列島縦断 鉄道12000キロの旅 〜最長片道切符でゆく42日〜 |
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ジャンル |
紀行番組 |
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出演者 |
関口知宏 |
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オープニング |
カズン「風の街」 |
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製作 |
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プロデューサー |
片山淳一 山口秀矢 西村崇(制作統括) 北出晃(制作統括) |
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制作 |
日本放送協会(NHK) |
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放送 |
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放送国・地域 | 日本 |
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放送期間 | 2004年5月6日 - 6月23日 |
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放送時間 | 月曜日 - 土曜日 7:45 - 8:00 |
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放送分 | 15分 |
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回数 | 42 |
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「列島縦断 鉄道12000キロの旅 〜最長片道切符でゆく42日〜」(れっとうじゅうだん てつどう12000キロのたび さいちょうかたみちきっぷでゆく42にち)は、NHK BShiで2004年5月6日から6月23日まで生中継されたテレビ番組である。
放送概要
俳優・タレントの関口知宏を旅人に設定した旅番組である。
関口が最長片道切符を用いて日本列島を縦断する様子や途中経路にあたる全国のいろいろな駅の様子などを放送した。関口が先々でさまざまな人と触れ合う姿や全国のJR線沿線の車窓などは鉄道ファンのみならず一般視聴者にも好評を博した。
製作は、NHKと「えふぶんの壱」。
番組本編
番組本編は、2004年5月6日から6月23日までの42日間(日曜日は放送なし)、北海道の稚内駅を起点とし佐賀県の肥前山口駅を終点とする最長片道切符[1]を用い、旅人である俳優の関口知宏が旅をするという形式をとって毎朝15分間、前日までの行程及び駅の紹介などを中心に各中継駅からBShiで生放送された(生放送当日の夜にBS2で再放送)。
瀬戸大橋線宇多津 - 岡山が重複区間となるため上記の切符の経路に四国4県は含まれていないが、番組本編では「特別編」と称して岡山駅で途中下車のうえ、以後岡山駅に戻ってくるまで普通乗車券と四国フリーきっぷを用いて経由した[2]。
番組本編の中継は、中継駅ごとにその駅を管轄とするNHK各局の製作となっていた。ただし、北海道内の駅では、該当地域を管轄する放送局ではなく札幌局[3]が担当していた。また、関東地方からの中継でも、茨城県以外からの中継は、すべて放送センター(東京)が担当した。
特番・ダイジェスト
5月5日放送の事前特番では、番組内容の告知を兼ねて鉄道による旅行を特集した内容を放送した。ここでは『最長片道切符の旅』を世に広め、前年に逝去した紀行作家宮脇俊三の書斎や宮脇が実際に使用した「広尾→枕崎」の片道切符も紹介されたほか、初めて最長片道切符による旅を試みた東京大学旅行研究会のメンバーの一人である鷲尾悦也もゲストとして出演した。なお、特番では、宮脇に敬意を表し「監修 宮脇俊三」のクレジットを入れていた。
番組本編に並行して、25分間の「ウィークリーダイジェスト」も総合テレビとBS2で翌週土曜深夜から日曜早朝にかけて放送された[4]。その後、東京駅までの60分総集編「ここまで来ました!」及びそれ以後の行程の90分総集編「祝・達成!」がBShi、BS2と総合テレビで放送され、8月にはハイビジョン特集「決定版」1~3(各110分・計330分)がBShiとBS2で放送された。
9月18日と20日には、上記「決定版」1~3(計330分)を74分に編集した「列島縦断 鉄道12000km 〜最長片道切符の旅〜」が総合テレビでも放送された。このうち18日の放送は、土曜日午後7時30分からの放送(日本プロ野球選手会によるストライキに伴う差替)ということもあって平均視聴率13.5%を記録した[5]。
