株式会社ツルハホールディングス(英: Tsuruha Holdings Inc.)は、北海道札幌市東区に本社を置くドラッグストアを運営する企業を傘下に持つ持株会社。東京証券取引所プライム上場。
沿革
- 1929年(昭和4年)- 北海道旭川市で「鶴羽薬師堂」として創業。
- 1956年(昭和31年)- 「ツルハ薬局」に屋号を変更。
- 1963年(昭和38年)- 株式会社ツルハ薬局を設立。
- 1972年(昭和47年)- お菓子の販売開始。
- 1975年(昭和50年)
- 5月 - 株式会社クスリのツルハコントロールセンター(現・ツルハ)を設立。
- 9月 - 札幌にも北13条店を機に進出し、本格的なチェーン展開を開始。
- 1987年(昭和62年)6月 - 六郷店を機に東京・首都圏に進出。
- 1991年(平成3年)8月 - 営業の全部を株式会社クスリのツルハコントロールセンター(商号を株式会社ツルハに変更)に営業譲渡し、事業目的を保険代理業に変更。
- 1992年(平成4年)- 商号を株式会社クレーン商事に変更。
- 1995年(平成7年)1月 - ツルハがジャスコ株式会社(現・イオン)と業務・資本提携。
- 2001年(平成13年)11月 - ツルハが株式会社リバースを子会社化。
- 2004年(平成16年)- 札幌市に本社を移転。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)12月 - 関東東部を地盤とする株式会社くすりの福太郎の発行済み株式の36.5%を取得し、同社を持分法適用会社[注釈 1]とする。
- 2007年(平成19年)
- 3月 - 当社の取引先であるタカマツヤとの共同出資で、グループ統一プライベートブランド「M's one(エムズワン)」の企画開発・販促活動を専門とする株式会社ウイングを設立。
- 5月 - くすりの福太郎を株式交換により完全子会社化。
- 2008年(平成20年)
- 7月 - 株式会社スパークを株式取得により完全子会社化(その後、同社は2013年〈平成25年〉8月16日にツルハへ吸収合併)。
- 12月 - 機能子会社として株式会社ツルハグループマーチャンダイジング、並びに株式会社ツルハフィナンシャルサービスを設立。同時に当社が保有する株式会社ウイングの株式をツルハグループマーチャンダイジングに譲渡、グループ会社並びに従業員向け保険代理店業務をツルハフィナンシャルサービスへ業務移管。
- 2009年(平成21年)
- 2月 - 株式会社ウェルネス湖北を株式取得により子会社化。
- 3月 - グループ内の通信販売事業をまかなう株式会社ツルハeコマースを設立。ウェルネス湖北からネット通信販売事業を譲受。
- 8月 - 同じハピコムに所属するクラフトのドラッグストア事業を新設分割により設立した株式会社サクラドラッグを株式取得により子会社化(2011年〈平成23年〉5月にツルハに吸収合併)。
- 2010年(平成22年)7月 - 中国地方を基盤にコンビニエンスストア等を展開するポプラと業務提携を結ぶ。
- 2011年(平成23年)
- 5月 - 当社孫会社で、グループ会社のツルハグループマーチャンダイジングと取引先のタカマツヤが保有していた株式会社ウイングの全株式を取得により完全子会社化。
- 9月 - ポプラとの業務提携を解消。
- 2012年(平成24年)
- 4月26日 - ツルハグループの店舗数が1,000店を突破[4]。
- 7月18日 - タイに進出、バンコク市内(エカマイ駅近くのゲートウェイ・エカマイ内)に1号店をオープン[5]。
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)
- 2月 - 子会社のくすりの福太郎で約17万件の薬剤服用歴未記載問題が発覚[11][12]。
- 4月13日 - 株式会社レデイ薬局に対する株式公開買付け、並びに同社との資本業務提携契約締結を発表。なお、株式公開買付けは2段階で行うこととし、1回目は株式会社フジと共同で買い付けを行う[13][14]。
- 5月16日 - ツルハがリバースを吸収合併[15]。
- 5月19日 - レデイ薬局に対する1回目の株式公開買付けが同年5月18日で終了し、共同で買付けを行ったフジと応募株券等の総数の2分の1ずつをそれぞれ取得[16]。
- 6月1日 - レデイ薬局に対する2回目の株式公開買い付けの開始を発表。2回目は当社が単独で買付けを行う[17]。
- 7月14日 - レデイ薬局に対する2回目の株式公開買付けが同年7月13日をもって終了し、応募株券等の全部を買付けにより株式を取得[18]。
- 8月16日 - グループ内における中国地方での組織再編に伴い、子会社のハーティウォンツが同じく子会社のウエルネス湖北を吸収合併し、ハーティウォンツは「株式会社ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本」に商号変更[19]。なお、両社が展開していた「ウォンツ」及び「ドラッグストアウェルネス」の屋号は合併後も存続される。
