ROCK IN JAPAN FESTIVAL
ROCK IN JAPAN FESTIVAL(ロック・イン・ジャパン・フェスティバル)は、ロッキング・オン・ジャパンが主催・企画制作を手掛ける日本最大の野外ロック・フェスティバルである[2][3]。 概要ロッキング・オン代表取締役社長である渋谷陽一の「参加者が主役のロックフェスを行いたい」という考えを実現する形で、2000年に初開催。茨城県の国営ひたち海浜公園を会場に、日本を代表するアーティストが集う真夏の野外イベントとして[4]、2019年までの20年間で累計約360万人を動員した[5]。 開催時期は8月上旬。2週末5日間にわたり開催される。2020年・2021年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響による2年連続中止[6][7][8]を経て、2022年より会場を千葉市蘇我スポーツ公園に移転[9]。都心からのアクセスが良い都市型フェスとして新たなスタートを切る[10]。 メインエリア(5〜6万人収容)とサブエリア(2〜3万人収容)の2つのライブエリアからなり[11]、広大な芝生エリアの両側に向かい合う2つのメインステージLOTUS STAGE/GRASS STAGEに、L字にレイアウトされた2つのサブステージPARK STAGE/HILLSIDE STAGEを加えた全4ステージ制で進行する[3][12]。 広大なクローク&グッズエリアや全3か所の飲食エリア、休憩場所として利用できるフクダ電子アリーナのスタンド席など、インフラの多くがJAPAN JAMと共有し、さらに巨大な日除けテントや手洗い場、給水スポットなど、より多くの参加者が訪れる夏フェスならではの環境整備が施される[12]。 メインエリアから南の飲食エリアHUNGRY FIELDを挟んですぐ隣のサブエリアまで、約700メートル×約200メートルの中に全4ステージが位置[13][14]。巨大ながらもコンパクトなフェスを標榜し[3]、メインエリア/サブエリア間の移動も、場所によっては数分で可能である[11][12]。 基本はジャンルレスだが"歌モノ"のグループがメインで、それ以外のジャンルのアーティストは少ない。 ダイブ等の危険行為の禁止を強く呼びかけているフェスである[15]。客席前方で特定のアーティストが出てくるまで待ち続ける"場所取り"行為の禁止も強く呼びかけている[15]。2022年から全てのステージに前方エリアを設置[16]。アクトごとの完全入れ替え制(事前抽選当選者のみ入場可)を採用する[17][18]。 2024年9月30日に主催者が発表したところによれば、2025年から9月に開催されることになった。酷暑を踏まえ、5年ほど前から検討していたという。「気候変動の中、8月に野外音楽フェスを開催することには運営上の様々な工夫を必要とします」とし、フェスに慣れていない観客も多数来ることなどから、8月の開催継続は困難だと判断したという。2025年は、千葉市の蘇我スポーツ公園で、9月13~21日のうち土日祝日の計5日間での開催を軸に調整中という[19][20]。 歴史2000年
記念すべき初年度は、現在とは大きく異なる1ステージのみで2日間行われた。初日は晴れ渡り、トリをDragon Ashが務めた。2日目は台風の影響により雨が降る中で、3万5000人以上のオーディエンスが集まり、 KING BROTHERS、 奥田民生、 スピッツと、ステージが続けられた。しかし、雨と風が激しくなり、ステージの一部が破損するなどし、THE YELLOW MONKEYのライヴを最後に途中で中止となった。そのため、浅井健一とUAによるAJICOの貴重なライヴや中村一義の人生初ライヴが行われないまま終了するという結末となってしまった[21]。
2001年
前年の無念を晴らすため、新たにLAKE STAGEを設営してGRASSとLAKEの2ステージ制とし、日程も3日間に延ばすなど大幅なリニューアルを行う。その結果、40組のアーティストが出演、参加者も87,035人に増えた[22]。この年は他の年では行われていない海外アーティストの出演があり、初日にTHE JON SPENCER BLUES EXPLOSION、2日目にJJ72が出演している。BUMP OF CHICKEN、ゆず、LOVE PSYCHEDELICOなど、野外大型フェスへの出演経験のないアーティストを各日のトップバッターに置き、Mr.Childrenや佐野元春など大物の出演、そして大トリには前年出演出来ずに終わった中村一義がリベンジライヴを成し遂げ、大団円で終演した(中村はこのライヴのために集めたサポートメンバーらと、後に100sを結成することとなる)。また3日目はsugar soulが直前に出演キャンセルとなり、ピンチヒッターとしてRIP SLYMEが出演した。
