トヨタ・ランドクルーザー250
トヨタ・ランドクルーザー250(英:LAND CRUISER 250)は、トヨタ自動車が生産・販売するSUV。3代目レクサス・GXの姉妹車。 概要2023年(令和5年)8月2日に世界初公開されたランドクルーザー250は、ランドクルーザープラドの後継車種にあたるが、日本やオーストラリアなどでこれまで用いられていたサブネームの「プラド」は、一部の国を除き廃止された(オーストラリアでは「プラド」のサブネームが一つの車種として定着していることもあり、「プラド」のサブネームを残したまま250へフルモデルチェンジするという扱いとなる[1])。先代までのライトデューティー系は代を重ねるごとに高級化が進んできたが、250は高い耐久性や走破性を持ちつつ、「多くの人々の生活と実用を支えるクルマ」との考えの下、コンセプトを原点回帰と定め、「ランクルを作り直す精神」で開発が進められた[2]。それがこのモデルからプラドのサブネームを廃した所以である。 ランドクルーザープラドはランドクルーザー80、100、200のサブシリーズという立ち位置だったが、250はランドクルーザーの中核となるモデルとなり[2]、300はタフで高級なフルサイズフラッグシップ、70はプロ用のヘビーデューティー、250はポピュラーなライトデューティーと、各シリーズの方向性が明確に示されることとなった。 3代目レクサス・GX(250系)と同様に直線基調としたエクステリアが特徴で[3]、伝統とモダンを統合しながらも華美な意匠を避け、プロの道具としてのシンプルな頼もしさや、飽きの来ない洗練された機能美をデザインのキーワードとしている.インテリアも水平基調で、扱いやすいクロスカントリーカーに共通の、地形の視認性に優れる低いベルトラインや、条件の悪い中でも確実に操作できるスイッチ類など、先代までの豪華さから一転、リアルオフローダーとしての機能性を重視したデザインとなっている。 300系と同じGA-Fプラットフォームを採用[2]し、ボディサイズは全長4,925 mm、全幅1,980 mm、全高1,870 mmと、先代モデルに比べ全長で100 mm、全幅95 mm、全高20 mm、それぞれ拡大。またホイールベースも2,850 mmと、60 mm延長されている。また、150系までのライトデューティー系のバックドアは非対称の観音開き[注釈 1]、または右ヒンジの横開きだったが、250では初の跳ね上げ式に変更。ヘッドランプは横長と丸形が用意されるが、ヘッドランプユニットは後からでも交換可能とのことである[4]。但し、トヨタのランドクルーザー公式YouTubeチャンネルである「ランクルちゃんねる」で、製品開発担当者の高山稔が「丸目に交換できるのはリフレクター式ヘッドライトを採用しているVXのみで、ZXはプロジェクター式のため不可、同じリフレクター式のGXは販売店オプション設定がない。」と語っている[5]。 パワートレーンは5種類が用意され、ランドクルーザーシリーズ初のハイブリッドシステムも用意された。 日本では2024年(令和6年)4月18日に正式発表され、同日より発売された[6]。グレード体系は5人乗り仕様の「GX」、7人乗り仕様の「VX」と「ZX」の3種類を用意。パワートレインは1GD-FTV型2.8 Lディーゼルターボと2TR-FE型2.7 Lガソリンの2種が導入され、ガソリンエンジン車は「VX」のみの設定となる。また、発売を記念して「VX」と「ZX」をベースにした特別仕様車「First Edition」も設定され、計8,000台の限定で発売される。なお、「First Edition」は欧州向けにも発売される予定である[7]。
パワートレーン
脚注注釈出典
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