阿蘇市(あそし)は、熊本県東北部、阿蘇地域の中央に位置する市。
地理
熊本県東北部、熊本市から約50kmの九州山地内に位置し、市域東部と北西部で大分県に接する。旧阿蘇町・旧一の宮町区域の大部分(旧波野村は、カルデラの外)は阿蘇山が形成したカルデラ盆地の中に含まれている。(阿蘇五岳)
気候
阿蘇乙姫
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雨温図(説明) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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気温(°C) |
総降水量(mm) | 出典:気象庁 |
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インペリアル換算 |
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気温(°F) |
総降水量(in) |
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市街地の阿蘇乙姫アメダスについて記述(一部)する。
太平洋側気候であるが、標高が高い。また、ケッペンの気候区分において温暖湿潤気候となっている。
特に梅雨期の降水量が多く、年間降水量は3009.6mmと大変多い。九州地方では大分県竹田市や由布市湯布院町、宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町と共に、寒さの厳しい場所で、年平均気温は13.2℃。夏場でも最高気温が35℃以上の猛暑日の観測例がない(最高気温の観測史上最高1位の記録は2016年(平成28年)8月11日の34.9℃)一方で、冬日に成る事が、しばしば有り、(最低気温の観測史上1位の記録は1998年(平成10年)1月25日の-14.8℃)また、真冬日となる事も有る。強い寒気(強い西高東低の気圧配置等)や南岸低気圧の影響により、山間部を含め麓に於いても積雪する事が有るが、積雪しても数センチ程度か薄っすらと積もる程度では有る。しかし、冬用タイヤの装着は必要と思われる。
阿蘇乙姫(1991年 - 2020年)の気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
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最高気温記録 °C (°F)
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17.6 (63.7)
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21.5 (70.7)
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24.0 (75.2)
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27.3 (81.1)
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30.6 (87.1)
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32.1 (89.8)
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34.0 (93.2)
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34.9 (94.8)
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33.2 (91.8)
|
31.1 (88)
|
24.8 (76.6)
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20.2 (68.4)
|
34.9 (94.8)
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平均最高気温 °C (°F)
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7.1 (44.8)
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8.9 (48)
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12.7 (54.9)
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18.0 (64.4)
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22.5 (72.5)
|
24.6 (76.3)
|
28.2 (82.8)
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29.3 (84.7)
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26.1 (79)
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21.0 (69.8)
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15.4 (59.7)
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9.5 (49.1)
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18.6 (65.5)
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日平均気温 °C (°F)
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2.0 (35.6)
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3.4 (38.1)
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6.9 (44.4)
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11.9 (53.4)
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16.7 (62.1)
|
20.2 (68.4)
|
23.8 (74.8)
|
24.2 (75.6)
|
20.8 (69.4)
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15.1 (59.2)
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9.2 (48.6)