2002年
2日目、3日目のチケットがソールドアウトするなど当時の野外ロックフェス史上初の出来事が起こったこの年は、サザンオールスターズの桑田佳祐が10年以上ぶりに野外音楽イベントに出演、そのベテランの貫禄を見せつけるライヴを披露し、その裏のLAKE STAGEではNUMBER GIRLが新旧網羅したセットリストで話題を呼んだ。奥田民生が初日にバンドスタイルでGRASS STAGEに、3日目には弾き語りスタイルでLAKE STAGEの大トリを担うなどダブルヘッダーを務め、初日のトリを務めたRIP SLYME、2日目のトップバッターを務めたKICK THE CAN CREW、LAKE STAGEでフロアを満杯にしたケツメイシや麻波25、smorgas、 SHAKKAZOMBIEなどラップ・ヒップホップ系のアーティストの出演も多い年であった。3日目のLAKE STAGEに出演予定だったACOが直前キャンセルになり、代わってつじあやのが出演した。また、3日目に登場したくるりは、出演直前に初代ドラマーの森信行が脱退したため、SHINDOの臺太郎をサポートに迎えてステージに立った[23]。
2003年
岡村靖幸が復活ライヴを行うことが大きな話題となり、予定時間を大きく余らせて終わってしまったが久々に公に姿を現した岡村を待ち望んでいたファンでフロアは埋め尽くされた。175R、HY、氣志團といった若手バンドをはじめ、奥田民生、YO-KINGらによるスペシャルユニットO.P.KING、ロックフェスへの出演は初めてとなった平井堅などジャンル様々なアーティストが集合。また初日には当日その時間まで誰が出てくるのかを告知しない「シークレット枠」を導入した(その正体は当時ソロ活動中であったL'Arc〜en〜Cielのボーカリスト・Hyde)。また麻波25の直前キャンセルに伴い、急遽POLYSICSがピンチヒッターを務めた。この年のピンチヒッターとしての出演がなければ2001年から2019年まで続くPOLYSICSの連続出演記録は一度ここで途切れていたことになる。また、4年連続出演のDragon Ashは、1、2年目は初日のトリを務め、3年目は最終日のトリを務め、4年目のこの年は中日のトリを務めている。
2004年
2ステージ制の最後の年となるこの年は、全3日間のチケットがソールドアウト。名実ともに人気の巨大フェスへと成長した(以降、毎年チケットは全日ソールドアウトする)。これまで出演のなかったTHE HIGH-LOWS、KICK THE CAN CREWを活動休止し人生初ソロライヴを行ったKREVA、そして森山直太朗、一青窈などロック・フェスに馴染みのないアーティストが顔を揃えた。トップバッターを務めたウルフルズをはじめ、初年度以来の出演となったスピッツや初出演ながらGRASS STAGEのトリ前という大役を与えられたASIAN KUNG-FU GENERATION、LAKE STAGEの大トリを務めフロアを埋め尽くしたHAWAIIAN6など様々なところでドラマが生まれた。最終日GRASS STAGEの大トリを務めた東京スカパラダイスオーケストラは、前日の公演で沖祐市がアキレス腱を断裂するというトラブルにも関わらず、9人での気迫あふれるライブとなった。また、DonDokoDonの山口智充が飛び入りゲストとして出演するなど話題も多い年であった。
2005年
初日にRIP SLYME、2日目にMr.Children、3日目にサザンオールスターズがGRASS STAGEのトリを務めるという贅沢なラインナップとなったこの年、特にサザンオールスターズの出演は大きな話題となり、新聞をはじめとしたメディアなどでも取り上げられた。この年から新ステージ「SOUND OF FOREST」が誕生、観客の選択の幅が広がるようになる。2日目のMr.Childrenの前にはCoccoとくるりのメンバーらによるユニットSINGER SONGERが出演、事実上ダブルヘッドライナーとなる。また、YUIも初出演、以後7年連続出演する。BEAT CRUSADERSがLAKE STAGEを入場規制にしたり、YUKIと(真心ブラザーズとして)YO-KINGがステージは違うが同じ日に夫婦で出演するなどの出来事もあったが、最もこの年で大きなエピソードは銀杏BOYZの峯田和伸がステージ上で局部を露出し公然わいせつで書類送検されてしまったことであった。これまで他のフェスでは過去に問題となっていない「アーティストの表現」で書類送検されたことで物議を醸した。またLAKE STAGEに出演予定だったスネオヘアーが急病によりキャンセル、本番前日のキャンセル決定であったため代役は立てられず、スネオヘアーの出演予定だった時間はブレイクタイムとなった。