- 10月13日 - 無料Wi-Fiサービス「TSURUHA Free Wi-Fi」をグループ全店(レデイ薬局の一部店舗を含む)で提供開始[20]。
- 10月19日 - レデイ薬局が同年9月14日に開催した臨時株主総会において決議された、同年10月6日を効力発生日とする株式併合により生じた端数株式を当社が取得し、2回に分けて実施した株式公開買付けにより取得した分を合わせて当社の株式保有割合が51.35%となり、同社を子会社化[21][注釈 2]。
- 2016年(平成28年)
- 5月16日 - 子会社のツルハグループマーチャンダイジングが、同じく子会社のツルハeコマース及びウイングを吸収合併[22]。
- 8月16日 - 楽天の共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」の調剤薬局を除くグループ内全店舗での取り扱いを開始。同時に、くすりの福太郎を除くグループ会社の各キャラクターが描かれたグループオリジナルの「楽天ポイントカード」の発行も開始[注釈 3][23]。
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)
- 2019年(平成31年/令和元年)
- 2020年(令和2年)
- 5月16日 - 孫会社であったビー・アンド・ディーが、子会社のビー・アンド・ディーホールディングスを吸収合併し、ビー・アンド・ディーが子会社となる[35]。
- 5月28日 - 九州旅客鉄道(JR九州)の完全子会社であったJR九州ドラッグイレブンの発行済株式総数の51%を取得し、連結子会社化[36][37]。
- 7月16日 - メルペイが運営するフリマアプリ「メルカリ」のスマホ決済サービス「メルペイ」を調剤薬局を除く「ツルハドラッグ」・「くすりの福太郎」・「ウォンツ」・「ドラッグストアウェルネス」・「くすりのレデイ」・「B&Dドラッグストア」などのグループ店舗へ導入[注釈 5][38]。
- 2023年(令和5年)
- 2024年(令和6年)
傘下子会社
ドラッグストア事業
- 株式会社ツルハ - 北海道。ツルハグループの中核事業会社。北海道及び東北・関東・中部・関西・四国地方で「ツルハドラッグ」とディスカウント業態「ビッグダウン」を展開。「ガルドドラッグ」も展開していたが、ほとんどが「ツルハ」ブランドに転換されている。また、2011年(平成23年)5月に株式会社サクラドラッグを吸収合併し、こちらも「ツルハ」ブランドへ転換。2013年(平成25年)には、すでに「ツルハドラッグ」で展開されていた株式会社スパークと同年8月に当社の完全子会社となった株式会社ウエダ薬局を順次吸収合併した。
- 株式会社くすりの福太郎 - 千葉県。同業他社のマツモトキヨシに押されていた千葉県・東京都内の経営基盤を強化するため、マツモトキヨシと同じ千葉県に本社を置く「くすりの福太郎」を2006年(平成18年)12月関連会社化、2007年(平成19年)5月完全子会社化。ただし、「くすりの福太郎」のブランドおよび店舗は、同社の完全子会社化後もずっと存続させ続けているため、同社が拠点を置く千葉県・東京都では、「ツルハドラッグ」の店舗数が他県に比べて、比較的少なくなっている。
- 株式会社ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本 - 広島県。2015年(平成27年)8月にウェルネス湖北と事業統合。旧ハーティウォンツ。中国・九州地方で「ウォンツ」を、島根・鳥取・兵庫で「ウェルネス」を展開。また、九州地方の「ツルハドラッグ」も展開している。
- 株式会社レデイ薬局 - 愛媛県。中国・四国地方に「くすりのレデイ」・「レデイ薬局」を展開。スーパーマーケットを展開する株式会社フジ・リテイリングとの共同出資(合弁会社)である。
- 株式会社杏林堂薬局 - 静岡県。同県に「杏林堂薬局」・「杏林堂スーパードラッグストア」を展開。
- 株式会社ビー・アンド・ディー - 愛知県。同県に「B&Dドラッグストア」を展開。
- 株式会社ドラッグイレブン - 福岡県。九州地方を主力に「ドラッグイレブン」を展開。同社とは1999年8月から2003年6月まで資本提携を行っていた時期がある。2021年5月16日にJR九州ドラッグイレブン株式会社から商号変更した。
- Tsuruha(Thailand)Co.,Ltd. - タイ。2011年にサハグループとの合弁で設立(ツルハHDが51%出資)。タイ国内で「ツルハドラッグ」を展開。
グループサポート事業・通信販売事業
過去のグループ企業
- 株式会社ウェルネス湖北 - 2015年にハーティウォンツと合併し、ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本の前身となった企業。兵庫県と山陰地方で「ウェルネス」を展開していた。
