痛快TV スカッとジャパン
『痛快TV スカッとジャパン』(つうかいティーヴィー スカッとジャパン)は、フジテレビ系列で2014年10月20日から2022年3月21日まで月曜20時台にレギュラー放送され、以降は不定期で放送されているドラマ型バラエティ番組。通称は「スカッとジャパン」[1][2]。 番組のコンセプトおよびキャッチコピーは「世の中の(あなたの)ムカッとをスカッとに変える」。 レギュラー放送時代には、2020年から通常の内容とは異なる『スカッとジャパン特別版』も不定期放送されていた。 概要身の回りにいる身勝手な人たちによって「ムカッとした」ことに対して、機転やアイディアによって「スカッとした」話を募集し、それらをショートドラマ化して紹介するバラエティ番組[3]。 ゲストパネラーはVTRを見て「ムカッと」した場合、テーブルの「ムカッとボタン」を連打してその度合いを背後のパネルに表示する。また、VTR終了後にはその結末に対してどれだけ「スカッと」したかを、「スカッとボタン」を押し込むことで判定する。2015年3月2日放送の第13回からは、完全に「スカッと」せずに「スカッとボタン」を半押しすると、「ちょいスカッ」と表示されるようになった[4]ほか、ショートドラマ案の投稿採用への賞金3万円[注 1]とは別に、悪役へのファンレターなどが紹介されれば賞金3千円が贈呈されるようになった[5]。なお、データ放送で視聴者も「ムカッと」「スカッと」を押せた[注 2]。 MCの内村がフジテレビの月曜20時台にレギュラー番組を担当するのは、1994年4月 - 同年9月放送の『ゲッパチ!UNアワー ありがとやんした!?』以来20年ぶりで、単独では初となった。また、フジテレビのプライムタイムのレギュラー番組を担当するのは2009年4月 - 2010年9月放送の水曜22時台に放送されていた『爆笑レッドシアター』以来の4年ぶりとなった。 2015年1月12日放送の第8回は19:00 - 20:54枠で初の2時間スペシャルを実施。当時月曜日の19:00 - 20:00枠はローカルセールス枠となっており[注 3]一部系列局では20:00 - 20:54枠に収まるように再編集(一部エピソードなどをカット)した短縮版が放送された。それ以降も、回によっては同様に短縮版が放送されていた。なお、2015年6月22日には19:57 - 21:48に異なる時間帯での2時間スペシャルも放送した。 2015年4月からは当番組の前に放送されている『ネプリーグ』がネットワークセールス化され、3分拡大して19:00 - 19:57の放送となり、当番組と『ネプリーグ』の間に放送されているミニ番組『ネプ小リーグ』が廃枠となるため、当番組も3分拡大して19:57 - 20:54の放送[6]、同時に『ネプリーグ』との接続はステブレレスに変更した。これにより、フジテレビの月曜日から日曜日まで20時台の番組がステブレレス接続・フライングスタートとなる。そしてスペシャル放送も全局開始時間が統一される。フジテレビの月曜20時台の番組がフライングスタートとなるのは1983年4月から1987年11月まで放送されていた『月曜ドラマランド』(19:30 - 20:54)以来で、「19時50分台開始」「バラエティー番組」では初。 同年11月3日より、同局で毎週火曜日 19:57 - 20:54に当番組の司会である内村が当番組同様に司会を務めていた『優しい人なら解ける クイズやさしいね』がレギュラー放送を開始した[注 4][注 5][注 6]。これに伴い、内村はフジテレビの月曜・火曜の2日連続で20時台のバラエティ番組の司会を務めることになった。 2016年1月4日には18:30 - 20:54に初めて2時間を超える2時間半スペシャルを放送[注 7]。 同年2月29日、コーナー「胸キュンスカッと」がコミカライズされ、フジテレビオンデマンドにて配信開始される[1]。 2016年7月23日・24日に放送された当番組をベースにした『FNS27時間テレビフェスティバル!』(『FNS27時間テレビ』)では、MCリレーメンバーに当番組の司会の内村が選ばれ、初の生放送で行われた。番組内では23日の夜と24日の夜の二部構成で当番組のコーナーが行われて、「番組対抗スカッとジャパン 国民投票フェス」と題して他のフジテレビの番組とコラボレーションして、その番組MCがスカッとドラマに参戦して当番組が誇る悪役俳優と共演する形で放送された。さらに、それぞれのドラマの「スカッと」度を視聴者がデータ放送やパソコン・スマートフォンなどを使うインターネット投票により、“最もスカッとする話”を決定した。さらに、同番組内で24日の夕方に放送された「サザエさん」では当番組とのコラボレーションが行われ、当番組の司会の内村(本人役)、主要キャラクターで悪役の“イヤミ課長”こと馬場智明を演じる木下ほうか、“悪女エリカ”を演じる菜々緒、“迷惑おばさんコンビ”を演じる山村紅葉・夏川加奈子、“眼鏡のおばさん”を演じる宍戸美和公が声の出演で声優を務め、同アニメにゲスト出演[7]。 同年10月3日には19:00 - 21:54に初の3時間スペシャルを放送。 2017年1月2日には18:30 - 22:00に3時間半スペシャルを放送、MCの内村がショートドラマに初出演[8]。 2017年7月5日には「胸キュンスカッと」で使用された劇中歌を収録したCDアルバムが発売された[9]。 