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3.8 (38.8)
|
13.2 (55.8)
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平均最低気温 °C (°F)
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−2.7 (27.1)
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−1.8 (28.8)
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1.2 (34.2)
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5.7 (42.3)
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11.0 (51.8)
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16.3 (61.3)
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20.5 (68.9)
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20.5 (68.9)
|
16.5 (61.7)
|
9.7 (49.5)
|
3.6 (38.5)
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−1.4 (29.5)
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8.3 (46.9)
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最低気温記録 °C (°F)
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−14.8 (5.4)
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−12.5 (9.5)
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−8.5 (16.7)
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−5.2 (22.6)
|
0.6 (33.1)
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6.0 (42.8)
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10.7 (51.3)
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12.5 (54.5)
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4.8 (40.6)
|
−1.9 (28.6)
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−5.4 (22.3)
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−10.2 (13.6)
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−14.8 (5.4)
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降水量 mm (inch)
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92.7 (3.65)
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134.8 (5.307)
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197.2 (7.764)
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219.2 (8.63)
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261.3 (10.287)
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667.9 (26.295)
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582.6 (22.937)
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291.0 (11.457)
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247.8 (9.756)
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118.7 (4.673)
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109.7 (4.319)
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86.9 (3.421)
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3,009.6 (118.488)
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平均降水日数 (≥1.0 mm)
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8.3
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9.5
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12.3
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11.4
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11.3
|
16.4
|
16.4
|
13.2
|
11.6
|
8.2
|
8.5
|
8.2
|
135.3
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平均月間日照時間
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106.6
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119.7
