クイーン+アダム・ランバート
クイーン+アダム・ランバート(Queen + Adam Lambert)は、イングランドのロックバンドであるクイーンのブライアン・メイ、ロジャー・テイラーとアメリカの歌手のアダム・ランバートによるコラボレーション・バンドである。略称は「Q+AL」「QAL」。 2009年に終了したクイーン+ポール・ロジャースプロジェクト以来のコラボレーション・バンドとなる。クイーン+ポール・ロジャースと同様、1997年に引退したクイーンのベーシストのジョン・ディーコンは不参加となっている。 2019年現在、このコラボレーション・バンドでのリリース作品はライブアルバム・映像作品のみとなっているが、メイとテイラーは(このバンドでの)オリジナル楽曲をレコーディングする可能性を述べている[1]。 メンバー
経歴結成まで2009年、クイーンのメンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーはアメリカのオーディション番組『アメリカン・アイドル』にゲスト出演する。シーズン8の結果発表の前にふたりの演奏で最終候補者のクリス・アレンとアダム・ランバートが「伝説のチャンピオン」を熱唱する[2]。メイとテイラーはランバートのボーカルに惚れこみ、その場でクイーンへの参加を打診したとローリング・ストーン誌は伝えている[3]。その件に関してその気があるのかとAP通信がランバートに聞いたところ「それは難しい質問だね。だって、正直クイーンにならないかっていう申し出をどう断ったらいいんだ?そんなの信じられないよ!でも、今、自分でやりたいこともあって、それが僕の目標でもあるんだ。だから、できることなら両方やってみたいね」と述べている。 2011年11月、MTV Europe Video Awardsにてメイとテイラーはランバートと再共演し「ショウ・マスト・ゴー・オン」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」の3曲をメドレーで披露した[4]。 アダム・ランバートはクイーンとの共演について「僕の見方としては僕はフレディの代わりを演じるつもりも、フレディの上を行くつもりも、フレディと競うつもりもまったくないし、そんなことはまるで考えてないんだ。フレディとバンドとで書いた音楽を歌って、それをステージに持っていっていいショーをやるように請われたってことはすごい光栄なことだと、そう思ってるんだ。でも、観てるみんなが比較することばかりに気を取られると、きっとライヴを楽しめなくなるとも思うよ」と語っている[5]。 2012年 - 現在2012年6月から7月にかけてウクライナ、ロシア、ポーランド、イギリスの4都市で6公演を行った[6]。2013年の活動は「iHeartRadio Music Festival 2013」への出演だけだったが、2014年には6月から7月にかけて24公演の北米ツアーを行い、8月には「SUMMER SONIC 2014」のヘッドライナーとして日本公演を行った。2016年にも日本武道館で日本公演を開催。 2017年1月26日に北米ツアーを敢行することが発表された。このツアーは、2017年6月23日にアリゾナ州フェニックスから始まり、8月5日にテキサス州ヒューストンで千秋楽を迎えた[7]。4月にヨーロッパ公演を行なうことが発表され[8]、2か月後に2018年2月から3月にかけてニュージーランド公演とオーストラリア公演を行なうことが発表された[9]。 2019年2月25日に行なわれた第91回アカデミー賞のオープニング・アクトとして、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」と「伝説のチャンピオン」を披露。演奏終盤には、背後のスクリーンに赤いマントを羽織ったフレディ・マーキュリーが大きく映し出される演出があった[10]。 2018年12月3日、2019年7月から8月にかけて行われる北米ツアー「The Rhapsody Tour」を発表した[11]。同年4月7日、2020年2月にオーストラリアでスタジアム6公演を行うことを発表し、2019年4月8日にはニュージーランドでさらに3公演行うことを発表した[12][13]。2019年4月17日、2020年1月の日本公演(東京、大阪、名古屋の4公演)が発表され[14]、さいたまスーパーアリーナ、京セラドーム大阪、ナゴヤドームの3会場で公演を行った[15]。 2020年3月31日、世界的なCOVID-19パンデミックのため、この年予定していたツアーの日程が2021年まで延期されたことを確認した[16]。 2023年8月1日、2024年2月の日本公演(名古屋、大阪、札幌、東京の5公演)が発表された。 2023年11月29日、第74回NHK紅白歌合戦の特別企画での出場が発表された[17]。 ディスコグラフィNHK紅白歌合戦出場歴
脚注注釈
出典
外部リンク |