プライベートブランド
ツルハグループでは、グループ共通のプライベートブランドを取り扱っている。
日用品や化粧品を扱う「エムズワン(M's one)」、医薬品を扱う「メディズワン(Medi's One)」の2つのブランドを取り扱っているが、2018年11月に新ブランドとなる「くらしリズム」を立ち上げた。
「くらしリズム」は、四つ葉のクローバー・てんとう虫・虹を組み合わせたブランドマークが制定されており、通常は緑だが、医薬品を扱うサブブランド「くらしリズムMEDICAL」は青となる。
なお、「くらしリズム」の立ち上げ後も「エムズワン」・「メディズワン」は併売されるが、順次「くらしリズム」・「くらしリズムMEDICAL」へ移行される予定である。
グループ内におけるポイントカードの相互利用について
ツルハドラッグ、くすりの福太郎、ドラッグストア ウェルネス、ウォンツ、くすりのレデイ、メディコ21、B&Dドラッグストア各店で発行されたポイントカードは「ツルハグループポイントカード」としてグループ内の各店舗で相互利用が可能である。また、グループ入り当初はTポイント[注釈 6]が導入されていたため、相互利用の対象外となっていたドラッグイレブンについては、2021年10月より「ツルハグループポイントカード」を兼ねる自社のポイントカードに切り替わったため、同店で発行したカードをグループ店舗で使うことも、グループで発行したカードをドラッグイレブンで使用することも可能となった(なお、利用開始日は店舗ごとに異なる)。ただし、杏林堂スーパードラッグストアが発行するポイントカードは、プリペイド機能を備えた「nicopi(ニコピ)」での発行となるため、相互利用の対象外となる。
「楽天ポイントカード」については、杏林堂スーパードラッグストアを含むグループ全店舗で利用可能(ドラッグイレブンでは2021年10月以降順次導入)で、グループオリジナルデザインの「楽天ポイントカード」を発行している。当初はツルハ・ウェルネス・ウォンツ・レディ薬局の各キャラクターが描かられたデザインだったが、グループ会社が増えて「楽天ポイントカード」の取扱開始に合わせて幾度か変更されており、2021年10月以降はドラッグイレブンのキャラクターである「ドラビット」が新たに描かれたデザインへ切替となる。
関連項目
脚注
注釈
- ^ いわゆる傘下の会社。
- ^ その後、当社保有分の0.35%分がフジへ譲渡され、保有割合は51%となる。
- ^ なお、ツルハグループポイントカード(グループ各社が発行するポイントカード)も従来通り利用可能で、「楽天ポイントカード」とツルハグループポイントカードを同時に提示して両方のカードにそれぞれのポイントを付与することも可能[23]。
- ^ Never PayはLINE Payとのサービス連携[34]。
- ^ 「ドラッグイレブン」は既に導入済み、杏林堂薬局は対象外[38]。
- ^ ハピコム参加企業ではウエルシアホールディングスで導入されている。
出典
外部リンク
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純粋持株会社(統括会社) | | |
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中間持株会社 | |
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GMS事業 | |
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SM事業 | |
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DS事業 | |
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都市型SM・コンビニ・小型店 | |
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ドラッグストア (ハピコム構成メンバー社) | |
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金融 | |
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備考
○ - ハピコム構成メンバーの内イオンの子会社でないもの イオングループの主な企業・ブランドを掲載。運営企業とブランドの名称が異なる場合は「ブランド名(企業名)」というように記した。 △のレデイ薬局はツルハホールディングス(所有株式51%)のほか、イオン株式会社の子会社であるフジも出資(所有株式49%)。 グループ企業については、グループ事業・主要企業紹介(2025年1月13日現在)を元に記載している。
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