霧矢 大夢(きりや ひろむ、10月2日[1] - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団月組トップスター[1]。
大阪府岸和田市[2]、久米田高等学校出身[2]。身長167cm[2]。愛称は「きりやん」[2]。
所属事務所はオレンジブルーカンパニー[1]。
来歴
1992年、宝塚音楽学校入学。
1994年、音楽学校卒業後、宝塚歌劇団に80期生として首席入団。花組公演「ブラック・ジャック/火の鳥」で初舞台。
1995年、組まわりを経て花組に配属。
小柄ながら三拍子揃った実力派として注目を集め、1996年、純名里沙退団公演となる「ハウ・トゥー・サクシード」で、新人公演初主演[注釈 1]。入団3年目での抜擢となった。
1997年9月16日付で月組へと組替え[6]。
1999年、真琴つばさ・檀れいトップコンビ大劇場お披露目となるショー「ノバ・ボサ・ノバ」で、新人公演単独初主演[8]。その後も3度に渡って新人公演主演を務める[8]。
2000年の「更に狂はじ」(日本青年館・バウホール公演)で、大和悠河とバウホール・東上公演ダブル主演。
2002年の「SLAPSTICK」(バウホール・日本青年館公演)で、バウホール・東上公演単独初主演[10]。
2003年に初期の膠原病と診断され、主演予定だった「なみだ橋 えがお橋」(バウホール・日本青年館公演)を降板[11][10]。約半年の休養を余儀なくされるが、同年末より舞台復帰[10]。
その後もスター候補生として、3度に渡って東上公演単独主演を務める[12][13]。
2005年に瀬奈じゅんが月組トップスターに就任後は、月組2番手に昇格。
2008年には「ME AND MY GIRL」(博多座公演)で主演。
2009年12月28日付で月組トップスターに就任。相手役に星組から蒼乃夕妃を迎え、翌年の「THE SCARLET PIMPERNEL」でトップコンビ大劇場お披露目[15]。
蒼乃とのレベルの高いデュエットダンスは、毎公演ショーの見せ場となるなど活躍したが、2012年4月22日、「エドワード8世/Misty Station」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を蒼乃と同時退団。
退団後は舞台を中心に活動を続けている[1]。
2014年、第22回読売演劇大賞の優秀女優賞を受賞[1]。
宝塚歌劇団時代の主な舞台
初舞台
組まわり
花組時代
- 1995年1月、雪組『アリア 夢唄』(ドラマシティ)
- 1995年6 - 8月、『エデンの東』『ダンディズム!』(宝塚大劇場)
- 1995年9月、『チャンピオン!-蘇る伝説-』(バウホール・日本青年館)
- 1995年11月、『エデンの東』『ダンディズム!』(東京宝塚劇場)
- 1996年1 - 4月、『花は花なり』『ハイペリオン』
- 1996年6 - 8月、『ハウ・トゥー・サクシード』(宝塚大劇場) - 新人公演:ジェイ・ピエルポント・フィンチ(本役:真矢みき) 新人公演初主演[注釈 1]
- 1996年9 - 10月、『エデンの東』『ダンディズム!』(全国ツアー)
- 1996年11月、『ハウ・トゥー・サクシード』(東京宝塚劇場) - 新人公演:ジェイ・ピエルポント・フィンチ(本役:真矢みき)[注釈 1]
- 1996年12 - 1997年1月、『香港夜想曲』(バウホール)
- 1997年2 - 3月、『失われた楽園』 - 新人公演:マックス・ジョンソン(本役:海峡ひろき)『サザンクロス・レビュー』(宝塚大劇場)
- 1997年4 - 5月、『君に恋して ラビリンス!』(バウホール)
- 1997年6月、『失われた楽園』 - 新人公演:マックス・ジョンソン(本役:海峡ひろき)『サザンクロス・レビュー』(東京宝塚劇場)
- 1997年8 - 9月、『ザッツ・レビュー』(宝塚大劇場のみ) - 弥太、新人公演:竹柴正作(本役:匠ひびき)/ブーケ・ダムールの紳士S(本役:真矢みき)
月組時代
月組トップスター時代
出演イベント
- 1995年6月、『エデンの東』『ダンディズム!』前夜祭
- 1996年3月、真矢みきディナーショー『nice Guy!』
- 1997年9 - 10月、香寿たつきディナーショー『Kojuの森』
- 1998年1月、『WEST SIDE STORY』前夜祭
- 1998年4 - 5月、ディナーショー『Color』
- 1998年5月、'98TCAスペシャル『タカラジェンヌ!』
- 1999年5月、'99TCAスペシャル『ハロー!ワンダフル・タイム』
- 2000年9月、TCAスペシャル2000『KING OF REVUE』
- 2001年6月、TCAスペシャル2001『タカラヅカ夢世紀』
- 2001年7月、『月組エンカレッジ・コンサート』
- 2002年6月、TCAスペシャル2002『DREAM』
- 2002年10月、第43回『宝塚舞踊会』
- 2003年6月、TCAスペシャル2003『ディア・グランド・シアター』
- 2004年7月、TCAスペシャル2004『タカラヅカ90』
- 2004年11月、『ベルサイユのばら30』
- 2004年12月、霧矢大夢ディナーショー『Sweet & Chic』 主演[19]
- 2005年1月、『宝塚歌劇チャリティコンサート』
- 2005年6月、『ゴールデン・ステップス』
- 2005年8月、平成若衆歌舞伎『花競(はなくらべ)かぶき絵巻』[注釈 4][18]
- 2005年12 - 2006年1月、『Broadway Gala Concert 2005-2006』[注釈 4][18]
- 2006年9月、TCAスペシャル2006『ワンダフル・ドリーマーズ』
- 2007年9月、TCAスペシャル2007『アロー!レビュー!』
- 2008年3月、『ME AND MY GIRL』前夜祭
- 2008年12月、タカラヅカスペシャル2008『La Festa!』
- 2009年3月、霧矢大夢ディナーショー『K COLLECTION』 主演[20]
