に無料会場のTOWER RECORDS 仙台パルコ店が設定されてからは「ONEDAY PASS」所持者が利用できる有料会場の先行時間帯と並行で無料会場のライブ(一部Date fm 公開収録)が進行するため「EVENING PASS」所持者、チケット未購入者もそのライブを観ることが可能だった。2022年からは「ONEDAY PASS」のみとなったため、「EVENING PASS」と無料会場が廃止となり、スタート時間帯が違う各会場を参加者が選択する方式になっている。
【ブッキング傾向と秋のライブサーキット事情】
新進気鋭のインディーズやメジャーキャリアの浅いバンド、ソロアーティストなど、若い出演者が多くブッキングされるため、「見本市」的意味合いが強いイベントである。
秋のこの時期は多くのライブサーキットが各地で行われており、9月「TOKYO CALLING (東京)」、10月「MINAMI WHEELL (大阪)」「SUPER ROCK CITY HIROSHIMA DX(広島)」等に併せて出演する演者も多く、一連の重要なイベント期間として定着してきている。
【ARABAKI ROCK FEST. との関係性と地元アーティストの動き】
【イベント運営の工夫と変化】
2022年までは座席のある会場で主にソロ アーティストの弾き語り が行われていたことから、比較的高い年齢層の音楽ファンも楽しめる工夫がされていたが、2023年からretro Back PageとHIGHBURYが会場から外れ、誰も知らない劇場 にその機能が集約されたことにより、スタンディングイベントとしての色合いが濃くなった。
【主なトピックス】
2022年 (令和4年)Date fm 開局40周年を記念して 「Date fm Fantastic Forty “MEGA★ROCKS 2022”」 と題し3年ぶりに開催された[ 9] 。
【2024年 (令和6年)開催についての最新情報】
ブレイク前夜…初参加の歴史
現在、大箱のホールやアリーナ、ロックフェスの大きなキャパシティーのステージでライブを行っていたり、出演後に楽曲のYouTube再生回数が1,000万回以上になるアーティストがブレイク前に出演していることも多く、オーディエンス側の「発見」もこのイベントの魅力である。近年、2017年出演組の躍進が目覚ましく「伝説の年」になりつつある。
注目アーティスト初参加年ピックアップ(会場)
2007年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2022年
2023年
会場
現在の有料会場(2024年の会場設定)
会場MAP
【一番町四丁目商店街、ぶらんどーむ一番町商店街、サンモール一番町周辺エリア】
Rensa 【Capacity(以降C):700名 開演 12:00】※イベント最大キャパ会場で2019年までは先行時間帯で使用。TICビル7F(エレベーター有)
darwin 【C:367名 開演 12:30】※2019年までは先行時間帯で使用。DATE ONEビルB1F。
MACANA 【C:250名 開演 12:00】※ROCKATERIA の姉妹店で現店舗は2011年に移転した2代目店舗。大一野村ビルB1F。
ROCKATERIA 【C:150名 開演 12:30】※2022年にHooK SENDAI の跡地をMACANA が買い取り改装し姉妹店に。第八藤栄サンモール一番町ビルB1F。
【クリスロード商店街周辺エリア】
LIVE HOUSE enn2nd【C:250名 開演 12:00】※enn3rdと出入口が共通で同フロアに併設されている会場。仙台ストックマンビルB1F。
LIVE HOUSE enn3rd【C:100名 開演 12:30】※概要は同上。
誰も知らない劇場 【C:154席 開演 13:00】※旧桜井薬局セントラルホール 。唯一の固定着席会場でアコースティック形態のライブが主。桜井薬局ビル3F(エレベーター有)。
【不動前丁通り周辺エリア】
Space Zero【C:100名 開演 12:00】※NEO BrotherZと併設。仙台市中心部のアーケード街から離れた場所にある。 BFEビル B1F。
NEO BrotherZ【C:80名 開演 13:30】※2023年に復活した会場。Space Zeroと併設で普段は主にクラブイベントで使用される。当イベントではソロアーティストが出演する会場。BFEビル2F。
過去の有料会場(2024年の時点)
LIVE HOUSE enn【C:180名】(2011年閉店、店舗機能をenn2nd&3rdに移管)
Zepp Sendai 【C:1,567名】(2012年閉館、主にオープニングライブの会場として使用されていた)
Sendai Milkyway【C:100名】(2012年閉店)
HEAVEN【C:不明】(2015年閉館)
過去の無料会場(2019年以前)
HMV 仙台一番町(2010年閉店)