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152.2
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172.4
|
178.4
|
115.7
|
139.6
|
160.4
|
136.2
|
158.8
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132.7
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117.8
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1,697.1
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出典1:Japan Meteorological Agency
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出典2:気象庁[1]
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隣接している自治体
人口
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阿蘇市と全国の年齢別人口分布(2005年)
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阿蘇市の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 阿蘇市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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阿蘇市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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35,878人
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1975年(昭和50年)
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34,607人
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1980年(昭和55年)
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34,004人
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1985年(昭和60年)
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33,504人
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1990年(平成2年)
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33,018人
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1995年(平成7年)
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31,364人
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2000年(平成12年)
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30,457人
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2005年(平成17年)
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29,636人
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2010年(平成22年)
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28,444人
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2015年(平成27年)
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27,018人
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2020年(令和2年)
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24,930人
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総務省統計局 国勢調査より
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地名
- 旧阿蘇町
他2町村と違い、「阿蘇市」に続きそのまま大字を表示する。
- 内牧(旧内牧町)
- 小里(旧内牧町)
- 西小園(旧内牧町)
- 西湯浦(旧内牧町)
- 三久保(旧内牧町)
- 南宮原(旧内牧町)
- 湯浦(旧内牧町)
- 乙姫(旧黒川村)
- 蔵原(旧黒川村)
- 黒川(旧黒川村)
- 竹原(旧黒川村)
- 西町(旧黒川村)
- 役犬原(旧黒川村)
- 今町(旧山田村)
- 小倉(旧山田村)
- 小野田(旧山田村)
- 黒流町(旧山田村)
- 小池(旧山田村)
- 山田(旧山田村)
- 跡ヶ瀬(旧尾ヶ石村)
- 狩尾(旧尾ヶ石村)
- 的石(旧尾ヶ石村)
- 赤水(旧永水村)
- 車帰(旧永水村)
- 永草(旧永水村)
- 無田(旧永水村)
- 一の宮町
従来の大字の前に「一の宮町」を冠する。
- 宮地(旧宮地町)
- 坂梨(旧坂梨村)
- 中坂梨(旧坂梨村)
- 北坂梨(旧古城村)
- 三野(旧古城村)
- 手野(旧古城村)
- 中通(旧中通村)
- 荻の草(1970年、中通より分立)
- 波野(旧波野村)
従来の大字の前に「波野」を冠する。
歴史
地名の由来
『日本書紀』に阿蘇国(あそのくに)という国として記される。
『筑紫風土記』に肥後国閼宗県(あそのあがた)という県(あがた)として記される。
『国造本紀』によれば、阿蘇国を支配したのは阿蘇国造である。阿蘇氏はその子孫とされる。ここで『日本書紀』によれば、阿蘇国造の祖先でもある阿蘇都彦(あそつひこ)・阿蘇都媛(あそつひめ)の2神が登場し、この2神がいたことが「阿蘇」の地名の由来であると記される。この2神は市内の阿蘇神社の祭神となっている。
律令制のもとでは阿蘇郡の一部であった。
行政
市役所
国の機関
県の機関
経済
産業
第1次産業(農業、林業等)、第2次産業(製造業等)、第3次産業(観光業等)と順に生産額が大きい。阿蘇市は観光地なので、第3次産業の生産額、従事者数の割合が過半数を占めている。