2006年
新たに「WING TENT」が誕生、これからフェスでの活躍が期待される若手バンドが多数出演した。なかでも各日のトリを務めたRADWIMPS、音速ライン、チャットモンチーの3組は収容人数の倍に近い観客を動員した。初日はくるりがトリを務めた。その裏では前回のSOUND OF FORESTからいきなりLAKE STAGEのトリに抜擢されたマキシマムザホルモンが激しいライヴを披露した。2日目はCoccoがこのフェスでは初となる女性ヴォーカリストによるGRASS STAGEのトリを新旧の曲を揃えたセットリストで務め上げた。また、奥田民生がギター一本でライヴに挑むひとり股旅スタイルでGRASS STAGEに出演した(これまでもこのスタイルでの出演はあったがLAKE STAGEであった)。最終日は矢沢永吉が大トリを務め、前年に続きメディアでも大きく取り上げられることとなった。しかし矢沢目当ての一部のファンの悪態ぶりが問題となり、矢沢の公式ウェブページでも謝罪文が出るまでに発展した。他にも初年度のTHE YELLOW MONKEY以来の出演となった吉井和哉はイエモン時代の曲を含めたライヴを披露、前年出演キャンセルとなったスネオヘアーがリベンジを果たしDOPING PANDAがLAKE STAGEの動員記録を更新した。出演アーティストも113組と大幅に増加した。
2007年
初日は木村カエラに始まり、2004年にザ・ハイロウズで出演したヒロト&マーシーがザ・クロマニヨンズとして登場し、2004年以来の出演のケツメイシがトリ前に、トリにELLEGARDENが出演し、その裏では小山田圭吾率いるTHE CORNELIUS GROUPが出演、漏電トラブルにより40分以上の遅延が発生したものの映像と音がシンクロするというライヴを披露した。またSOUND OF FORESTにYUIが出演。2日目はBUMP OF CHICKEN、ASIAN KUNG-FU GENERATIONといった若者に人気の2バンドがトリおよびトリ前を担い、トップバッターにはThe Birthdayが出演し2000年の開催以来初めてチバユウスケの歌声が会場に響いた。また井上陽水、矢野顕子、遠藤賢司(2008年現在、フェス史上最高齢)などといったベテランミュージシャンが顔を揃え、その貫禄をみせつけた。最終日は初年から全て出演しているDragon Ashがフェス初の2度目の大トリを務め、新旧の代表曲に加え武田真治やスケボーキングなど豪華なゲストを迎えるなどスペシャルなライヴを展開、会場の観客が携帯電話の液晶画面などの光を一斉に掲げた光景が見られた。その裏ではRADWIMPSがライヴを披露。またこの日の夜のライヴは雷雲が接近している中行われ、一方では雷が瞬く分厚い雲がもう一方では満天の星が広がるという異様な光景が広がった。他にもLAKE STAGEの絢香や、DJ BOOTHの中田ヤスタカなど初出演組が大活躍した年でもあった。
2008年
入場前に手荷物検査が行われ、開場時間が大幅に繰り上げられた(理由は会場での犯行予告があったため。容疑者はのちに逮捕[25])。また、この年はRISING SUN ROCK FESTIVAL側が「RISING SUN出演者はROCK IN JAPAN FESに出演させない」という旨の事前交渉をアーティストに対し行ったことを、渋谷陽一が公式サイト上で批判、RISING SUN側に参加者からの批判が起こったが、同様に表立った批判行為を行った渋谷に対しても批判が殺到。後日、渋谷は謝罪文を掲載した。尚、両方のフェスに出演したアーティストもおり、曽我部恵一やBRAHMANは其々のフェスに別プロジェクトとして出演、ASPARAGUSの渡邊忍やエマーソン北村は他アーティストのサポート、BEAT CRUSADERSヒダカトオルはゲスト出演という形で両フェスに参加している。 初日は3年ぶりの出演でGRASS STAGEトリという大抜擢を受けたストレイテナーをはじめ、初のGRASS STAGEでありながらマイペースなライヴを見せたthe band apart、往年の代表曲から久保田利伸のカヴァーまで繰り出したスピッツ。