Apple Store Sendai Ichibancho
cocode
TOWER RECORDS 仙台パルコ店(2013~2019年。現存だが、コロナ禍中止の2年の後、無料会場が廃止になったため設定されず)
沿革
回
年月日
会場
出演 者
同日開催
会場変遷
有料
無料
延べ
1
2004年 (平成16年)7月10日
6
-
6
40組
ZeppSendai ,SENDAI CLUB JUNK BOX ,MACANA ,HooK SENDAI ,PARK SQUARE,LIVE HOUSE enn
2
2005年 (平成17年)7月16日
6
-
6
34組
3
2006年 (平成18年)10月8日
6
1
7
43組
せんくら 、YOSAKOI
追加:HMV 仙台一番町
4
2007年 (平成19年)10月20日 ・21日
6
2
16
81組
まるごとフェス[ 19] 、フランスフェス[ 20]
追加:Apple Store 仙台一番町
5
2008年 (平成20年)10月11日
7
2
9
51組
せんくら、YOSAKOI、仙台短篇映画祭
追加:Neo BrotherZ
6
2009年 (平成21年)10月10日
8
2
10
58組
YOSAKOI
追加:darwin
7
2010年 (平成22年)10月9日
10
2
12
67組
YOSAKOI
追加:LIVE HOUSE enn2nd,LIVE HOUSE enn3rd
8
2011年 (平成23年)10月8日
10
2
12
66組
追加:Rensa 除外:LIVE HOUSE enn,HMV 仙台一番町
9
2012年 (平成24年)10月6日
12
2
14
88組
追加:Sendai Milkyway,retro Back Page,HEAVEN 除外:Zepp Sendai
10
2013年 (平成25年)10月5日
11
1
12
84組
追加:TOWER RECORDS 仙台パルコ店 除外:Sendai Milkyway,Apple Store 仙台一番町
11
2014年 (平成26年)10月4日
11
1
12
78組
追加:Space Zero 除外:Neo BrotherZ
12
2015年 (平成27年)10月3日
10
1
11
76組
除外:HEAVEN
13
2016年 (平成28年)10月1日
11
1
12
80組
追加:HIGHBURY
14
2017年 (平成29年)9月30日 ・10月1日
10
1
11
76組
特別企画:仙台PIT 除外:retro Back Page,PARK SQUARE
15
2018年 (平成30年)10月6日
10
1
11
71組
復帰:retro Back Page
16
2019年 (令和元年)10月5日
10
1
11
70組
17
2022年 (令和4年) 10月1日
11
-
11
64組(63ステ)
せんくら
追加:ROCKATERIA,誰も知らない劇場 除外:HooK SENDAI TOWER RECORDS 仙台パルコ店
18
2023年 (令和5年) 10月1日
10
-
10
81組(80ステ)
せんくら
復帰:Neo BrotherZ 除外:retro Back Page,HIGHBURY
19
2024年 (令和6年) 10月5日
9
-
9
82組(81ステ)
せんくら
除外:SENDAI CLUB JUNK BOX
※2022年以降、中村マサトシ(THE YOUTH) と中田裕二(ex.椿屋四重奏) は当初の個別出演者アナウンスからコラボ企画のミヤギ・コースタル・セッション となるため、出場組数とステージ数が異なる。
年表
2004年(平成16年)
2006年(平成18年)
2007年(平成19年)
2008年(平成20年)
2009年(平成21年)
2010年(平成22年)
LIVE HOUSE enn2nd、enn3rdが有料会場に追加。
2011年(平成23年)
Rensa が有料会場に追加。有料会場のLIVE HOUSE enn、無料会場のHMV仙台一番町が閉店に伴い会場から外れた。MACANA は東日本大震災による移転後のこけら落としが当イベントとなった。
2012年(平成24年)
それまで主にオープニング会場として使用していたZepp Sendai が閉館により会場から外れ、Rensa とdarwin の両会場がONEDAY PASS利用箇所に変更。Sendai Milkyway(この年のみで閉店日だった)、retro Back Page、HEAVENが有料会場に追加。
2013年(平成25年)
2014年(平成26年)
NEO BrotherZから併設のライブハウス仕様のSpace Zeroに会場変更。
2015年(平成27年)
2016年(平成28年)