- 2009年6月、『百年への道』
- 2011年12月、タカラヅカスペシャル2011『明日に架ける夢』
- 2012年3月、霧矢大夢ディナーショー『Grand Dreamer』 主演[21]
宝塚歌劇団退団後の主な活動
舞台
ネット配信
- 『モリガタリ~怪談牡丹燈籠より・モリガタリ~短編集』(2020年9月18日・25日、unrato)[58]
コンサート
- 2012年10月、『Amore e Musica 夢は果てしなく…』(青山劇場)[59]
- 2013年11 - 12月、『The Gentlewoman』(東京国際フォーラム・サンケイホールブリーゼ)[60]
- 2022年5月、『霧矢大夢 ビルボードライブ』(Billboard Live OSAKA・Billboard Live YOKOHAMA)[61]
- 2024年12月、『霧矢大夢 30th anniversary LIVE 2024』(COTTON CLUB・Billboard Live OSAKA)[62]
ラジオドラマ
- 2019年10 - 11月、『紺碧のアルカディア』(全10回、NHK-FM)[63]
- 2021年8 - 9月、『1848』(全15回、NHK-FM) - カルニナリス夫人[64]
受賞歴
- 1999年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 1998年度新人賞
- 2000年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 1999年度努力賞
- 2001年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2000年度努力賞
- 2006年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2005年度努力賞
- 2009年、第64回『文化庁芸術祭賞』 - 演劇部門新人賞[1]
- 2011年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2010年度優秀賞
- 2011年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 男役賞
- 2014年、第22回『読売演劇大賞』 - 優秀女優賞[1]
脚注
注釈
- ^ a b c 1幕のみ。
- ^ 7/3〜東京公演千秋楽まで休演。
- ^ 1/12〜19のみ特別出演。
- ^ a b 外部出演。
- ^ a b 真飛聖とWキャスト。
出典
参考文献
外部リンク
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31 - 40 | |
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51 - 60 | |
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61 - 70 | |
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71 - 80 | |
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歴代主演男役・主演娘役・組長・副組長の'・・'は先代次代関係なし、'-'は先代次代関係あり。◎マークは現在宝塚歌劇団に在籍している演出家。 カテゴリ |
宝塚歌劇団月組主演男役(2009.12.28 - 2012.4.22) |
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天津乙女(1928年〜1933年月組組長、1980年在団のまま死去) ・・ 門田芦子(〜1933年月組組長、1933年〜1937年星組組長、1938年退団) ・・ 小夜福子(1939年からは月組組長も兼任、1942年退団) ・・ 佐保美代子(1944年退団) ・・ 久慈あさみ(1950年退団) ・・ 南悠子(1971年退団) ・・ 故里明美(1959年退団) ・・ 藤里美保(1964年退団) ・・ 内重のぼる(1967年退団) ・・ 古城都(1967年5月31日?〜1973年11月29日?) - 大滝子&榛名由梨(1973年11月30日?〜1975年1月30日) - 大滝子(1975年1月31日〜1976年6月22日) - 榛名由梨(1976年6月23日〜1982年7月31日<1979年〜副組長兼任>、1982年8月1日専科へ組替) - 大地真央(1982年8月1日〜1985年9月1日) - 剣幸(1985年9月2日〜1990年12月26日) - 涼風真世(1990年12月27日〜1993年7月31日) - 天海祐希(1993年8月1日〜1995年12月26日) - 久世星佳(1995年12月27日〜1997年4月30日) - 真琴つばさ(1997年5月1日〜2001年7月2日) - 紫吹淳(2001年7月3日〜2004年3月21日) - 彩輝直(2004年3月22日〜2005年5月22日) - 瀬奈じゅん(2005年5月23日〜2009年12月27日) - 霧矢大夢(2009年12月28日〜2012年4月22日) - 龍真咲(2012年4月23日〜2016年9月4日) - 珠城りょう(2016年9月5日〜2021年8月15日) - 月城かなと(2021年8月16日〜2024年7月7日) - 鳳月杏(2024年7月8日~)
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'・・'は基本、先代次代関係なし。'-'は先代次代関係あり。 |
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宝塚歌劇団の宝塚・東京公演は本公演のみ(役替わり・新人公演は載せていない) |