出演8年目にして遂にLAKE STAGEトリを担ったPOLYSICSなどが出演。 2日目は、2005年以来のGRASS STAGE出演となったエレファントカシマシ、過去にWING TENTに出演したアーティストでGRASS STAGE一番乗りを果たしたチャットモンチー、フェス9年目にして初出演したBRAHMAN、そしてLAKE STAGEのPerfumeなど、若き女性アーティストから貫禄満ちた男性アーティストまでが顔を揃えた。 最終日は、出演9年目にして初のトップバッターを務めたDragon Ashから、GRASS STAGE初登場の10-FEET、ピアノの演奏のみで歌唱した鬼束ちひろ、ソロと真心ブラザーズの連続出演でSOUND OF FORESTのトリを飾ったYO-KING、活動休止を発表したELLEGARDENなどが出演。トリ前のKREVAはフェス前に起こった上記2つの事件をMCで取り上げながらも、「世界で俺だけしか呼べないゲスト」とLITTLE、MCUを呼び込み、KICK THE CAN CREW時代の楽曲を2曲披露した。
2009年
前年に引き続き入場前に手荷物検査が行われることとなり、開場時間が8時になった。 この年からダイブ等の危険行為を行った参加者は退場という厳しい処置をとることが決定となった。これは同じくロッキング・オンが主催しているCOUNTDOWN JAPANにて、ダイブによる怪我で後遺症が残った参加者がいたことを受けてのものであるとの旨が公式サイトにて発表されている。初日のGRASS STAGEに出演したKEN YOKOYAMAはこの件に関していち早く異議を唱え、ステージ上で発言を行った(後に自身のホームページ内のコラムでも言及)。また、J-POP系や、新人アーティストが多く出演した。 初日、ウルフルズが、活動休止前の関東で最後のライブを披露した。 2日目は、吉井和哉がTHE YELLOW MONKEY時代の「JAM」「楽園」を披露し、この2日目の大きなハイライトとなった。 3日目は、矢沢永吉がトップバッターとして出演し、各方面のメディアに大きく報道された。GRASS STAGEのトリ、UNICORNが、新旧織り交ぜたセットリストでライブを披露していた裏では、the HIATUSがLAKE STAGEのトリを務めた。LAKE STAGEの収容人数(1万人)を大きく上回る観客が殺到し入場規制が行われ、同ステージの過去最高の動員数を記録した。またGRASS STAGEのトリ前に出演したKREVAは前年同様LITTLE、MCUを呼び込みKICK THE CAN CREW時代の楽曲アンバランスを披露した(偶然にもLITTLEはWING TENT、MCUはPARK STAGEと二人とも三日目に出演していた)。
2010年
初日には、4年ぶりの出演となったくるりや、3年ぶりの出演となったRADWIMPSなどが出演。さらに、9月に"散開"(解散)する事を発表しているBEAT CRUSADERSが、RIJのラストステージを飾った。前年最終日のLAKE STAGEの大トリを務めたthe HIATUSが、初のGRASS STAGEでトリを務めた。 2日目には、4年ぶりの出演となった氣志團がトップバッターを務め、初出演となった吉川晃司が恒例のシンバルキックを披露するなど、盛り上がりを見せた。前年関東で活動休止前最後のライブを披露したウルフルズのトータス松本が「トータス松本Band」でライブを披露した。2日目のトリは前年大トリを務めたUNICORNが務めた。 3日目には、新体制での初ライブを行い初のGRASS STAGEとなった10年連続出演のPOLYSICSがトップバッターを飾り、結成15周年のグループ魂が、2006年以来のGRASS STAGEでのライブとなった。大トリを務めたのはYUKI。RIJで、女性アーティストが初めて大トリを務めた。
2011年