HIGHBURYが有料会場に追加。イベント特別企画として、21:00~23:00の時間帯に仙台中央通り(クリスロード)にある「MOVE LOUNGE_」(指定喫煙所)にて大川“Z”純司 (カラーボトル )神田雄一朗 (鶴 )によるDJイベントが行われた[ 22] 。この年に閉店を発表したPARK SQUAREでこのイベント最後のライブ(最終出演者:世界)が行われた。
2017年(平成29年)
2018年(平成30年)
6月30日にキョードー東北主催の「SUMMER TIME LOVER CIRCUIT サマラバ!」[ 24] が開催され、同形式のサーキットイベントが当年のみ年2回開催された。無料会場であるTOWER RECORDS 仙台パルコ店でDate fm 番組公開録音が行われた(2019年まで)。参加者を示すパスカードが耐水性紙リストバンドに変更。
2019年(令和元年)
2020年(令和2年)
2021年(令和3年)
前年に引き続き同様の理由で2年連続開催中止[ 8] 。
2022年(令和4年)
2023年(令和5年)
2024年(令和6年)
2年ぶりに土曜開催に戻る[ 11] 。第1回から使用されていたSENDAI CLUB JUNK BOX が仙台フォーラス 地下2階での営業終了及び移転先未定により会場から外れた[ 18] 。これにより第1回から同一地かつ同店舗名で使用されている会場が無くなり(MACANA は移転先店舗)、2008年 以来の一桁会場数での開催となった。東北6県にゆかりのあるアーティストに参加資格のあるオーディション「Road to MEGA☆ROCKS」が開催され[ 27] ”Cloudy ”がグランプリに輝き出演が決定。一番開演の早い会場が12:00と、前2年より1時間繰り上がることに伴い、他会場も30分~1時間30分開演時間が繰り上がった。当イベント復活後3年連続となるミヤギ・コースタル・セッション は拡大時間枠60分で出演。協賛のうさぎやでランチ営業時間中(11:00~17:00)に「メガロックスランチライブ」と題し、地元アーティストのアコースティックライブが店内で行われた[ 28] 。11月2、3日の2日間、ララガーデン長町 にてスピンオフ企画「Date fm MEGA★ROCKS AFTER PARTY」(無料ライブ)[ 29] が開催された。
出演者
※横線より上は2012年以降「ONEDAY PASS」で観ることが出来たライブ。
それ以前はZepp Sendai が「ONEDAY PASS」使用可能箇所(2022年以降、当設定は廃止)。
2004年
Zepp Sendai
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
HooK SENDAI
PARK SQUARE
LIVE HOUSE enn
2005年
Zepp Sendai
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
HooK SENDAI
PARK SQUARE
LIVE HOUSE enn
2006年
Zepp Sendai
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
HooK SENDAI
PARK SQUARE
LIVE HOUSE enn
HMV 仙台一番町
2007年
1日目 (10月20日)
Zepp Sendai
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
HooK SENDAI
PARK SQUARE
LIVE HOUSE enn
HMV 仙台一番町
Apple Store Sendai Ichibancho
2日目 (10月21日)
Zepp Sendai
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
HooK SENDAI
PARK SQUARE
LIVE HOUSE enn
HMV 仙台一番町
Apple Store Sendai Ichibancho
2008年
Zepp Sendai
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
LIVE HOUSE enn
HooK SENDAI
PARK SQUARE
NEO BrotherZ
HMV 仙台一番町
Apple Store Sendai Ichibancho
2009年
Zepp Sendai
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
LIVE HOUSE enn
HooK SENDAI
PARK SQUARE
NEO BrotherZ
darwin
HMV 仙台一番町
Apple Store Sendai Ichibancho
2010年
Zepp Sendai
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
LIVE HOUSE enn
