甲陽園駅
甲陽園駅(こうようえんえき)は、兵庫県西宮市甲陽園若江町にある、阪急電鉄甲陽線の駅[2]。同線の終着駅である[2]。駅番号はHK-30。 2003年(平成15年)度の第4回近畿の駅百選に選ばれた。 歴史戦前には駅周辺に本庄京三郎が開発したカルバス温泉と呼ばれる歓楽地があり、甲陽線自体もこの行楽地への足として阪神と争って建設されたものだった。駅前には東亜キネマの撮影所もあった[2]が、昭和に入るとこれらの行楽施設は衰退した。戦後、駅周辺は住宅地に姿を変え、昔日の面影はない。 年表
駅構造かつては2面2線であった(西側ホームを含めれば3面2線)が、駅構内脱線事故以降1号線は使用停止とされ、2号線のみが使用されていた。2年後の2010年(平成22年)6月頃には分岐器を撤去の上、1号線ホームの改修工事を実施。同年8月7日からは配線変更の上2号線を廃止し1号線のみを使用する。駅は1面1線。駅舎寄りの上屋の柱は八幡製鐵所製の鋼材が使用されていたが、改修工事で全て撤去された。 フリーパスゲート改札口の右横には、以前、制服を着用した夙川学院中学校・高等学校の生徒を対象とした学生専用出入口(フリーパスゲート)が存在した。これは、利用客との信頼関係に基づいて改札を省略し、学生が改札前に滞留することなくスムーズに通れるようにする方式で、日本初の試みであった(同時期に箕面駅、西京極駅にも導入され、その後阪急の複数の駅で導入)。甲陽学院高等学校が現在地に移転してからは当校の生徒も対象となった。不正乗車抑止の観点から、駅員が定期券等の確認に立ち会うこともあった。 2000年代前半のフェアライドシステムの導入と前後して、フリーパスゲートは廃止された。 のりば
利用状況2023年(令和5年)の通年平均乗降人員は9,091人である[統計 1]。 以前は夙川学院中学校・高等学校の生徒や夙川学院短期大学の学生の利用が多かったが、前者は2016年に、後者は2013年に、いずれも神戸市に移転した。 各年次の1日平均利用状況の推移は下表の通り。
年間乗車人員近年の1年間の乗車人員は以下の通り。なお下表内の数値の単位は全て「千人」である。
駅周辺周囲は甲陽園として西宮七園の一つに数えられ、阪神間における高級住宅街の一つとして有名である。
バス路線「阪急甲陽園駅前」停留所があり、阪神バスの路線が乗り入れる。 隣の駅
脚注記事本文注釈出典利用状況阪急電鉄
西宮市統計書
参考文献
関連項目外部リンク
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