この年には、3月11日に福島第一原子力発電所事故が起こった関係で、公式サイトに会場の放射線量の測定結果が載せられた。 初日には、7年ぶりの出演となった森山直太朗などが出演。トリには、2年ぶりの出演となったASIAN KUNG-FU GENERATIONが新旧の楽曲を織り重ねたセットリストで演奏した。 2日目には、7回目の出演のTHE BACK HORNが初のGRASS STAGEで演奏。さらに、デビュー10周年の氣志團が5回目の出演となった。トリには2年連続でGRASS STAGEのトリをつとめるUNICORNが出演。 3日目には、奥田民生が「奥田民生の数人カンタビレ」として登場。楽屋エリア内の特設スタジオでレコーディングを開始し、その模様をUstreamで生配信を行っていた。さらに、ステージ上でオーディエンスを混ぜてレコーディングを行い、完成した作品をレコーディングに参加したアーティスト(吉井和哉、曽我部恵一など)とオーディエンスと共に試聴会を行うというユニークなステージとなった。大トリには、2008年に初登場し2日目のトリを飾ったBRAHMANが登場。アンコール無しの全17曲という怒涛のセットリスト且つ圧巻のライブパフォーマンスをオーディエンスに魅せつけ、3日間の幕を閉じた。
2012年
初日には、3年ぶりの出演となったマキシマム ザ ホルモンや、初出演のきゃりーぱみゅぱみゅなどが登場。さらに、1996年に解散し16年ぶりに再結成(1年間限定)をしたPRINCESS PRINCESSが最初で最後のRIJのステージに登場。代表曲「世界でいちばん熱い夏」、「Diamonds」、「M」など計9曲を演奏した。Dragon AshにとってはIKÜZÖNEの死後初のRIJ出演。トリは9年連続出演となったKREVAが務めた。 2日目には、新体制となって初のRIJのステージに登場したチャットモンチーなどが登場。2年ぶりの出演となったthe HIATUSが2回目のGRASS STAGEのトリを飾った。 3日目には、MAN WITH A MISSION、FUNKY MONKEY BABYSなどが初出演。FUNKY MONKEY BABYSはその後2013年6月に解散したため、最初で最後のRIJのステージとなった。大トリは、バンド結成15周年&メジャーデビュー10周年で8回目の出演となったACIDMANが務めた。
2013年
この年は、例年と比べてDJ BOOTHに出演するDJとしての出演アーティストの数が少なく、その代わりDJ BOOTHには初出演のアイドルグループや、ボーカロイドを用いるアーティストが多数出演した。GRASS STAGEとDJ BOOTHがあるGRASSエリアが変更になり、GRASS STAGEの位置は前年よりも右寄りになり収容人数も若干増員、DJ BOOTHは横幅が広くなった。さらに、SEASIDE STAGEがあったエリアは「ROCK IN JAPAN FESTIVAL GALLERY」というギャラリーとして使用され、代わりに2011年、2012年には廃止になっていたPARK STAGEが復活した。 初日には、前年SOUND OF FORESTで演奏し、今年はGRASS STAGEで演奏した[Champagne]ときゃりーぱみゅぱみゅなどが登場。前年で活動休止を発表したYUIが「yui」名義で結成したバンドFLOWER FLOWERがSOUND OF FORESTに登場(YUIとしての出演は、全てSOUND OF FORESTだった)。2005年に解散し、前年新体制で再始動となったHUSKING BEEがPARK STAGEのトリで登場。バンド名義としては、2004年以来9年ぶりの出演となった。さらに、アンコールでは、アンコールの1曲目に「欠けボタンの浜」を演奏する予定だったが、「8.6」を聴きたいというオーディエンスの声により、急遽多数決を行った。結果、「8.6」を演奏し、ラストの「WALK」まで演奏した。初日のトリには、サカナクションが登場。「夜の踊り子」のPVに出演する踊り子や出演時間が夜間ということを活かした、レーザー等の演出を使用したライブとなった。 2日目には、12年ぶりの出演となった山崎まさよしや、7年ぶりの出演となった平井堅などが登場。トリには、5年ぶりの出演となったBUMP OF CHICKENが登場。5月にBUMP OF CHICKENの出演が発表された際には、Twitterで「BUMP」、「ロッキンにBUMP」といったワードがトレンド入りするほど話題に上った。ライブの定番曲「ガラスのブルース」や、初演奏の「虹を待つ人」、アンコールで「天体観測」を演奏するなど計9曲を披露した。 3日目には、3年ぶりの出演となったThe Birthdayとグループ魂がGRASS STAGEに登場。LAKE STAGEでは、デビュー31年目の安全地帯や韓国出身のCNBLUEが初登場。さらに、凛として時雨のヴォーカル&ギター担当のTKが、TK from 凛として時雨としてトリを飾った。SOUND OF FORESTでは、SCANDALや、声優の活動も行っている夏フェス初出演の坂本真綾が初登場。WING TENTでは、KANA-BOONやMY FIRST STORYが入場規制になるなど、盛り上がりを見せた。大トリは、初出演から6年連続出演となったPerfumeが務めた。代表曲「ポリリズム」や「チョコレイト・ディスコ」、最新曲の「Magic of Love」など計11曲を披露。女性アーティストで、RIJの大トリを務めるのは、2010年のYUKI以来、2組目となった。 大雨のため途中で中止された2000年を除くと、晴天に恵まれることがほとんどであったが、この年は曇天が続き、雨がしばしば降る天候となった。
