トヨタ・デリボーイデリボーイ(Deliboy)は、トヨタ自動車が製造・販売をしていた小型貨物自動車である。 概要
「日本初の大衆クラスのウォークスルーバン」と謳い、既存の途上国市場向け車種の3代目キジャンをベースに開発され、当時のトヨタオート店から発売された。既に発売されていたクイックデリバリーの縮小版といった趣きで、右側がヒンジドア、左側がスライドドア、後部ドアが観音開きのウォークスルーバンである。 主に配送や移動販売車などに使われた。トランスミッションはコラム5速MTとコラム3速 (1500cc) / 4速 (2000ccディーゼル) ATがあった。エンジンは1500ガソリン5K-Jと2000ディーゼル2C-IIIであり、駆動方式はFRのみで4WDの設定は無かった。基本としてライトエーストラックなど、1トン積み商用車の流用部品で構成されている。車体設計の一部と生産はアラコに委託されていた。 業務用としての活躍は殆ど見られなくなったが、製造中止から25年以上経った現在もトランスポーターや独特の雰囲気からかカスタムカーのベース車として人気がある。グレードは乗車定員と内装の違いで、2人乗りが201と202、5人乗りに501と502があった。パワーウインドウは設定されていない。助手席は折り畳み式、後部座席は左右非対称分割式となり、右側が2人掛けベンチシートと左側シートは側面に折り畳み式を採用していた。荷室の窓もグレードにより有無がある。 セミキャブオーバーのため、キャブオーバーよりも必然的にスペース効率が悪い、ドア枚数が少ない、助手席が質素過ぎた等が生産中止・販売不振の原因として挙げられる。 2022年8月19日公開の日本映画『バイオレンスアクション』(主演:橋本環奈)ではトヨタ・プロボックスと共に登場する[1]。 歴史
販売店
脚注
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