なお、12月11・12日には、スタジオに関口を招き、未公開VTRも交えて42日間の旅を振り返る「追憶編」がBShiで放送された。又2005年2月11日には、関口が乗車していない列車の秘蔵映像も含めた、「列島縦断」の風景編と位置付けられる「ハイビジョン特集 日本大百科 完全保存版 車窓と列車の風景でつづる列島縦断・鉄道12000kmの旅」もBShiで放送された。
その他
2010年2月7日から5月9日の毎週日曜日はチャンネル銀河で10:00から11:00[6]まで3回分が放送された。
続編
2005年度には続編として「列島縦断 鉄道乗りつくしの旅〜JR20000km全線走破〜」を放送。春編(3月21日鹿児島県枕崎駅から4月30日福井県九頭竜湖駅まで)と秋編(9月26日九頭竜湖駅から11月3日北海道根室駅まで)の2回に分けて放送した(番組についての記事参照)。
中継駅
- 所在地の括弧内斜字は放送当時の(合併前)市町村名。
- リポーターの放送局名はNHKで放送時点の所属放送局。
- 「経過距離」の6/9および6/12以降の括弧内は本来の最長片道切符での経過距離。
- 「前中継駅からの所要時間」及び「前中継駅からの移動距離」の赤文字は上位5つ,青文字は下位5つを示し,そのあとの括弧内は順位。
- 片道運賃:90,820円(四国を除く)、有効期間:57日。
- 黒磯駅では朝の生中継の放送開始が15分遅くなったため、森下和哉アナがその旨の断りを述べた。この部分は夜の再放送やチャンネル銀河での放送でもそのまま流されている。
- 東京駅では、前日の行程があまりに長く深夜まで及んで編集が間に合わないためか、VTRを流さず、東京駅の紹介と視聴者からの手紙などを紹介するだけだった。翌日の桜木町駅で2日分のVTRを放送した。
- 小和田駅の中継では、関口が、当日朝に一つ前の大嵐駅から電車で移動[9]した。なお、2004年5月29日の「土岐市駅」の回では、大嵐駅から移動する模様を放送していた。
- 弥富駅では朝の生中継中、VTR部分にノイズ音が多数入り、夜の再放送では、雑音部分をカットして再編集した。
- 中継の冒頭では通常、「OP終了とともにリポーターが登場。駅に関して簡単に説明→関口が紹介される」という構成だったが、高松駅の中継ではOP終了とともに関口が登場して宛もリポーターであるかのように自己紹介をして、「わしアナウンサーちゃうわ!アナウンサーさんどこ!?」と言わしめる演出があった。
- 上熊本駅では朝の生中継で機械が故障してVTRが出ず、しかもこの日に限って関口が出演していないため、望月啓太アナが1人で15分間しゃべり続けてつないだ。夜の再放送ではVTRを入れて編集し直した。翌日のVTRには、朝に放送できなかった前日分の模様をもう一度入れたため、嘉例川駅の名誉駅長[10]が必要以上にクローズアップされる結果となった。
- 番組中では次の中継地の都合や演出などにより、先述の大嵐の他に美瑛・気仙沼・諫早の3駅も各日の移動の終点となった。このため、常陸大子までの4754.4kmと亀甲からの2335.2kmは前者が17日間、後者が10日間それぞれ無休で移動となった。
番組関連本
書籍版では絵日記風になっていてイラストの部分の着色にクーピーペンシルを用いた。
DVD・BD
- DVD
- 決定版 列島縦断鉄道12000km 最長片道切符の旅
- 北海道・東北・信越編(稚内 - 黒磯)BVB431050
- 関東・中部・関西編(黒磯 - 餘部)BVB431051
- 中国・四国・九州編(餘部 - 肥前山口)BVB431052
- 車窓と列車の風景でつづる 列島縦断 鉄道12000kmの旅 08952A1
- BD
- 決定版 列島縦断 鉄道12,000km 最長片道切符の旅 [Blu-ray] B00139ZKH0
脚注
- ^ 整備新幹線(北海道新幹線・東北新幹線(八戸以北)・北陸新幹線(長野以西))の開業に伴う並行在来線の第三セクター化などにより現在はこの旅程は使えなくなっている。
- ^ そのため、番組中の四国特別編は「本来の」旅程において最も長い途中下車(72時間24分)扱いとなっている。
- ^ 但し、中継リポーターは、後述の通り釧路局の遠藤亮アナウンサー。
- ^ 1~7。なお、1週目の土曜深夜には総合テレビで1~3日目の生中継をそのまま再放送した。
- ^ 因みに差替になった巨人戦の関東地区2004年度平均視聴率は12.2%。
- ^ 実際の本編は10:02.40から10:48.00ころまで。土曜日20:00から21:00に再放送。2010年1月は水曜日20:00から21:00が本編で、日曜日の放送はなかった。
- ^ 「のりつくしの旅」では、製作クレジットも「NHK北海道」だった。
- ^ 2010年3月13日に横須賀線(品鶴線)の武蔵小杉駅が開業したため、現在の最長片道切符における立川駅 - 横浜駅間の経路は立川駅 -(南武線)- 武蔵小杉駅 -(横須賀線)- 品川駅 -(東海道線または京浜東北線)- 川崎駅 -(南武線)- 尻手駅 -(南武支線)- 浜川崎駅 -(鶴見線)- 鶴見駅 -(京浜東北線)- 横浜駅となる。
- ^ 小和田駅前に宿泊施設がないため
- ^ 「乗りつくしの旅」のオープニングでも「アニメ」として登場していた。
関連項目
外部リンク