2014年
この年は開催15回目に加え、後援であるひたちなか市制施行20周年を記念して史上初めて4日間開催となった(ただし連続ではなく、8月第1週目の土日と2週目の土日の分割開催)。ROCKIN'ON JAPAN7月号では、80ページに渡って過去のRIJの特集が掲載された。この年からDJ BOOTHが名称を「BUZZ STAGE」に変更し、DJ以外にもバンドや「BUZZ SPECIAL」と題し、同じ時間に様々なアーティストが出演した。 初日には、湘南乃風やEvery Little Thing、楽器を演奏しないエアバンド・ゴールデンボンバーなどが初登場。PARK STAGEでは、メンバー全員が読者モデルをしているSilent Sirenが初登場。初日のトリには、KICK THE CAN CREWがグループ名義では10年ぶりに登場し、「イツナロウバ」、「sayonara sayonara」など計11曲を披露した。 2日目には、前日にKICK THE CAN CREWとして出演したKREVAが登場。LAKE STAGEでは、Charaと韻シストがコラボレーションした「Chara × 韻シストBAND」が登場。SOUND OF FORESTでは、2月に活動再開を発表したthe brilliant greenが初登場。BUZZ STAGEでは、BUZZ SPECIALとして、山崎あおい、新山詩織、片平里菜、住岡梨奈がアコースティックギター1本で弾き語りを行った。2日目のトリには、2年連続でトリを担当するサカナクションが登場し、前半2日間が終了した。 後半の2日間は台風11号が接近する中、雷雨のため4日目の開場時間が遅くなる影響はあったものの各ステージ上の演奏は無事行われた。 3日目には、FUNKY MONKEY BABYS解散後、ソロで活動しているファンキー加藤がソロで初登場。メンバーの橋本絵莉子の出産により活動を休止していたチャットモンチーが、同フェスの出演で本格的な活動を開始、サポートメンバー2人を迎えて4人体制でのライブを行い「シャングリラ」や「風吹けば恋」などを演奏した。さらに、2日前に出演が発表された矢沢永吉が3回目の出演を果たした。LAKE STAGEには中川翔子が、SOUND OF FORESTにはアメリカ出身のプリシラ・アーンが初登場。3日目のトリには、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが登場、2回目のトリを務めた。 4日目には、miwaが初のGRASS STAGEで演奏を行った。SOUND OF FORESTには元AKB48の前田敦子が初登場。大トリは、SEKAI NO OWARIが初のGRASS STAGEで務めた。
2015年
前年に続き4日間分割開催に加え、会場内への自撮り棒持ち込みを禁止すると発表した。同年7月にUNICORNのメンバーである川西幸一が脳梗塞(ラクナ梗塞)を発症した[28]ため、UNICORNは8月8日の出演を辞退した[29]。代わって「ABEDON+OT(fromユニコーン)」の出演がアナウンスされ、ユニコーンのメンバーであるABEDON(阿部義晴)と奥田民生がサポートミュージシャンを引き連れて登場し、曲ごとにパートを入れ替えながら「服部」や「大迷惑」などユニコーンの楽曲を含むセットリストで観客を魅了した。 UVERworldがデビュー10周年にして初出演。当時の最新アルバム「0 CHOIR」の楽曲を中心に披露した。ボーカルのTAKUYA∞はデビュー当初にこのフェスへの参加を希望したが、断られたことをMCで明かした。 星野源が4年ぶりの出演。前回のSEASIDE STAGEから一気にGRASS STAGEのトリまで躍進した。ステージでは、「SUN」、「Crazy Crazy」などの当時のヒット曲や、布施明の「君は薔薇より美しい」を本人扮する「ニセ明」として披露するなど観客を沸かせた。
2016年