産業別総生産(2011年)
- 第1次産業:65.9億円
- 第2次産業:368.8億円
- 第3次産業:593.7億円
- 控除等:7億
産業別従事者比率(%)
- 第1次産業:17.2
- 第2次産業:22.0
- 第3次産業:60.7
- 分類不能の産業:0.7
阿蘇市の主な企業
特産品
高菜めし
「高菜めし」も参照
- ドライブイン「あそ路」が、阿蘇で初めて「高菜めし」を提供し、徐々に定着していき阿蘇の名物となった。あそ路の高菜めし定食には、ホルモン煮込みとだご汁が付いている。現在阿蘇では、高菜めしをメニューに扱っている店舗が数多く存在している[3]。
あか牛丼
- 近年では、阿蘇の赤牛をつかった「あか牛丼」が、観光客に人気となっている。阿蘇内牧温泉にある老舗の「いまきん食堂」のあか牛丼や、阿蘇神社近くにある「郷土料理 お食事処 はなびし」のあか牛かつ重が、人気となっていて、TVなどでも紹介されている[4][5]。
阿蘇市の銘菓
教育
県立高等学校
市立中学校
市立小学校
学校教育以外の教育施設
自動車学校
文化施設・体育施設
文化施設
図書館
研修・宿泊施設
博物館・美術館
体育施設
- 阿蘇体育館
- 一の宮体育館
- 波野体育館
- 阿蘇市立一の宮武道場
- 総合運動公園
- 農村公園あぴか
- 阿蘇市波野グラウンド
- 波野西地区グラウンド
その他
- 阿蘇市農村環境改善センター
- 阿蘇草原保全活動センター草原学習館
交通
鉄道
- 九州旅客鉄道(JR九州)
バス
長距離バス
一般路線バス
すべて産交バス(九州産交グループ)による運行。
道路
一般国道
主要地方道
一般県道
そのほか
道の駅
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
自然
水源・滝
神社
寺
温泉
古墳・遺跡
祭事・催事
動物園
マスコットキャラクター
著名な出身者
氏族
- 阿蘇氏
- 阿蘇惟之(1951年 - 2012年) - 第90代阿蘇大宮司阿蘇惟友の子、第91代阿蘇大宮司
- 阿蘇治隆 - 阿蘇惟之の実弟で第92代阿蘇大宮司。
- 坂梨氏
政治家
学者
芸能・マスコミ
スポーツ
宗教家
- 藤井日達(日本山妙法寺大僧伽の創始者)(1885年~1985年)
- 宮川経輝(牧師)(1857年~1936年)
経営者
阿蘇市にゆかりのある人物
★は故人
- 高本紫溟(儒学者、国学者、漢詩人。阿蘇の宮地で国学や和歌を研究した。):江戸時代の人物 ★
- 蔵原惟人(評論家。父の蔵原惟郭が阿蘇出身):東京府出身 ★
- 蔵原惟繕(映画監督。文芸評論家。祖父が阿蘇出身):東京府出身 ★
- 蔵原惟二(日本の映画監督、映画製作者。祖父が阿蘇出身):東京府出身
- 松岡浩昌(アナウンサー、父の松岡利勝が阿蘇出身。自身の本籍地も阿蘇市):島根県出雲市出身
- 岩代太郎(作曲家。父の岩代浩一が阿蘇出身。):東京都出身
- 永田雅一(実業家、映画プロデューサー。父が阿蘇出身):京都府京都市出身 ★
- 川崎のぼる(漫画家):阿蘇市のゆるキャラのデザインを手がける
- パンくん(天才チンパンジー、阿蘇カドリー・ドミニオンで暮らす。):宮崎県宮崎市の宮崎市フェニックス自然動物園生まれ。
- 財津一郎(俳優、財津家の土地を守るために学生時代を過ごす。):財津和夫とは親戚関係
- 財津和夫(シンガーソングライター、祖先が阿蘇地方にルーツを持つ熊本藩士):財津一郎とは遠戚関係
- 内柴正人(柔道家。阿蘇市立一の宮中学校を卒業。):合志市出身、八代市在住。
- 花田有衣(バスケットボール選手。阿蘇市立一の宮中学校を卒業。):熊本市出身
- 前田優香 (バスケットボール選手。阿蘇市立一の宮中学校を卒業。):熊本市出身
- 渡邊タイ(剣道家。阿蘇高等学校を卒業。):西合志出身
- 徳富蘇峰(ジャーナリスト、思想家、歴史家、評論家。阿蘇七鼻の一つである遠見ヶ鼻を「大観峰」と名付けた。)★
- 田崎広助(画家、阿蘇山を題材にした絵を描いた。):福岡県八女郡北山村(現・八女市立花町)★
- 与謝野鉄幹(日本の歌人。阿蘇の短歌を詠んだ。):宿泊した内牧温泉「蘇山郷」には自筆歌幅が残されている。 ★
- 与謝野晶子(日本の歌人、作家、思想家。阿蘇の短歌を詠んだ。):宿泊した内牧温泉「蘇山郷」には自筆歌幅が残されている。★
- 吉井勇(歌人、脚本家。阿蘇の短歌を詠んだ。)★
- 若山牧水(詩人、翻訳家、文芸評論家。阿蘇の短歌を詠んだ。)★
- 北原白秋(歌人。阿蘇の短歌を詠んだ。)★
- 野口雨情(詩人、童謡・民謡作詞家。阿蘇の短歌を詠んだ。)★
- 宗不旱(歌人。阿蘇の短歌を詠んだ。):1942年5月に内牧温泉「達磨旅館」を発って行方不明となる。★
- 高田保馬(経済学者、社会学者。文学博士。歌人。阿蘇の短歌を詠んだ。)★
- 高浜虚子(俳人・小説家。阿蘇の俳句を詠んだ。)★
- 大久保橙青(政治家。衆議院議員(7期)。俳人。阿蘇の俳句を詠んだ。)★
- 荻原井泉水(俳人、俳論家。阿蘇の俳句を詠んだ。)★
- 種田山頭火(俳人。阿蘇の俳句を詠んだ。)★
- 夏目漱石(小説家、評論家、英文学者。阿蘇の俳句を詠んだ。)★
- 三好達治(詩人、翻訳家、文芸評論家。阿蘇の詩を詠んだ。)★
架空の人物
- 野原みさえ(漫画『クレヨンしんちゃん』に登場する、主人公野原しんのすけの母):架空の市「アソ市」の出身。実際の阿蘇市が誕生する以前からの設定であり、元々は無関係だった。しかし、後に改めて阿蘇市出身であるとして、2021年には野原一家が阿蘇地域の観光キャンペーン「I'm fine! ASO」のPRキャラクターとなっている[6]。
- しんのすけの父方の祖父である野原銀の介からは、市内にある世界有数のカルデラを持つ「阿蘇山」とステレオタイプな九州男児のような性格をかけて、「阿蘇山カルデラジジイ」という蔑称で呼ばれたことがある。
- 孝女白菊(「孝女白菊の歌」)
- 左門豊作(漫画『巨人の星』に登場する)
- 西原大二郎(漫画『エリートヤンキー三郎』に登場する):阿蘇カルデラ学院高校番格。
阿蘇市を舞台とした作品
映画
テレビドラマ
漫画
アニメ
小説
- 二百十日(夏目漱石作)
- 忘れえぬ人々(国木田独歩作)
- 山峡の章(松本清張作)
- 阿蘇心中(大江素天)
- 青春の彷徨(松本清張作)
- 高志さんは帰って来ない(甲斐弦作)
- 鴨猟(吉良敏雄)
- 阿蘇殺人ルート(西村京太郎作)
- 十津川警部捜査行 阿蘇・やまなみ殺意の車窓(西村京太郎作)
- 「阿蘇の恋」殺人事件(木谷恭介作)
- 阿蘇要塞1995 シリーズ(荒巻義雄作)
- 阿蘇要塞1995 1「電脳要塞覚醒篇」
- 阿蘇要塞1995 2「対馬要塞争奪戦」
- 阿蘇要塞1995 3「九州島侵攻篇」
- 阿蘇要塞1995 4「レイテ海戦篇」
- 阿蘇要塞1995 5「九重高原最終決戦篇」
- 阿蘇惨劇道路(西東登作)
- 道原伝吉シリーズ(梓林太郎作)
- 阿蘇・黒川温泉怪殺迷路(『阿蘇・黒川温泉殺人事件』に改題)
- 壮&美緒シリーズ(深谷忠記作)
- 雲仙阿蘇殺人旅愁(斎藤栄作)
- 旅刑事 阿蘇SL殺人行(山浦弘靖作)
- 走れ、半兵衛シリーズ(森詠)
ゲーム
脚注
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
阿蘇市に関連するカテゴリがあります。