2018年4月からは当番組の後に放送されていた『THE NEWSα Pick』(20:54 - 21:00)が終了し、20時台のスポットニュースが廃止され、6分拡大して19:57 - 21:00の放送となった[注 8]。 2018年10月からは19:57のフライングスタートが廃止されて、約3年半ぶりに20:00開始となり、毎週月曜日 20:00 - 21:00(JST)に放送されていた。 なお、『ネプリーグ』がネットワークセールス枠に昇格してからしばらくの間、隔週で本番組と『ネプリーグ』が交互に2時間スペシャル(19・20時台)の放送を行う傾向があった。 2020年4月27日、放送200回を迎えた[10][11]。 レギュラー放送終了へ2022年1月12日掲載の『NEWSポストセブン』の記事を通じて、2022年3月での終了が決定したことが明らかになった[2]。この報道時点ではフジテレビ広報宣伝部は『NEWSポストセブン』の取材に対し、「改編情報に関してはお答えしておりません」と回答していたが、のちに終了を正式発表した[12]。番組終了に伴い2月7日から3月7日までは『ネプリーグ』と隔週で2時間スペシャルを放送した。 マンネリ化による視聴率低迷を受け、2022年3月21日の放送をもって7年半の歴史に幕を下ろしてレギュラー放送を終了。後継番組も引き続き内村が続投し、同年4月からは自身の冠番組である『あしたの内村!!』を同枠で放送を開始した[13][14]。レギュラー放送時代の放送回数は265回だった。なお、レギュラー放送終了後も引き続き不定期放送の単発特別番組として継続して放送されると発表された。しかし、看板コーナー「イヤミ課長シリーズ」に出演していた木下ほうかが性加害疑惑で不祥事を起こした影響で、以降の出演が不可となった。 復活レギュラー放送終了から約1年ぶりに復活特別番組として2023年2月20日に放送された[15]。 出演者※「▲」はVTR出演経験者。 主なシリーズ作品基本ストーリー
各ショートドラマは単発作品となっており、それぞれにつながりはないものの一部シチュエーションやキャストが共通するシリーズ物も制作されていた。 単発作品
ショートスカッとこれらは短編のため、1本分の枠で2本(3〜5本)続けて放送する。なお、2020年からは悪役に、その人物の性格を漢字の当て字にして名付けた仮名が付けられることが多い。
説教中のBGMは、AC/DCの「Thunderstruck」が流れる。 初期(特に夫婦の揉め事)は最後に悪役を罵倒し、萎縮させて終わることが多かったが、近年は力強く説得して比較的円満に解決させることが多くなった。内村もそれに言及しているが理由については特に触れられなかった。
その他のシチュエーション
はい、論破!じゃんけん/スカッとじゃんけん2015年10月スタート。番組最後のエンディング前に放送。じゃんけんのあとにいやみな小ネタを言い「はい論破!」の発言をする。2016年6月以降から、「スカッとじゃんけん」としてイヤミ課長以外の主要キャラクター(大半は悪役)のじゃんけんもスタートした。彼らもじゃんけんの後に彼ら自身のお決まりネタを言っている。2017年以降は行われず、事実上終了した。 2016年春以降、視聴者から投稿された振り付け動画もワイプ画面で紹介していた。 なお、過去には「はい論破!占い」のミニコーナーもあった。 スカッとジャパン特別版内村のアナタこんな人だったのね大賞周囲の人からの情報をもとに、芸能人の意外な素顔を探る特別版[29][30]。放送は2020年2月24日。
スカッとカラオケ誰もが知っている名曲を、歌詞の一部が隠れた状態で歌い上げることができるのかを、男性チームと女性チームに分かれて挑戦する(第4弾からは、相川七瀬チームとDAIGOチームに分かれて挑戦する)[31]。2020年10月の初回放送が好評を得て、不定期放送されていた[31]。
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スカッとカジノあらゆる数字をテーマに、人気店の値段やランキングを予想するゲームにチーム対抗で挑戦する[32]。放送は2021年3月15日。
勝利したチームは、スカッとスロットに挑戦できる。(100G没収・100G・200G・500Gの4種類)最終問題のみスーパースカッとスロットとなり、全没収と1000Gの2種類が追加されている。
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スタッフ
過去のスタッフ
ネット局と放送時間
放送時間の変遷
関連作品コミック『胸キュンスカッと』の一部エピソードが小山るんちと文月ミツカの作画によりコミック化されフジテレビオンデマンドにて2016年より配信[注 19]、扶桑社から書籍化されている[1]。
ノベライズ2017年9月22日に柴野理奈子/百瀬しのぶ著、たら実/くろでこ絵により集英社みらい文庫から刊行された。2019年10月29日に百瀬しのぶ著のファミリースカッとの作品を扶桑社から刊行された。
CDアルバム2017年より「胸キュンスカッと」の劇中歌を集めた以下のコンピレーションアルバムを発売。
脚注注釈
出典
関連項目
外部リンク
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