3年連続で4日間分割開催。新たにHILLSIDE STAGEが誕生した。これにより2010年以来6年ぶりに7ステージでの開催となった。 8月14日に出演を予定していたSuperflyが、越智志帆の喉の不調のため、出演がキャンセル。それに伴い、同日のLAKE STAGEに出演を予定していたWANIMAが、GRASS STAGEステージ変更となる。 Aqua Timezがデビュー11年目にして初の出演。新旧の名曲を織り交ぜたセットリストを披露し、LAKE STAGEに入場規制がかかるほどの盛況となった。
2017年
4年連続で4日間分割開催。この年からPARK STAGEのサイズと向きが変わり、キャパシティが10,000人まで拡大される。そのため、LAKE STAGEと同規模の収容が可能な並列のセカンドステージになる。さらに、WING TENTが野外ステージとなり、名称もWING STAGEに変更となる。囲っていたテントがなくなったことで、キャパシティは4,000人に拡大され、LEDビジョンが設置される。前年登場したHILLSIDE STAGEもキャパシティが4,000人となり、LEDビジョンが設置される。これによって全てのステージにビジョンが完備されることとなる。 8月11日にWING STAGEに出演する予定だったLONGMANは、さわ(vo/ba)の喉の不調により、出演キャンセルとなった。 この年には、B'zやポルノグラフィティ、ももいろクローバーZといった初出演組や、マキシマム ザ ホルモンやゆず、桑田佳祐、RADWIMPSの他、同年に再始動を果たしたKICK THE CAN CREWといった久々に出演した大物級のアーティストが目立った。
2018年
5年連続で4日間分割開催。前年、野外ステージになったWING STAGEが再びWING TENTに戻る。GRASS STAGEの各日トリの演奏時間が90分となる[80][81]。 8月5日には、松任谷由実が初登場。数々の名曲でファンを魅了した。またこの年は、THE ORAL CIGARETTES、キュウソネコカミ、My Hair is Bad、KEYTALK、岡崎体育、ヤバイTシャツ屋さん、04 Limited Sazabysといった、前年PARK STAGEやLAKE STAGEに出演した若手アーティストが数多くGRASS STAGEに進出した年でもあった。
2019年
開催20回及びひたちなか市の市制25周年を記念して5日間分割開催。ひたちなか海浜鉄道湊線の車両にROCK IN JAPAN FESITIVAL 2019のラッピングを施した「ロックトレイン」が、期間限定で運行された[119]。 ※『[RO]』はRO JACKの優勝アーティスト(オープニングアクト)。
2020年(開催中止)
2013年以来7年振りの3日間開催の予定[121][122]であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により、5月15日に中止が発表された[123]。4月の段階では「開催予定」と発表[124]していたが、「参加者・出演アーティスト・スタッフそれぞれに対応した感染防止対策を講じなければならないこと」「多数の参加者が茨城県外から電車、ツアーバス等で参加されること等の課題」から「今年の開催は困難であると判断いたしました」としている[6][125]。
5月15日の中止発表時点で出演が決定していたアーティストのみの発表[126][127]。
2021年(開催中止)
2021年6月1日に、2年ぶりとなる開催が発表された。本年より主催者が開催地のラジオ局・LuckyFM 茨城放送とサンライズプロモーション東京になる。感染症対策を徹底するため会場レイアウトや収容人数、運営ルールを大きく変更したうえで、2019年以来2度目の5日間開催を予定していた[128]。しかし、同年7月7日に茨城県医師会および県下26の医師会などによって開催の中止・延期ないし更なる入場制限を要請するよう圧力をかけ、開催直前であったことから日程変更や入場制限の強化が不可能になり、医師会の圧力に屈した形で2年連続の開催中止が決定された[129][130][131]。これを受け、出演予定者から、残念がるコメントや批判のコメントが相次いだ[132]。 主な変更点は次の通りの予定だった。
などの措置が講じられていた[133]。
2022年