LIVE HOUSE enn 2nd
LIVE HOUSE enn 3rd
HooK SENDAI
PARK SQUARE
NEO BrotherZ
darwin
HMV 仙台一番町
Apple Store Sendai Ichibancho
2011年
Zepp Sendai
SENDAI CLUB JUNK BOX
darwin
MACANA
Rensa
LIVE HOUSE enn 2nd
LIVE HOUSE enn 3rd
HooK SENDAI
PARK SQUARE
NEO BrotherZ
cocode
Apple Store Sendai Ichibancho
2012年
Rensa
darwin
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
HooK SENDAI
NEO BrotherZ
LIVE HOUSE enn 2nd
LIVE HOUSE enn 3rd
PARK SQUARE
Sendai Milkyway
HEAVEN
retro Back Page
Apple Store Sendai Ichibancho
cocode
2013年
Rensa
MACANA
NEO BrotherZ
darwin
SENDAI CLUB JUNK BOX
HooK SENDAI
LIVE HOUSE enn 2nd
LIVE HOUSE enn 3rd
PARK SQUARE
retro Back Page
HEAVEN
TOWER RECORDS仙台パルコ店
2014年
SENDAI CLUB JUNK BOX
Rensa
darwin
TOWER RECORDS仙台PARCO
LIVE HOUSE enn2nd
PARK SQUARE
MACANA
仙台Space Zero
HooK SENDAI
LIVE HOUSE enn3rd
retro Back Page
HEAVEN
2015年
Rensa
darwin
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
HooK SENDAI
PARK SQUARE
LIVE HOUSE enn 2nd
LIVE HOUSE enn 3rd
Space Zero
retro Back Page
TOWER RECORDS仙台パルコ
2016年
Rensa
darwin
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
HooK SENDAI
PARK SQUARE
LIVE HOUSE enn 2nd
LIVE HOUSE enn 3rd
Space Zero
retro Back Page
HIGHBURY
TOWER RECORDS仙台パルコ
2017年
1日目 [extra day](9月30日)@仙台PIT
2日目 [circuit day](10月1日)
Rensa
darwin
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
HooK SENDAI
LIVE HOUSE enn 2nd
LIVE HOUSE enn 3rd
Space Zero
HIGHBURY
TOWER RECORDS仙台パルコ
2018年
Rensa
darwin
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
HooK SENDAI
LIVE HOUSE enn 2nd
LIVE HOUSE enn 3rd
Space Zero
retro Back Page
HIGHBURY
TOWER RECORDS仙台パルコ
2019年
Rensa
darwin
SENDAI CLUB JUNK BOX
MACANA
HooK SENDAI
LIVE HOUSE enn 2nd
LIVE HOUSE enn 3rd
Space Zero
retro Back Page
HIGHBURY
TOWER RECORDS仙台パルコ
2022年
※15:00 Rensa の出演者が Dios → カメレオン・ライム・ウーピーパイ に変更。[ 30] [ 31]
15:30 darwin の出演者が クジラ夜の街 →ペルシカリア に変更。[ 32] [ 33]
「荒23」は2023年、「荒24」は2024年のARABAKI ROCK FEST. に出演したアーティスト(両方も場合も併記)。
2023年
※◎:初出演。○:前回からの連続出演。☆:前回より前に出演歴あり。( )は所属バンドで休止中を含む。
「荒24」は2024年のARABAKI ROCK FEST. に出演したアーティスト。
2024年
※◎:初出演。○:前回からの連続出演。★:当イベント復活後3年連続出演。 ☆:前回より前に出演歴あり。
脚注
出典
関連項目
外部リンク