前年の中止を受け、ロッキング・オン・ジャパン、茨城県、千葉県、茨城放送、サンライズプロモーション東京との協議の結果、千葉県の千葉市蘇我スポーツ公園に変更して開催されることとなった。この影響で茨城放送が主催から撤退し、代替イベントとして同年より国営ひたち海浜公園を会場とする「LuckyFes」を開催している。 以前までのGRASS STAGEとまったく同じサイズで対面するLOTUS STAGEとGRASS STAGEに[12]、L字にレイアウトされたPARK STAGEとHILLSIDE STAGEを加えた計4ステージで構成される。 転売対策のため電子チケット、顔認証の徹底強化、さらには入場時間指定、熱中症対策[134]など徹底して行われる。 アーティスト側の新型コロナウイルス感染または発熱により、ヘッドライナーの予定だった桑田佳祐をはじめ、一部のアーティストが出演キャンセルまたは演奏メンバーの入れ替えとなった。また最終日は令和4年台風第8号の影響を考慮し、前日に中止が発表された。
2023年
2月14日に開催が発表された。蘇我で2度目の開催[137]。新型コロナウイルス感染症に関する政府や千葉県によるイベントの開催制限や音楽業界のガイドラインが廃止されたことを受けて、感染症対策ガイドラインが廃止された[138]。 オーディション企画「ROAD TO ROCK IN JAPAN FES. CHIBA 2023」優勝アーティストのこびとのきもち、Pororoca、AMUSEMENT LAGERの3組に、同年のJAPAN JAMでオープニングアクトを務める予定だったがステージ閉鎖により出演見送りとなったHwyl、ひたちなか時代からのオーディション企画「TEENS ROCK 2023 GP IN HITACHINAKA」優勝アーティストの長崎友香を加えた5組が各日のオープニングアクトを担当。 8月5日に出演予定だったHump Backは、メンバーの妊娠に伴うライブ活動の一時休止により出演キャンセルとなり、My Hair is Badの椎木知仁が6日のバンド出演と合わせて出演した。またSuperflyも、自身の喉の不調により出演キャンセルとなり、その枠にはsumikaがsumika[camp session]として13日と合わせて出演することとなった。更にSUPER BEAVERも渋谷龍太の喉の不調により出演キャンセルとなり、それに伴ってsumikaはその枠にも出演した。 8月12日に出演を予定していたCreepy Nutsは、R-指定の体調不良により当日に出演キャンセルとなり、各日のクロージングDJを務めるDJ和がその枠にも出演した。 最終日の8月13日は、大雨の影響でメインステージの平井大のライブが途中で終了、10-FEETとASIAN KUNG-FU GENERATION、サブステージのアイナ・ジ・エンドとwacci以降のタイムテーブルが順延という事態があったが、全組の出演を終えることが出来た(メインステージ最終アクトのYOASOBIの裏で公演が行われていなかった関係上、サブステージ最終アクトのPEOPLE 1は予定通りの時間に出演した)。 この年は、RADWIMPSや関ジャニ∞を始め、2021年・2022年に出演予定だったアーティストも数多く出演した。
2024年
2024年は2会場(千葉・蘇我、茨城・ひたちなか)での各5日間、計10日間の開催となった[139]。 本来なら開催最終日である2023年8月13日に発表をする予定が、NHK水戸放送局のフライング報道の影響により[142]、ロッキン2023開催中の2023年8月10日に開催が発表された。 25周年を記念し、2019年以来5年ぶりに国営ひたち海浜公園での開催が復活した。なお、ひたちなかではGRASS STAGEのみでの開催となった[143]。 ひたちなかの大トリをサザンオールスターズが担当。同バンドの夏フェス出演は今回が最終となった[144][145]。今回は特別に通常のアーティストより持ち時間が多く取られた(およそ100分間)[146]。また、音楽フェスでは初めてとなる映画館におけるライブビューイングが実施された(サザンオールスターズのみ)[147]。全国299館からおよそ15万人が参加し、単独アーティストにおけるライブビューイングの視聴人数としても過去最大級となり初づくしのライブとなった。 ひたちなかは「Special Thanks」として「LuckyFes 2024」と協力関係となってる[148][149]。
2025年
脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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